「ダイ!お嬢さん!!二人とも手加減するなよ!!」
「分かってるよロン・ベルク!ティファ!手抜きしたら一生怒るからね!!」
どうしてこうなったかな~
ヒュンケルとエイミさんをイイ感じに出来たから今日はお料理作る以外のんべんだらりする予定だったのが、皆の前でダイ兄とその後ヒュンケルとⅤSする事になっちゃったよ。
メルルさんはあのままお城に残ってフォルケン王様の帰国までお世話することになって私の荒事見られずに済んでいいのだが、なんだかな
城からそれぞれの方法で洞穴に戻ってきたマトリフとティファを昼食を作っていたマァムに出迎えられた。
「そろそろお昼ご飯の支度するから二人はのんびりしててね。」
徹底的にティファを休ませる気でいるマァムは、自分の稽古をこなしながら三食作る気満々である。
やる事ないと落ち着かないティファはそわそわし、真水汲んできておじさんのシーツ洗ってきますとマァムに止められる前に森に猛ダッシュ。
落ちているほどよい木の枝に闘気を通し、式で大きめの担げる桶を作り皮で水を汲んですぐに洞穴に戻る。
当然式の事は一行にもマトリフにも教えていないので、マジックリングに収納していましたとばっちり言い訳を用意している。
普段から使っている食器一式、鍋・釜・包丁類以外は全て式で出来ている。特に一番多いのがキメラの翼であり、ダイ達に常にストックは五枚以上あるか確認し、なければ補充できる。
どこで手に入れているのかの疑問もこれは直ぐに解決できる。デルムリン島には大量のキメラが生息し、それを百枚集めていたのを持ってきましたと笑って教えているのでそれで通ってる。
必要なものをすぐに出来る式で日常を便利に過し、桶のついでに盥も作りリングに入れてマァム達の前で取り出しマトリフが寝起きしているシーツと、ついでに兄達の服も洗っている。
ボロボロの物をそのまま着ているのはバッチいを標語に、男全員の下着は全て買い揃え三着ずつ持たせている。
時間がある時はダイ達は自分で洗うが、特訓の間は自分がするとティファが強引にもぎ取りお洗濯タイム。
洗剤ないけど固形せっけんでざ~ぶざぶ~
みょうちきりんな鼻歌口ずさみながら洗濯全部終え、森から三本の若木を切ってきて簡易竿を即席で作り、いつでも持ち歩いている縄に袖や裾を通して干せば一丁上がり。
流石に兄達の下着は目につかないところに干してきたが、折悪しく突風にシーツもってかれた!!
「え!ちょ・・・」
支度を終えて呼びに来たマァムも気が付き手を伸ばしたが間に合わず浜辺まで行ってしまい大慌てで二人で追いかけた先に斬撃が飛んできた。
そこは丁度ダイ達が特訓しており、シーツとティファ達が来る前にダイがロン・ベルクに斬撃を放ち避けられてしまったのだ。
「マァム!ティファ!」
「間にあわ・・・」
ブヮ!
斬撃に気づいたマァムが拳で相殺しようとした時、真っ白いシーツが割入りそれで収まってしまった。斬撃の衝撃も何もなく。
「騒がせてごめんダイ兄、ヒュンケルもロン・ベルクさんも御免なさい。」
シーツの端をティファが掴み、シーツ全体に闘気を流し瞬時に柔らかい盾にしたおかげで。
武器や体に闘気を流し強化する方法はあれど、シーツなどに流すのを見た事も聞いたこともなロン・ベルクは絶句する。
それのみならず、ティファの身のこなしが尋常ではなかった。
シーツを握ると同時に自分の体をその場で横回転をし、斬撃の衝撃を防ぐのではなくいなしてシーツも無傷で済ませたティファの動きは間違いなく達人であった。
「お嬢さん・・・お前さん一体・・」
マトリフから実力の一端を聞いていたが、まさかこれ程とは!!
雪白を出されて本気でやれば、自分でも勝てるかどうかの実力を持っているとは思ってもみなかった。
「ティファ・・・」
それはダイにも同じ思いを抱かせた。
自分はまだダイの剣を使いこなせず、鬼岩城を斬って以来まだ一度も抜けないでいる。その剣を使っても、果たしてティファに勝てるかどうか。
優しい妹はもしかしたら自分よりも・・・・
「ティファ!本気で一度俺と立ち会ってくれ!!」
妹を守りたい、その為に強くなるために特訓しているが、守りたい妹の実力を知りたくてダイは立ち合いを望んだ。
「にぃ・・・うん・・分かった。一回、一回だけだからね。あ、ヒュンケルも一度いいですか?」
「俺もか・・・むしろお願いしたい位だ。」
「そしたらご飯の後にしましょう。」
「ダイ!ティファとやるってお前な・・」
「いいじゃねえかポップ、お嬢さんもダイも互いに手加減すんなよ。」
「ティファさん・・・・大丈夫ですか?」
「稽古だよチウ君。大丈夫だから安心してね。」
「俺も見ていていいか?」
「私もティファとダイの動きから取り入れるところあると思うから見たいわね。」
なんやかんやとみんなの立会いの下で二人と立ち会う事になった。
丁度良かった、私も二人に教えておきたいことがあったから