勇者一行の料理人   作:ドゥナシオン

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怒りは生きる糧の一つとなる時も・・・・・


怒りと立ち上がりと

今日の決戦で一行が敗れて逃がさなければいけない時、私は逃げられません。残らなければ逃がせないのですよ。

 

 

ティファはロン・ベルクの小屋で、小屋の主と自分様に淹れた紅茶を飲みながら穏やかに微笑みさえ浮かべながら、まるで出掛け先から戻れませんと言うように気軽に言い出していた。

 

その直後、自分はティファの小さな頬を殴り飛ばしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空が白んで少しした時、馴染んだ神獣ガルーダの羽音で目が覚めた。

 

昨日来た時、今日決戦だと言っていたが、よもやまた日延べになったと言いに来たのかと苦笑が浮かんだが、其れにしては早すぎる時刻だ。

昨日言われなかった、逃げた後の決戦時に武器が間に合うのか問い合わせにでも来たのか。

いずれにしてもティファを迎えるのは嬉しい。一人で来たのならば尚の事だ。

 

ある意味でキルを変態呼ばわりできなくなったロン・ベルクは、珍しく浮かれて小屋の外に出て目にしたのは

 

 

「泣かないでガルーダ。大丈夫、きっと何もかもうまくいく。」

「-そんな保証がどこにあるというのだ!!!敵はお前と・・・お前達とは違うのだぞ!!ましてあの変態のいる所にむざむざと・・・-」

「他に方法がないんだよガルーダ。どうあっても私達は大魔王と対峙しないといけない。こちらが行かなければきっと地上のどこにいても総戦力で探し出して私達を抹殺しようとする。

其れされたら不味いのは分かるよね。」

「-何故・・・お前なのだ・・・・-」

「これが出来るのは今のところ私しかいないんだよ。-全部-を片づけて尚且つ・・・おはようございますロン・ベルクさん。」

 

 

ボロボロと泣くガルーダを宥めているティファの姿があった。

ガルーダが何を言っているのかは自分には生憎モンスターの言葉は理解できないので分からないが、雰囲気からして相当不味い事が起きようとしている、そんな嫌な予感しかしない。

その証拠にティファの顔には自分が嫌いなあの笑みが張り付いている。

 

自分の心を全て隠そうとするあの透明な笑みが。

 

 

「今からダイ兄達と海底の扉から死の大地の奥底にある敵の本拠地に乗り込みます。敵の門番を務めている魔軍司令官ハドラーとは私が戦うことになりました。」

 

ガルーダを宥め、ロン・ベルクの小屋に入ったティファは、早速鍛冶の竈の灰の中に必ず残している火種を慣れた手つきで取り出し、足の着いた金網を竈の中に置いて、その下に燃えやすい小枝を入れて火を熾し、これまた竈に残っている炭に火をうつして大きく燃やし、ポットの中に裏の甕から汲んだ水を入れて湯を沸かす。

沸かしている間に今日の決戦の話となった。

 

「・・・・・言っちゃあなんだがよく周りが反対しなかったな。」

 

魔軍司令官ハドラーと料理人の一対一の話など、悪いが自分ならば大反対どころか、話の段階でハドラーという奴を消しにかかっている。

面倒な事せず、敵ならば大義名分なくとも切り捨てて終わらせればいい。

 

「ロン・ベルクさん。」

 

自分の表情や気配で悟ったのか、ティファは苦笑しながら沸いた湯で紅茶を手際よく二つ用意する。

相変わらず綺麗な所作で、立ち上る香りも申し分なく、普段液体と言えば酒しか飲んでこなかった自分からしてもティファの淹れてくれる茶の方が美味い。

こうして毎朝こいつが俺の為に茶を淹れてくれたなら・・・・もっと言えば、朝ベットで目が覚めてまず目にするのがティファであったなら・・・・・俺はきっと幸せの中で溺れ死んでも後悔はなかろう。

 

あり得そうであり得ない未来を、らしくもなく想像をし、ロン・ベルクは自分に苦笑する。

 

今考えたのは、もしもティファがあの氷の坊やとは矢張り恋人ではないとくっつかず、そして成人しても一人でいた時に口説いて自分の恋人になってもらえた時の、本当にあり得そうであり得なさそうなあやふやな想像だ。

あの坊やでなくとも、ティファなれば引く手数多になるのが目に浮かぶ。

今は固く蕾んでいる花だが、年を経て大輪の花として咲いた時、ティファは世の男どもがこぞって結婚を申し込んでこよう。

容姿とその優しさに魅かれた男どもが・・・・・有象無象には渡したかねぇんだがな~。

自分の理想としては、矢張り坊やと連れ添い、子が出来穏やかに老いていく二人を眺めていたい。

二人の子供であれば礼儀正しく穏やかで、俺の事をおじさんとか可愛く呼んでくれて・・・二人が亡くなっても、もしも子孫が二人に似ているのであれば長い魔族の一生を二人の子孫の傍らで過ごしてみたい気もする。

 

長い・・・・・本当に長い魔族の生涯の中で過ごす百年にも満つかどうかの刹那かもしれないが、子孫代々二人に似る様に自分が二人の良さを子守唄替わりにして育ててみるか?

