勇者一行の料理人   作:ドゥナシオン

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以前投稿したつもりがもれていましたので大急ぎでアップしました。
よろしくお願いします。



ゴメちゃんお友達になる

交流が始まって早十日。二日目で私とダイ兄のお洋服が届いた。

お礼にじいちゃんはモンスター達に関する情報をウォーリアさん達に伝授する。

船員のカイさんが元来モンスターに興味があるので大喜び・・お話の間私とダイ兄はお船にお邪魔してる事にした。

 

「これ何?」

「船の帆ってどうやって張るの?」

「ご飯どうしてるの?」

 

等々をダイ兄と一緒になって聞きまくっている。

船員さん達は嫌な顔一つせずに丁寧に教えてくれて、お菓子もくれた。

見たところ小麦粉に少量の砂糖とバターを入れた簡易焼き菓子のようだけど・・

 

「これな~に?」

 

ダイ兄は初めて目にしたもので、貰ってもどうしていいのか戸惑ってる。

 

「こいつはな、お菓子って言って甘くて美味しいもんだ。坊主食ってみろよ。」

「・・うん、いただきます・・」-サクッー

「おいしい‼こんなに甘いの初めて食べた」

「そうかそうかきにいってくれたか~。もう一ついるか?」

「うん!!食べる!」

 

・・あ~・・お菓子の虜に・・。無理ないか。お菓子を嫌う子供はいない。

そんな感じでダイ兄はどんどん船員さん達に懐いて、交流の目的を果たしている。

服だの何だのは私のとってはほんのオマケで、大きくなった時に乗せてもらえる船ができたし島の周辺状況もどうにかなった。

そろそろー神の涙ーイベント行きましょうと、三神様達と打ち合わせた。

 

-ゴールデンメタルスライム-の噂無しで、偽勇者一行が来てくれないのはとっても困る。

天気のいい日にダイ兄が一人で遊んでいるところに落とすことになった。

純粋なダイ兄が-僕の友達になってよ―と願ったからゴメちゃんが誕生できた訳だから、私は関わらないのが無難だ。

ダイ兄は結構一人で遊んでいる。

私が畑の手入れやじいちゃんの家事手伝いをしていても、島の皆と楽しそうにしている。

 

今日は天気で、お勉強が終わって早速外に遊びに行き、私は洋服のお手入れしてたらじいちゃんに外行くように言われた。

 

「これティファ、ここはよいからお前もダイと外で遊んできなさい。」

 

じいちゃんの考えでは子供は風の子か。

でもせっかく可愛いお洋服貰えたんだからお洒落もしたいのも本音なのよ。

 

「お洋服見てるの楽しいからいいの。」

「そうなのか?」

「うん。楽しいよ。」

 

女の子とはそういうもんです。

それとこれも楽しみの一つ。

 

「じいちゃん、また料理教えて~。」

 

前の人生では体が弱くて野菜の皮むきすらしたことが無い。

 

「一杯教えてよ~。」

 

すりすりしながら甘えて頼んじゃう。

 

「分かった分かった。教えるからひっつくんじゃない。これでは教えられんじゃろう。」

「やったじいちゃん大好き!!」

「あ~これ、分かったか分かった。」

 

こうしてじいちゃんに沢山の事を教わって将来絶対に役立てようと将来の遠謀を描いていると、表から地響きとダイ兄の元気な声が聞こえて来た。

 

「じいちゃ~んティファ~」

 

皆げんきだな~。呼んでるし出迎えよう。

 

「じいちゃん、ティファ、早くこっち来てよ。」

 

ダイ兄手を後ろにして何か隠してる。もしかして!!

 

「じゃん!!」

 

ダイ兄の両の掌に乗っていたのは、つるプ二のゴールデンメタルスライムの生ゴメちゃんだ!!!

 

私と爺ちゃんにじっと見つめられてるのが恥ずかしいのか赤くなって照れているのがまた可愛いよ!!!!

 

「キュ∼ピ~。」

 

・・鳴き声もかわいい・・マジ感動もんです。尊いです。

 

「じいちゃん、この子なんてこ?」

「うむ・・儂も初めて見るの・・」

 

結局じいちゃんも分からず、ゴールデンのメタルスライムぽっいので、ダイ兄が―ゴメちゃん―と名付けました。

名付けました。

家族が増えて嬉しいな~。




焦りました~。
ダイの親友の一場面すっ飛ばすとは・・。
ですがこの物語では重要キーパーソンにはなりません。
生きたアイテムではなく、ダイの大切な親友として出します。
ゴメちゃんが果たした奇跡の数々は別の方法で実現していきます。

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