勇者一行の料理人   作:ドゥナシオン

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主人公が絡めばそこはカオスになる!・・・・・いいのかこれで?
いいのだこれで!

ダイの言葉で物語後半が進みます。


頼むから常識・良識を!

死の大地地上

 

「・・・・なんだか寒いな・・・ティファの奴此処に一人で連れてこられたのかよ。」

 

どこかうすら寒いのは風景のせいか武者震いか・・・・キルバーンがいたらメドローアぶち込みたくなる場所にティファを連れ込みやがって!!

 

「ポップ・・・」

「ん・・ああ悪ぃマァム。そうだな、目の前に来た敵ぶっ飛ばして・・・」

「威勢がいいじゃねえか魔法使い!!」

 

埒も無い事を考えていたポップをマァムが優しく引き戻した途端に敵が来た。

 

「よぅ、この間の様にはいかねぇぜ。」

「はん!何度やっても俺達が勝つ!!・・・・て・・お前ら俺達の事舐めてんのか?」

「あん!」

「フェンブレンって奴はどこ行った!!」

 

 

ポップ達を見降ろす様に出現した親衛騎団達にも憎まれ口を効くが、よく見れば一人足りねぇじゃねえか!!

 

その指摘に一番に驚いたのはヒム達の方であった。先程までは確かに五人揃っていたというのにまさか!

 

アルビナスがもしやと思い至る。・・・・あの者を相手しに行きましたか・・

 

「・・・・どうやら貴方達の相手は私達四人ですが丁度いいでしょう。」

「だな。」

 

アルビナスは冷静に戦力分析をそう断じ、ヒムが力強く応じる。こいつら相手に二度も三度も負けていられっか!!

 

その言葉と共に、親衛騎団達はポップ達の目の前に降り立ち戦いの構えをとる。

 

「さて、勝って自分達の大将の所に行くのはどっちかな。」

 

 

その言葉のすぐ後に、地響きが死の大地を襲う

 

 

揺れは激しくかなり長く続いた。どうやらダイとバランが魔宮の門を破壊するのに成功したようだ。

 

「勝つのは俺達だ!!」

「はん!かかって来いよ!!」

 

その言葉を合図に双方ともに火花散らして激突する。

 

 

 

 

 

死の大地海底

 

ダイとバランはハドラーの言った座標にて巨大な門を発見した。それは今まで見た事の無い大きさとそれに比例するような圧倒的な何かを感じ取り、ダイの剣が自然と開いた程であった。

 

それがお前の剣か

うん、皆のおかげで生まれた俺の剣だよ

 

二人は竜の紋章の共鳴で念話を送って会話している。

記憶を消す消さないで敵対していた時は、こんな穏やかな使い方をするとは思ってもみなかったが、ティファが共鳴できるなら念話位出来るでしょうとあっけらかんと言っていたので試してみれば出来てしまった。

 

あの妹には本当に敵わない

 

ダイはその時の事を思い出し、笑ったおかげか気負いが無くなり自然と剣を構える。

 

我ら親子が揃えば砕けぬ物はない

 

父の自然と満ち溢れる自信に安心感も覚える。今の自分達なら!

 

「「おおお!!!」」

 

竜闘気を練り合わせた二人の竜の騎士の前に、破られるはずのなかった大魔王の結界も張ってある門が砕け散り、その余波は死の大地と-内部-をも揺るがせた。

 

死の大地地下奥深くの大魔王の玉座も例外ではない。振動でバーンのワイングラスの中に小石が入る程であった。

 

じっと見つめ、不快気にグラスを弾けば中身のワインもグラスも砂と化す。

 

「・・・代わりを持て・・」

「は」

「彼等がきましたね~。」

 

今まで自分の結界を破った者は存在しない。それこそ敵対していたヴェルザー軍の者では無くヴェルザー本人でなくば・・・

 

「大したものだ・・」

 

其の力で何処まで余に抗うか

 

 

 

 

海水が入るのを厭うたのか、ダイ達が入って少しして直ぐに新たな結果が張られた。これで誰も出る事も-入って来る事-もかなわなくなった・・・・筈だ。

 

 

内部は一直線で敵の姿はなく、程なくして天井が高い大広間に二人は出た。その先にいるのは・・・

 

 

「・・・・矢張りティファは置いてきたかダイ、バラン。」

 

ティファの不在を予想しながらも自分達を待ち構えていたハドラーがいた。

 

「・・・・・我らがあの子を置いてくる事を予期していたのか?」

 

剣を構え前に出ようとする息子を背に庇い、バランは静かにハドラーの問いかける。

 

ティファがいなくとも自分達を前にしても落ち着いていられるハドラーの実力が読めずに、息子を相手にさせるわけにはいかない。まだ自分の方が戦いの経験値は上であり、自分が負うダメージを少なくしながらも相手の実力を引き出す戦い方が出来る。

 

ここは自分が行くべきだ。

 

「・・・父さん・・」

「ふん、言ったであろう。貴様は親となり戦士としては弱くなったと。まさか戦いに水を差すまでの道化になろうとはな!」

「なんとでもいうがいい!私にとってあの子は我が命よりも大事だ!!此処にいるディーノとても!その愛する我が子等をむざと死なせる位ならば、貴様からの誹りも罵倒もなにほどの痛痒も感じんわ!!!」

 

五年前に自分に光の道を指し示してくれたのを無下にし、大罪侵してもそれでも手を差し伸べてくれた娘を!そして非道を行った自分を許してくれた息子を守るために自分はここに来たのだ!!