気分としては、親戚の叔父か。

騎士の一家でいてくれれば、俺が成長する子供達に武器をうって贈り、稽古だってしてやれる。

 

こいつの一家だけの面倒を見るのは贔屓が過ぎるな。ポップやダイ達の子孫、ヒュンケルも確か女の名前言っていたし、そちらの面倒も・・・マァムは・・・・これから探すのか・・。

 

ティファはお茶一杯で幸せ未来を脳内に咲かせているロン・ベルクを見て、自分のお茶にここまで喜んでくれているのかと勘違いして喜び、同時に心苦しくなる。

 

何故ならば

 

「ロン・ベルクさん、あの浜辺で言った事を覚えていますか?」

「あ?・・・・悪いがどれだ?」

 

あの浜辺とはマトリフの浜辺で楽しくも忌々しい夕食会の時のあの事だろうが、-色々-とありすぎてどれがどれやら分からん。

 

あらゆる意味で正直なロン・ベルクに、ティファは思わず吹き出し掛ける。

この人は本当に、子供をそのまま大人にしたような人、一言でいえば一昔前のガキ大将みたいな人だ。

実力も器量もあり、他者を引き入れる大らかさもあり好ましい。

 

・・・・それだけにこれからいう事は。

 

突如愁眉を潜めるティファに、ロン・ベルクは慌てる。

 

不味い!

 

「お嬢さん!!おまえと話したことを忘れている訳じゃあないんだぞ!むしろ覚えすぎていてどの話か分からないだけだからな!!!」

 

テーブルをはさんでいきなり立ち上がり、身振り手振りをして慌てふためき、しなくてもいい言い訳をするロン・ベルクに、ティファは矢張りおかしくなり、失礼だと思うがコロコロと笑ってしまった。

ロン・ベルクとしては何故笑われたのか分からないが、怒っていないなら大丈夫かと一安心する。

 

惚れた女性に、不快に思われるのが頃ほど耐え難いとは知らなかった。遅い恋を、ロン・ベルクは胸の中で転がし愉しみ、時にこうして振り回されるのすら楽しんでいるが、ティファの言葉が楽しさを一転させた。

 

「最初の、つまり今日の決戦では魔軍司令官ハドラーに勝てても、大魔王には届かないという話です。」

「あぁあれか。確かに・・・・・逃げる算段があんだろう?」

「はい。詳しくは・・・・・私も使えても原理までは分からないので省きますが、-陣-から-陣-を通して逃がします。」

「陣・・・だと?」

「はい、あちらは地上を虎視眈々と狙っていたのに一切気取られる事無くいた勢力です。ハドラーの時は、魔界と繋がった時彼の邪気で世界中のモンスター達が凶暴化したというのに、彼等は其の片鱗すらがありませんでした。

どう考えても格どころか次元すらが違う彼らの気配がハドラーの時の様にならなかったのはおかしいのです。

ですが、大魔王が一流の結界を張れるか、もしくは術者がいた場合は・・・・」

「ルーラの類では逃げられんと。」

 

ティファの言わんとした事を分かったロン・ベルクは、溜め息を吐きながらティファの言葉を結んで見せる。

確かに、古来より大魔王からは逃げられないと魔界には伝わっている。それが結界の類のせいなのか、それとも高い大魔王達の実力のせい何かは分からないが、ティファの懸念はきっと当たっているのだろう。

結界の類は魔界で国を守るには防衛の為に必須だから。

 

「それで、ルーラとは違う方法をと。」

「はい。ですがその為に私は-その場にー残らないといけないんです。」

「・・・・は?」

「陣で飛ばす際、出口には陣を予め呪力を注ぎ込んだ詠唱を刻んでおけばいいのですが、入り口側は、術者が残って維持しないといけないのです。」

「それは・・・それはつまり!!!」

「はい、その通りです。」

 

ティファが何故愁眉を顰め、何故ガルーダが泣いていたのかが今の話であらかた理解したロン・ベルクは、椅子を後ろに倒したのにも気が付かずに立ち上がり、ティファの次の言葉を、固唾を飲んで待つ。

 

自分の考えなど外れて欲しい!きっと、ティファ自身は別の方法で、何かは分からないが途轍もなく困難で大半な方法で逃げるので、それに困っているのだと・・・

 

「今日の決戦で一行が敗れて逃がさなければいけない時、私は逃げられません。残らなければいけないのですよ。」

「それは・・・・その後お前は他の方法で逃げるのだろう?」

「ロン・ベルクさん・・・」

 

穏やかに紅茶を飲み終わったティファは、困ったように笑って言った。

 

「いいえ、逃がした後私に力は残されていないでしょう。文字通り全てを使い切りますから。」

 

