ドラクエでのしびれ薬や眠り薬の名前が分からないので開き直ってオリジナル名を作りました。
ご存知の方は教えてくださるとありがたいです。
よろしくお願いします。
ガルーダのおかげで私の移動手段はぐんとレベルアップが出来て助かっている。
背中の羽毛は温かいし、スピードがなんと人のルーラよりも速い!!
さすが神獣様。
「ガルーダ、美味しいお魚採れたよ~」
「ブラッシングするね~。」
「木の実食べよう。」
島の外で出会って友達になって新しい家族出来ましたと、じいちゃんとダイ兄に紹介をして島に住んでもらって早二月。
ガルーダの事大好きなので時間の空いてる時はいつもガルーダの所に行っている。
最初はつんけんしてたけど、近頃は心なしか笑ってくれてる気がする。
本当のお友達になりたいな~。-今―みたいな浜辺パーティしている時も一緒にいたい。
ウォーリアさん達が島に大量の鍋食材を持ってきてくれて島の皆と鍋物囲んでます。
近頃は食事の用意は全部私がしているのでウォーリアさん達にも腕を振るってみました。
「ティファちゃん俺の息子の嫁になってくれよ~。毎日ティファちゃんの料理食べたい。」
「アホウ。そしたらティファちゃんお前のカミさんになっちまうぜ~。」
「ダイ君も頼もしくなって・・俺の娘どうよ?」
「「「でもふたりともほんとうにいいこにそだったよな~。」」」
私達が褒められてじいちゃん紅くなって照れてる。
・・ダイ兄は確かに食い気だ・・。「ティファ~早くしないと俺が全部食べちゃうよ~。」
・・・レオナ姫との出会いはまだまだ先だしいっか・・。元気でよろしい!!
こんなにのんびりとした平和な日常。今のところは悪い噂の影もない。
・・本当に大魔王って怖いわ‥あれだけの大軍団きっちり統率しきって、ぼろ一つ出さないなんて!!魔界以外にも地上で拠点づくりに勤しんでいるはずなのに!全く分っかんないって反則だ!!・・なんかの病気でぽっくり逝ってくんないかな?・・無理よね。
無いものねだりしてもしょうがなし、こちらにも対策あり。
国が滅んじゃうロモス・パプニカ・リンガイア・カールの王城に―破魔の石―ばら撒いて、
大戦始まる半年前から―大戦の予兆―を夢で知らせて備えさせる。
仕掛けは簡単。-破魔の石―は聖結界の機能以外に、特定の場所の人達に伝えたい事を
伝えられる機能がある。
―夢―で伝えたり、機能が増幅するともっとすごい伝え方が出来るけれども、-今回―は
夢の方を実験して成功して浜鍋パーティーが出来た。
ウォーリアさん達の船の前後に―破魔の石―を隠して、島での楽しい鍋パーティーを
夢の中に送って大成功。
一応鍋パーティーの開催理由を聞いて石の成果か偶然かを確かめたら、
―楽しい夢をなぜか全員で見たので実行しちまうことにした―とのウォーリアさんの
お言葉で実験の成果が分かった。
これをもっと大規模な人数に掛けないといけないのでもっと大量の石を各国の城にばら撒かないといけない・・気配の修行終えててよかった。城にこっそり忍び込んで細工しよ。
偽勇者とレオナ姫暗殺未遂事件の直後辺りから始める。
パプニカはたくさんのゾンビと骸骨と・・不死身の騎士の怖い夢。
ロモスは大型鳥獣のモンスタ―の群れ。
リンガイアは・・強大な竜の群れの大軍勢を・・。
カールは大戦始まってからリンガイアと同じ夢を。
・・ロモスとパプニカは助ける情報を渡してあげられる。
ロモスは武器の強化を、パプニカは不死身の軍団が嫌がる聖水に油混ぜて火攻めにすれば防げるし、ヒュンケルの鎧は魔法は効かなくても衝撃が有効なので―強力爆弾―を
バダックさんに開発してもらって外から大量攻撃して防いでもらう。
一対一で勝てないなら数で押し切ってもらう作戦。
どちらの国も大事件の後、毎夜見てもらう予定なので―何かあるのではないか―
と考えて行動を起こす確率は高い。
なにせハドラー大戦で辛酸舐め切っていた人たちがまだ現国王で居てくれているのが
この策の強みだ。
―万が一―を恐れて未だにモンスターや他種族に対する風当たりが強いので、毎夜見るものを馬鹿馬鹿しいと無視はしないはず・・したら滅ぶだけ・・原作通りに・・。
リンガイアとカールは逃げてもらう方向だ。
・・何せ相手が父さんよ!!!来たら・・ううん!来る前に逃げといて―!!