 

「・・・・よかろう、覚悟の上ならば来い!バラン!!」

「受けるかハドラー!!」

「ふん!その後にダイ、貴様が相手か。」

「待ってよ父さん!!此処は二人で同時に倒した方がいい!!」

「・・・ディーノ・・」

「俺もハドラーとは直接戦ってないけど、ティファとは本気で仕合ったんだ・・・強かった。そのティファが強いって断言してるハドラーは俺達二人でやるべきだ!!」

「ディーノ・・・」

 

騎士としては多一の戦いは卑劣とされ気が進まないが、返事を聞かず横に並びたち剣を構える息子を頼もしく思ってしまう。

 

「ふん、俺はどちらでもいい・・・来い!!ふたりと・・・・・」

 

 

 

         その戦いちょっと待った!!!!!!

 

 

ハドラーがバランとダイの覚悟を受け取ったその時、ここに聞こえてくるはずのない声が制止を掛けて来た!!

 

まさか・・・まさか・・

 

 

「もういい加減にしてくださいこの覗き魔!!!」

「誰が覗き魔だ!こんな敵地で着替えなどする非常識なお前が・・・」

「喧しいですよ!!」

 

・・・・なんだ・・-誰か-と言い争いながら・・・・覗きだ着替えだとここで聞こえるはずのない単語まで聞こえてくる!!

 

 

「うっとおしい!!!」

 

バシャン!!

 

何かを切断する音と、爆発音の後に

 

ズシャアン!!

ドカ!!!

 

 

「・・・・これでちったあ大人しくしていなさいね。」

 

現れたのは確かにティファだったが、手足を斬りもがれたフェンブレンを仰向けに転がし、その胸の上にティファは-生足-のまま踏みつけた。

 

 

「ハドラー!!貴方我が子の躾どうしているんですか!!着替えていたらいきなり襲ってきましたよこの馬鹿!!!」

「・・・・・は?」

「まったく礼儀の・・・」

 

 

        「なんて格好しちゃってるのティファ!!!!」

 

 

ティファが珍妙で訳の分からない・・・経緯すら分からない抗議をする前にダイが絶叫した!

それも先程までの頼もしい戦士の顔ではなく、顎が落ちそうな間抜けな顔をして・・・叫ぶと同時に妹の下にすっ飛んで行き、ティファの足元にいるフェンブレンを無言でハドラーのいる階段の中ほどまで蹴ってどかし、剣を持ったままティファの膝裏に手を等してお姫様抱っこであたりをきょろきょろし始めた!!

 

 

「なんて格好しているのさティファ!!じいちゃんに言われてるだろう!女の子は人前で足見せたらいけないって!!・・・こっち見て妹の足見るなハドラー!!

・・・・座れる場所も見えない場所もない・・なんて気の利かない場所なんだ。」

 

舌打ちしそうな勢いで広間の文句まで言う始末!誰がティファの足を見ようとしたか!!

 

「父さん!ハドラーの足止めしてて!!ティファ!御着替えするよ!!」

 

そのまま妹を抱えて入口の方にとって帰ってしまった・・・・

 

ダイは一体どうしてしまったのか!!

ハドラーとバランはその様に呆気にとられ、動く事も出来なかった。

 

「どうしてスカート下のズボン脱いじゃったの?え!濡れたから着替てた?・・・・そこにあのフェンブレンが来たと・・・ティファ、ズボン出して。はい足通して。靴は?代わりの無いなら俺の履く?ああ、あるのね。足出して。」

 

「それであいつはいつ来たの?・・・タオルで全部水気とって下履き履いてスカートに袖通す前・・・・父さん!そいつがティファの可愛い肌思い出す前に消滅させちゃって!!

何なら竜魔人化してドルオーラで塵も残さないで欲しい!!”え?ここ崩れるから駄目だって?

ティファは優しいな。分かった、お兄ちゃんがなます切りで倒すから安心してね。」

 

本当にダイは一体どうしてしまったというのだ!!先程の勇者ぶりが嘘の様に、妹を惑溺している馬鹿兄化したとでもいうのか!!しかもさり気なくフェンブレンの頭に今岩を投げてぶつけようとした!!

