そして¥¥様より頂いたアイディアを作中で具現化すべく、フラグも立てる回です。
頂いたアイディア内容は暫く出せませんがよろしくお願いします( ´艸`)
「こんのバッカ野郎!!!!!!!」
え~、ベンガーナのランカークス村より数キロ離れた森の中にて只今絶賛説教の嵐ふいてます。
説教しているのは言わずと知れた魔界の名工・武具を大切にしない奴は滅んでよし、寧ろ俺が滅ぼすを地で行っている俺様系美中年・ロン・ベルクさん。
対して説教されているのは神がこの世に遣わした奇跡の御人、三界の守護者・当代の竜の騎士バラン父さん。
・・・・やっぱりこうなるよね~。
デパートを後にしたティファ達は、一路ロン・ベルクの下に飛んでいく。
行った先には小屋の前で椅子に座ってお酒飲んでるロン・ベルクがいた。
「・・・・・どうしたお前達?」
昨日パプニカで見送り今日の今頃は大魔王達との決戦だとばかり思っていたロン・ベルクは、急にダイ達に訪ねられ驚く。
「いや~、実は決戦お休みしまして。」
頬を掻いて説明するティファになんじゃそりゃと胡乱な目を向けるロン・ベルクは悪くない。
普通決戦休みましたと言われてそうなんですかという奴がおかしい。
だが訳を聞いてみれば納得する。
「・・・・粗忽な奴がいたもんだ・・」
敵の落ち度で日延べになったのなら仕方がない。
そこは一旦置いておいていい。
「ロン・ベルクさんの特訓のおかげで俺慌てずに戦えたよ。」
「俺はむしろ敵に翻弄されて情けなかったが、明日の決戦で借りを返すつもりだ。」
「そうか・・・それよりもそこの二人は誰だ?」
ダイとヒュンケルのお礼をそこそこ受け取ったロン・ベルクは、見知らぬ二人を警戒する。
「ええ、こほん。私とダイ兄の父・バランです。そのお隣の人父の配下のラーハルトです。」
「・・・なに?」
ティファの紹介にロン・ベルクはフリーズする。何故ならダイとティファの親父と言えば・・・
「初めてお目に掛る。-ダイ-とティファの父でバランという。いつも子等がお世話になっている。」
「バラン様の配下、ラーハルトだ。実は以前貴公の作られた魔槍の世話になった者だ。」
ロン・ベルクのフリーズに気かつかないバランとラーハルトは真っ当に挨拶するが、ロン・ベルクの耳に届いておらずまだ固まっている。
「・・・ダイ兄・・・これって・・」
「ティファ・・・ロン・ベルクさんもしかして・・」
「あれか!あれなのか!!!」
「・・・・バランに忠告すべきだったか?」
ロン・ベルク初見のバラン達はともかく、ダイ達は-とある事-に思い至り集まってひそひそと話し出す。
自分達の考えが正しければそれはそろそろ起こるだろう!
「・・・・・くれ・・・」
ん?
挨拶しても返さない魔界の名工にバランとラーハルトは、ようやく何か言いながらゆらりと近づくロン・ベルクに何事か問おうとした時-それ-が起きてしまった。
「真魔剛竜剣見せてくれーっ!!!!!!!」
武器大好き愛の大暴走来た~!!いきなり叫び出して父さんにのしかかる様に迫って剣見せろの一点張り!!