命大事にだ、父さんに勝てる人間いないから!!
っと・・こっほん・・策での要は―この情報が城外に漏れたら夢の敵はすぐ襲ってくる―
と・・要は情報操作だ。
最初はぼやけた夢から少しずつ鮮明にして-敵―認識させたあたりからそのメッセージも
挿入する。
敵に絶対気づかれない様に、細心の策を施しに行ってみよう。
鍋パーティーの数日後、ロモスには五日間でばら撒き終えてた。
「じいちゃん、明日ガルーダでパプニカいってみるね。昼に出て夕方帰ってくるね。」
ガルーダならではの可能な移動だ。あっという間に行き来できる。
悪目立ちしてデルムリン島から頻繁にガルーダが長距離移動しているのを悪魔の目玉に映ってしまわない様に、島の上空から視覚結界を張るのは怠っていない。
移動にも苦労はつきものだけど、見つかるよりはましだ。
それに「ガルーダにあまり無茶させるでないぞティファ。」
大型鳥獣と行動を共にしているとの安心感で、じいちゃんの許可はすぐ下りた。
すぐに帰ってくるにしても、行き先を言わないのはじいちゃんに失礼だから正直に言う事にしている。
すぐ許可してくれてよかった。
明日から細工しに行ける。・・ただ・・オーザムは無理だ、細工できない。
死の大地が近すぎて、細工の波動が万が一にも大魔王に気取られでもしたら・・その為オーザムは・・でもやるしかない!!地上界・天界全滅絶対回避だ。
パプニカの最西端から上陸をして、一キロの間隔で石をばら撒いて歩く。
湖、川を見つければそこにも落として歩いて「-お前は何をしている‥-」
後ろを付いてきてくれているガルーダに呆れられた。
わざわざ長距離飛んできたと思えばちまちま歩いて何をしているのだと。
「今は内緒、そのうち教えるね・・あの果物美味しそう~。」
「-はあ~・・-」
そんなちまちま道中をして十日目でパプニカの首都に着きました。
風光明媚でスペインとかに似ている・・行ったことないけど。
観光そこそこで城に入る荷車に紛れて入って、視覚結界で見つからない様にして、
各居室の天井裏、地下室まで石を置いてきて・・また荷車に紛れて・・半日使った。
くたくただけれどもやる価値はある。
国が原作通りの事になったら復興が大変で・・人の心が荒れて、モンスター達に八つ当たりされるのは嫌だ。うまくいきますように。
パプニカ終わったあとは二・三日休んでからベンガーナとテランに行ってみることにした。
最南端の―アルゴ岬―に降りて泉の水手に入れて、薬草と混ぜる実験も始めたい。
洞窟で手に入れた上級薬草本に書かれているレシピを元に錬金もどきをしてみる。
そこから北上をしてデパートに入って薬の調合器具を買ってテランに入った。
パプニカで要領覚えたので仕事がはかどり六日で来れた。
ベンガーナは商人の町で・・なんか人がぎすぎすしているような気がする。
・・でも・・テランは懐かしい、覚えてる。
私が父さんに、ダイ兄は母さんに抱っこされて散歩をしてくれた自然の恵み深き地。
父さんとダイ兄と私の―母―聖母竜マザードラゴンを信仰してくれている国。
いいところだ。野生の薬草の宝庫だ。
ホイミ草・ムーラン草(眠り薬)・化膿止めのフレイ実を摘んだ後は少し湖の端で休憩。
・・この地で・・父さんとダイ兄が・・どうしたものかと考え事してたら・・
「あの~・・」小さい女の子が声をかけてきた。
さっきからいるのは分かっていたけど、放っておいたら向こうから声をかけてきたか。
「どうしたの?」にっこり笑って答えてあげよう。私より二つ下、五歳くらいかな?
