ROUGEの独白   作:アルクトス

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 僕、ローグって言うか幻徳が好きなんですね。

 序盤のホテルおじさんの頃はまあ……そんなに好かなかったんですけども、ローグに変身するようになって、大体西都との代表戦の頃に「あれ? 全然前とキャラ違うやん!」と遅まきながら気づいたことから始まります。

 そして、そこから色々考えるようになって、エボル登場辺りにはもう大好きになってました。

 そんなところから、大体ローグ変身辺りから物語は始まります(割とダイジェスト気味)。


ローグという名の仮面

 ――俺は傲慢だった。

 

 

 ――自惚れていた。

 

 

 ――権力という力に溺れていた。

 

 

 

 

 

「俺は、ローグ。仮面ライダーローグだ」

 

 そう自覚したのは《仮面ライダー》に覚醒した後のことだ。

 直後は、親父……ひいては東都への復讐の為の力を手にできたことを喜んだ。しかし、ふと一人になった時に手に入れた力に対し嫌悪の感情を向けている自分に気がついた。

 

「何故だ、何故俺はこんな感情を……」

 

 俺は、自らの内に溜め込んだ野望を叶えるための野心、東都への復讐の心を確かめるために過去を振り返った。

 

 ――東都を強い国とするため、政府の陰であるファウストとして活動してきた自分。

 

 ――目標が野心へとすり替わり、布袋の死を笑う自分。

 

 ――数々の人体実験で多くの罪なき市民を巻き込んだ自分。

 

 その全てが忌むべき事実で、なぜ自分はこんなことを平然と行うことができたのか……地獄の、後悔の日々が始まった。

 

 

 

 

 

 ◆◆◆◆

 

 

 

 

 

 地獄を味わった俺に与えられた指令は、東都の仮面ライダーを排除することだった。

 北都との代表選を制し、平和を得れたはずの東都に俺自らが火種として攻め入る……そんなことを許容出来ようはずが無かった。

 しかし、俺の体内にはチップが埋め込まれ、西都の意向にそぐえなければボタン一つで消滅させられてしまえる状態にあった。

 どの道、俺という戦力が欠けようとも、いつか西都は東都に攻め入る。そう確信できるだけの狂気が西都首相の御堂には――スタークにはあった。

 

「なら……俺が為すべきは一つだ」

 

 ローグ――悪者という名に相応しくあろう。

 俺の力で国を一つにする。その思いは変わらない。それが叶うのであれば、後を全てを親父に託して、俺はいかなる罰も受けよう。

 

 

 

 

 

 ◆◆◆◆

 

 

 

 

 

「幻徳……」

 

 親父との再会はすぐに訪れた。

 最も再会と言っても、俺は親父に銃を突き付けていたが。

 

「幻徳」

 

 どこか懇願するような響きで、親父に名を呼ばれた。

 

「お前は優しい子だった。だが十年前、私の代わりに火星の帰還セレモニーに参加したせいで……」

 

 語り口は優しく、しかし表情は厳しく――それが見ていて、聞いていて、耐えられるものではなかった。

 

「あの時、私が式典に出ていれば――」

 

「昔話に興味はない」

 

 銃口を突き付け、話を中断させる。

 すると親父は……憐れむような、悲しむような目で俺を見た。

 

「「…………」」

 

 互いに無言の時間が続く。

 だがやがて、親父は手元のキーを操作してパンドラボックスを出現させた。

 

「…………」

 

 パンドラボックスを回収し、西都へ退こうとしたその時。

 

「パンドラボックスは渡さない!!」

 

 背後からビルド――葛城が俺を捉えた。

 丁度いい。彼らにはハザードレベルを早急に上げてもらわねばならない。その為に立ちはだかる壁として、俺は彼らと向き合おう。

 

「……変身」

 

『割れる! 喰われる! 砕け散る!』

 

『クロコダイルインローグ!!』

 

『オラァァァァァ!!』

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