「神々の奇跡の武具!!真魔剛竜剣見せてくれ!!」
「な!いや見せるが・・・」
「だったら四の五の言わず今見せろ!直ぐ見せろ!!とっとともったいぶらずに見せやがれ!!!」
一体どこのやくざもんになったんだロン・ベルクさん・・・
凄いお人なのに聞いてて悲しくなる事言わんで欲しい
剣の師匠で自分達の武具の面倒なにくれと無く見てくれる頼りになる名工の大暴走に、ダイ達は聞いていて切なくなる。
「小娘、ヒュンケル、あれが本当に魔界の名工ロン・ベルクであっているのか?実は違う奴なのではなかろうな。」
剣見せろの一点張りで、目を据わらせて主に迫る超やばい奴が魔界にその名高き名工ロン・ベルクだと信じたくないラーハルトがティファ達に頼むから矢張り別人でしたと言って欲しい口振りで尋ねる。
・・・気持ちとっても分かるんだけど・・・
「・・諦めてラーハルト、あの人本当に当人だから。」
「ラーハルト、本来のロン・ベルクは良い奴だ。」
「・・・・・俺の中の想像と違いすぎる。」
気持ちは分かるが諦めて。あれもロン・ベルクさんだから。
「これが・・・・夢にまで見た真魔剛竜剣。」
神が生んだ奇跡の剣を、この手に持てる日が来ようとは
自分が編み出した技、星皇十字剣に耐える事が百%可能な武器をバランから渡されたロン・ベルクはジンとする。
鞘に収まっていても感じるこの圧倒的なオーラは、自分の作る武具もかくありたいと目標にしている夢にまで見た憧れの剣なのだから無理はない。
刀身を見る前からうっとりとしている魔界の名工に、バランは少し・・かなりドン引きしたいが常日頃子供達がお世話になっているようなので失礼な事は出来まいと気力で踏みとどまる。
小屋の中に通され武器をバランから受け取ったロン・ベルクの様子に、ティファは速攻でダイ達に完全見えない所で式で耳栓作り、は無言で父以外に渡しラーハルトには問答無用で付けさせた。
絶対に嫌な予感しかしない。憧れていた剣の惨状見ればこれはきっと・・・
「なんだこれは!!!!!」
・・・・・こうなる。
ロン・ベルクの怒鳴り声に、ティファの気配に気が付いて寄ってきた小モンスター達と精霊達がビビって逃げ出し、一帯にいた鳥達も空に飛び立った。
愛剣を腐食させたのは紛れもなく自身の落ち度だと、人生初にティファ以外から説教くらっているバランは弁解せずにひたすら怒られるのを見かねたダイとヒュンケルが二人の間に割って入り、 ロン・ベルクに途轍もなく効く一言を放った。
「「キルバーン斬ったせいで腐食した」」
「・・・・・・今何って言った二人共?」
「だから父さんがキルバーン斬り倒したんだよ!」
「あの疫病神、斬った相手の武器駄目にする罠体に仕込んでやがったんだよ。」
「そのせいなのだから余り叱らないでやってほしい。」
ぎっぎっぎ・・
ダイ達の説明を聞いたロン・ベルクは、そんな音がしそうなほどゆっくりとバランの方を見るや否や
「ハッハッハッハッハ!!よくやった!!あいつ倒すだなんて大した奴だお前さんは!!!それならそうと早く言ってくれ!」
みるみるうちに上機嫌になりバランの手を握りしめ下手したら真魔剛竜剣受け取った時よりも大喜びし、椅子を勧める始末。憧れの武器より天敵の変態死神滅んだ方が余程嬉しかったらしい。
「そこでゆっくりしててくれ!この剣は俺が全力で治してやる!!今まで以上の切れ味にしてやるから待っていろ!!!」
本当に・・・何故キルバーンはここまで嫌われぬいているのだとバランとラーハルトには疑問しか浮かばない。
「ふ・・ん、これなら表面の腐食を研いで剥がしておしまいだな。この剣は大したもんだ。」
剣の腐食度合いがどこまであるか音で判断するために槌で軽く腐食周りを叩いてみれば、表面しか腐食がないのが直ぐに分かった。どうやら自己修復が早く、粗方直っているようだ。
これではあまり自分の出番はないが、放っておいていいものではない。大魔王が相手であれば、これくらいでも致命傷になりかねなかった。
キルバーン倒しましたの大朗報を聞いたロン・ベルクは機嫌よく真魔剛竜剣を研いでいく。
あの変態は自分で斬りたかったが、お嬢さんの親父さんが斬って捨てたのなら納得する。これであの馬鹿げた賭けなどご破算だ、あの世で嘆いてろ!
