魔界の名工は孤高の人で偏屈だなんて誰が言ったんだろう。
実際のロン・ベルクさんはこんなに優しいのに。
頭を撫でられているティファはまったりしながら思う。原作のロン・ベルクも生意気ノヴァの本気の覚悟を受け取って、その両腕を犠牲にして仲間全員を救っている。
たんに優しさを出すのが不器用な人なのだろうか?
「ダイ兄、お皿足りそう?」
「敷物いるかティファ?」
「父さん達お酒飲む?」
ティファが来れば矢張り始まる昼食会。
どうせお昼ご飯まだなんですよねの少々失礼だが的を得た提案に、デパートで買ったお惣菜と、その場で作られる即興のパンケーキの山でお昼ご飯。
「お嬢さんはいい嫁さんになるな~。」
パンケーキにチーズを挟んだサンドイッチもどきを肴にしながらロン・ベルクはご満悦である。
戦いが終わって世の中が落ち着けば、毎日お嬢さんが作りに来てくれたら嬉しい。
・・いっそ俺の嫁さんになってくれないだろうか
気に入ったノヴァの嫁さんにどうかと進めてみたが、せっせと周りの男達の面倒を見て、美味しいという言葉に花開くように笑うティファを見ているうちに浮かんだ思い。
寿命は竜の騎士の子供であっても人間とあまり変わらないようだが、たった数十年でもあの笑顔を独占できるのなら・・・
「さん・・ロン・ベルクさん。」
「んあ、どうしたお嬢さん。」
「酔いましたか?お酒こぼしてますよ。」
「おっと、あ~確かに酔ったかもしれんな。」
「珍しいですね、まだ数本しか飲んでいないのに。」
「あ、そういえばマトリフさんの洞穴の夕食会でも俺達起きている間にもっと飲んでたよね。」
「酒ってそこまで美味しいのかヒュンケル?」
「まぁ美味いが・・・お前達はまだ駄目だぞダイ・ポップ。」
「あ!俺確かもういい頃だったはずだ!!今日の夕食に景気づけに一杯飲んでみらぁ!」
「ポップずるいよ・・・」
「ダイ兄、子供用のデザートワインも仕入れたから私と其れ飲もうよ。」
「あ!やっぱ俺も其れにする!!」
「ポップは大人なんでしょう?ティファ、二人だけで飲もうね~。」
「あ、こらダイ!兄妹外れすんなよ~!!意地悪いって悪かった!!」
兄妹のじゃれ合いに大人達はひとしきり笑って見守る。
確かに俺は酔っているな。今楽しい居心地いい空間にいつまでも居たい程に。
数百年の内、自分の人生の大半は殺伐とし自身もそれを良しとして生きていた事に後悔はないが、今はどうだ。
たった半月足らずでダイ達と過ごしただけで、あの頃に戻るはごめんだとまで思う程に慣れたこの幸せを手放したくはない。
いつかティファが大人の女性になり周りに誰もいないその時に・・・
「お嬢さんからお前達の新武具の依頼があってな。」
「え!ティファいつの間に?」
「浜辺でダイ兄達が寝た後だよ。具体的にはポップ兄とヒュンケル、マァムさんとクロコダインのをね。」
「俺達の・・材料は?」
「ふっふ、あの塔でダイ兄達が斬った物をすこ~し-加工-して残るようにして回収したんだよ。」
「・・・・ねぇ、あれってさ・・そのもしかしたさ・・」
「ダイ兄?」
「俺達がばかすか斬ったのってもしかしなくともオリハルコン製っだったりする?」
「あんなダイ、そんな訳・・」
「ピンポ-ン、ダイ兄正解。」
「い⁉」
「やっぱり・・・」
「やはりか・・・」
オリハルコンとはその時露知らず斬っていたが、ヒム達を実際に見たダイとヒュンケルはとっても納得したが、ポップはそんな奇跡の鉱物バカすか斬った二人を人外のもの決定の様な目で二人を見る。
それ程パカパカ斬っていたからだ。
「あ~、でもあれって意思が伴わないお人形だから簡単にいったんであって、ヒム達にそれ通用しないからね。」
あの人形と親衛隊達は別物だと釘は刺す。
「分かってる。それでロン・ベルクさん、新武具って何かできたの?」
妹に忠告されるまでもなく、ヒム達を侮る気は毛頭ないダイはさくさく話を進めたい。
「ヒュンケルの鎧の魔剣だけとりあえず出来た。」
お休みの日の大朗報その二、ヒュンケルの魔剣が帰ってきた!!!!
主人公の婿(?)候補また増えました
そして帰って来ました鎧の魔剣''`ィ(´∀`∩