 

当てさせるかと流石にハドラーが飛んできた岩を右腕で壁の方に振り払い、フェンブレンを回収する。

 

しかもだ!ダイの会話からティファのとんでもない行状迄知る羽目になろうとは・・

 

「それにしてティファ、なんで着替えようと思ったの。え?地底魔城でハドラーに身嗜み怒られたから今回は濡れていないきちんとした格好で出ようとしたの。ティファは良い子だ。」

 

・・・・・・・そんな阿呆な理由で敵地のど真ん中で着替えを敢行したのかあのとんでもない娘は!!!

 

身嗜みの前に常識・良識を優先しろ!!

 

「・・・・バラン・・・・」

「・・・言うなハドラー!!!私にとってあの子等はかけがえのない宝物であることに変わりないのだ!!」

 

頭痛がすると左手で目頭を押さえるバランに対し、息子と娘の奇行を知っても大切な子等かと問うとしたハドラーに、バランは言い切る。

 

-多少-変わっていても良いではないか!!

 

 

・・・・・そもそも自分の-子-とも呼べるフェンブレンも一体何をしているのだ?覗きって一体何をした!

 

「フェンブレン、他の親衛隊達と地上で戦っていると思っていたぞ・・」

「・・・ハドラー様・・・俺は許せなかった!あんな甘い事を平然と戦場で通そうとして貴方を悩ませた小娘が!!!」

「・・・・そうか。」

 

フェンブレンは常の儂という一人称から、激昂した時の俺といって悔しさを滲ませる。

自分達が負けたよりも甘い戯言を言うティファの存在そのものが、そのティファがハドラーを振り回すことが許せず、来るであろうティファを内部で待ち伏せしてダイ達を素通りさせて待っていれば案の定に来たが、待てど暮らせど入り口付近で止まって来ないので、待ち伏せが露見したかと攻撃をこちらから仕掛けてみれば・・・

 

 

「この変態ビショップ!!」

 

被りスカートの袖口を通しきる前にフェンブレンの攻撃をするりと避け、蹴りの反撃で時間を稼いだティファは辛うじてスカートをきちんと着ると同時にフェンブレンの手足を闘気を纏った手刀で切り落とし、先程の爆発音はフェンブレンの手足が爆発した音だった。

 

 

「それでティファ、結界張ってあった扉どう通ったの?・・・・・雪白に闘気纏わせて縦一文字に斬ったら斬れて通れたの・・・・・・俺と父さんの苦労ってなんだろう・・」

 

全力でぶち破った自分達が馬鹿らしいと嘆くダイに、ハドラーは哀れを催し肩に手を置いて慰めたくなってきた。

 

あれもとんでもない娘に振り回されている被害者の一人か。バランとても・・・

 

実力は高いのにやることなすことずれている・・・・着替えか・・・変態死神に見られたらあ奴に攫われていたやも知れんとは・・本人見ているだろうから言わんでおくが・・・

 

 

 

 

 

 

ティファを中心としたダイ達の奇行に、これから決戦かと真面目になった自分が馬鹿らしいとバーンは本気で溜め息を吐くが、もっと奇行に奔る者がすぐ隣でぼそりと言ってきた。

 

         「・・・・・見損ねた・・・・・」

 

!!

 

それは何に対していったのだ!!あの娘の実力を見損ねた事であろうな!!間違っても他の事を見損ねたと言うでないぞ!!

 

 

魔界の神を内心であっても大絶叫させるという三界初の快挙を仕出かしたキルは、当然の如くに

-ティファの生着替え-が見れなかった事を惜しんでいる。

 

それともう一つ

 

「バーン様、あのビショップもう戦えないようなので回収してもいいですか?」

 

にこやかに大鎌取り出して何か言ってるし・・・・もう嫌だ、あの小娘はどうしてこう周りを搔き乱すとミストは内心で号泣し始める

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・どうしてこうなった?

 

諸々の作業終えて二時間くらい寝た後ガルーダと深夜にお出掛けして明け方近くに砦に戻ろうとしたしたら、ベットに寝かせておいた-身代わり式神-からとんでもないメッセージが届いた。

 

拝啓主様、私は今マトリフ様からラリホーマを掛けられたので掛けられた振りをしながらこのメッセージを届けております。

どうやらお仲間の皆様は主様を置いていく積りの様なので戻られませぬように

 

 

とか!なんじゃそりゃ!!

 

鉢合わせしたら監禁まっしぐらが目に浮かぶ!!

 

父さんとダイ兄が魔宮の門を破壊して少しした後こっそり斬って入って着替えていただけで・・・・なんだろう?各方面騒がせたような・・・何やらごめんなさい




今宵ここまで


感想欄で早々に主人公の動きがばれてしまい、さっさか出したらカオスになりました
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