「お姉ちゃん薬草摘んでたけど、薬草に詳しいの?」
「まあ、そこそこ。」一通りは。
「誰か病気なの?」医者いないのかな?
「詳しいならお願い!!妹を助けてください!!!」・・それってマジ医者もんでしょ!
切羽詰まったニーナと名乗った女の子の言う事には、昨年の春に父親が竜の卵を保護したところから始まった。
この国では竜を攻撃せずに敬い、襲われても撃退をして殺さないらしい。
山に仕事に行って、偶々見つけた洞穴の奥に、竜の死骸と一つの卵が見つかった。
竜の死骸はキバと鱗、角・内臓は全てとられ、美味しくない肉だけが残され、
卵も放っておかれていた酷い有様だったのを気の毒に思い保護したようだ。
卵はニーナが温めて孵し、生まれたのは火竜の子供で初めて見たをニーナを親だと思い
育ってきたが「ミーナがここ十日間何も食べないの・・」大好きな妹で・・大切な家族が苦しんでいる。
人の医者はいても・・モンスターに詳し者は・・なら!薬草に詳しい人ならと・・。
「・・分かった、ミーナちゃん診てみるね。」
ニーナちゃんの熱意にほだされついて行ってみたけれど、・・これは無理だ・・助からない。
じいちゃんが教えてくれた中に竜の事があった。
火を扱う竜の心臓の少し横、肺の近くに第二の心臓ともいえる―火袋―という器官がある
そこが傷つくとたちまち弱ると・・この仔の火袋は潰れてしまっている。もって五日か。
・・それも激痛を伴って・・。
私にできることはひとつ。
摘んでいたムーラン草にしびれ薬のジギタリスを八対二で混ぜて処方した。
弱ったミーナなら、この薬で眠るように逝けるはずだ。
診断結果を正直にニーナとその家族に伝えて、薬の効能を伝えると・・ニーナが泣いて怒って追い出された。
・・妹を助けるではなく死なせる薬を出されたら当たり前のことだ。
幸い両親は分かってくれて薬の事を引き受けてくれて飲ませると言ってくれた。
辛い事を長引かせないと言ってくれて・・。
その場を後にしても嫌な気持ちは無くなってくれない・・昼寝しよう。
手近な倒木見っけ。あれ枕にしよう。
・・どれくらい寝てたか・・
「・もう・・食べず・・何・・だいじょ・・そいつ・」
「そいつとかいうな!・・こいつはな・・」
「分かった、興奮・・」
「うるせえ!」
ズシーン!!
「・・何⁉何の騒ぎ!!」
声と物音に驚いて跳ね起きたら・・目の前にいるのって鳥人ガルダンディーに海獣人ボラホーンに空竜のルード・・超竜軍団!!!!
行った事のない元アルキード領よりも、育ったテランに思いを馳せる主人公でした。
主人公も神様も万能ではないので、策を施しても全てうまくいくとは思っていません。
防止策になってくれればとの思いで、あくまでメインは聖結界作りと、-サブミッション―
です。
超竜軍団と会ってしまった主人公ですが、次号は様々にぶっ飛んだことをやらかして、
出会った二人を振り回しまくります。
それ以上に主人公が驚くべき出会いもします。
宜しくお願い