「うん、これで良し。見てくれ。」
「これは・・・見事だ。」
神のアイテムをあっさりと治すとは途轍もない腕だ。
しかも受け取った剣を掲げてみれば、今まで以上の輝きを光を放っている。
バランは心の底から感謝し、お礼に何を贈ればいいのか分からず途方に暮れかける。
決戦前に真魔剛竜剣が腐食していたのはそれ程大事だった。
だが、バランが何かを言う前にロン・ベルクの方が先に口を開く。
「キルバーン倒してくれた礼だ。それにお嬢さんから酒をしこたま頂いた。お前さんから報酬を取る気はないからな。」
「・・・・不思議なのだが・・」
「うん?どうした。」
「何故誰も彼もがキルバーンを倒したのを聞くだけでそれほど喜ぶ。まだ魔影参謀ミストバーンに魔軍司令官ハドラー、そして大魔王バーンがいるというのに。」
確かにキルバーンも恐るべき敵と言えようが、この目の前の男も尋常一様の者ではないのがすぐ分かる。
恐らく今の自分では少し届かず竜魔人化してようやくかもしれない、そんな男がたかが一人の死神を倒したくらいであそこ迄感情を露にする理由が分からない。
「なんだ、誰もお前さんにあいつが仕出かしたこと聞いてねえのか?」
「キルバーンがした事?」
あの変態がお嬢さんにした事の数々知ってたら、この親父さん平静ではいられんだろうに。
少し過ごしている間に娘の頭を撫でたりちらちらと見ている所から、バランがかなりな親ばか、ひいては娘馬鹿なのが見て取れる。
そんなバランがキルバーンの所業を知れば、切り捨てたキルバーンの遺体を回収して塵にする事請負である。
まぁ倒した後だが、知らせておいても良いだろう。
「いいか、あいつは・・・」
ヒィーン!!!
キルバーンの極悪変態所業をバランに告げようとしたその瞬間、甲高い音と同時に青白い閃光が窓から差し込み小屋の中を照らし尽くす。
「なんだ一体!!」
「これは・・」
ロン・ベルクは何事かと小屋の外に飛び出すが、バランには見当がついた。自分の考えが正しければこれは・・
「う~ん、やっぱり距離の問題なのかな。」
「鬼岩城戦の時と同じ距離だと-共鳴-しなかったね。」
「ロモス王城の時の距離だと共鳴するな。」
「少しずつ距離を離していって、限界地点を見極めると良いな。」
「そうだねヒュンケル。ダイ兄、このまま後ろに下がるね~。」
矢張り、息子と娘の竜の紋章が共鳴していた。
ダイの右手にティファの左手にそれぞれ紋章が力強く輝いている。
どうやら二人は紋章の共鳴がどこまでの距離ならば可能なのか探っているようだ。
その様子をポップとヒュンケルがアドバイスし、ラーハルトはバランの血を確実に受け継いでいる二人の御子を慈しみの瞳で見守っている。
「・・・・お前達、騒がしいぞ。静かに待っていられないのか・・」
いきなり敵襲かと身構えたロン・ベルクはがっくりとする。もう少し静かに出来んのか?
「む!遊んでいるんじゃありません!!私は父さんやダイ兄みたいに自力で紋章発動させられないんです。もしもミストバーンの滅殺陣や他の方法で敵に掴まった時、ダイ兄に紋章発動してもらって共鳴すれば戦力底上げになって大逆転できるでしょう。こういう情報の積み重ねがいざという時に物を言うんです。・・・もう少し離れてみるね。」
「大ピンチか。お嬢さん、まだ戦場に行くつもりか?」
父親で当代の竜の騎士がいるというのに戦場に行くのが当たり前の様に。
「当たり前です。勇者一行の料理人は一行と共に戦場に出てあらゆるサポートするんです。」
「そうか。」
ポンポン
「お嬢さん、周り頼って無理しすぎないでくれ。勝って皆で幸せになるんだろう?」
ロン・ベルクは悲しみを湛えた瞳でティファを見て願う。死なないで欲しいと。
今宵ここまで
とうとう魔界の名工も主人公の実力知っても戦場から遠ざかってほしいと願い始めました。
前書きで書かせて頂きましたが、この後のフラグの為にダイと主人公が紋章の共鳴実験をしました。