その言葉の直後に、自分は人生で初めて、愛した女の頬を殴っていた。

 

 

躱される事無く、その身で受けたティファの体は椅子事吹き飛び床に倒れ伏した後、ロン・ベルクは、無造作に襟首を使い引き上げた。

その顔は憤怒に染まり、今にもティファを殺しかねない程の殺気を湛えて。

 

 

「ふざけるのも大概にしろ!!お前は・・・・お前は一体俺達の事を何だと思ってやがんだ!!!!」

 

これまで積み上げてきて、それでもぎりぎり堪えて来た怒りの堰を切ったロン・ベルクは、ティファの目を見据えて怒鳴り上げた。

 

「お前は!これまでどれだけダイ達を!!仲間を心配させて心を傷つけたか分かっているのか⁉お前が一人で事を解決しようとする度に!ボロボロになって行くお前を見ている事しかできないと嘆いていたあいつらの気持ちを考えたことがあんのか!!!」

 

ずっとダイ達の嘆きを傍らで見ているしかなかった自分の辛さも!

 

そんな辛さを!!こいつは無視してやがる!!!こいつはもうどこにも行かせねぇ!手足の腱切ってでも止める!!!

 

グ・・

 

「・・たしだって・・・」

「あん⁉」

 

激昂した自分に怯むことなく、じっと見つめていたティファの瞳が歪み、襟首を掴んでいる自分の手を握りながら何かを言おうとしている。

 

ティファだとて自分の非道さに吐き気がしている。そんな事を自分がされたらたまったものでは無い!!

それでも他に方法がないのも事実で、だからこそお茶を飲んで-全て-を飲み込もうとしたのに!!!

 

「私だって!!好きでこんな事して無い!!!」

「・・・・・」

「自分を犠牲にして逃がす!話で聞いていても自分だって虫唾が奔る!!そんな事しないで足掻く方法が他にないのか考えてじたばたしろって言いたくなる!!!もっと言えば!私がぶん殴って止めている!!」

 

自分の意見を真っ向から否定しながらもティファの言葉はまだ続く。

 

「それでも!!どんなに考えてもこの方法しか無かったんだ!!一行の誰をも見捨てず取りこぼすことなく全員を安全に逃がす方法がこれしか見つからなかったんだ!!!

これに文句があるんなら!!これ以外の方法を教えてよ!!!!」

 

身を真っ赤にはらし泣き叫び、反対する以上はそれを上回る方法を出せと吠え上げられれば、ロン・ベルクは黙るしかなかった。

 

自分も知っているあの怖ろしの大魔王から、ティファが言ったようなことを現実にさせる逃がす方法など思いつくはずが無かったからだ。

 

「お前は・・・・・死んでもいいのか・・・」

 

浮かばずに、苦しい声でそれしか言えなかった。

 

歪み苦しそうなロン・ベルクの顔に、ティファは本当に申し訳なくなる。

 

「ごめんなさいロン・ベルクさん!・・・・私だって、死にたくない・・・死ねないよ!!!だって、ダイ兄達をこんな状況で置いて逝きたくない!!!」

 

自分がポップに置いていかれそうになった時、竜騎衆達において位からた時の絶望を今でも覚えている。

置いていかれるのは、本当に・・・・

 

「死なないようにはする!逃がす方法は二つ。一つは誰かの命を犠牲にして開く扉がある。万一私が死にかけた時はこれを使う。陣は黒に染まって私は確実に死ぬ。

もう一つの方は深緑色に陣が光る。この時は、私は死なない。

ダイ兄達全員逃げられれば、私は生かされる可能性が高くなるはずだ。」

 

逃げた勇者達が地下に潜りながら予測不能な戦いをされるよりは、捕虜を餌にして一か所に集めた方が効率的で取り逃がす可能性がぐんと減る。

 

 

「お前は・・・・・捕まりに行くのか・・・」

「うん、ダイ兄達には言っていかない・・・・ロン・ベルクさん、頼みがあるんです。」

 

ズルズルと、壁に寄りかかりながらティファを抱きしめるロン・ベルクに、ティファは頼みごとをする。

 

「・・・・・何をだ・・・」

「この-手紙の束-を、逃げた後のダイ兄達に届けて欲しいんです。」

 

金のリングから、果たしてティファは大量の手紙の束を取り出して見せる。

 

「中身は?」

「きっとダイ兄達は私を残したことに後悔の念で傷つく。今ロン・ベルクさんに話した事と似た内容が書かれている。」

 

謝罪と説明と、道を照らす事を。

 

「・・・・・俺に、共犯者になれってか・・・」

 

全てを知ったうえで、ティファを止めずに見送る俺も、黙って置いて行ったこいつと同罪に・・・・

 

「貴方にしか頼めない・・・・」

 

狡いだろう・・・・そんな縋られる声で言われて、俺の気持ちも知らないだろうお前のその言葉を、俺が断れるわけがない・・・・

 

「緑に・・・」

「・・・・・・」

「必ず深緑色の陣にしろ!黒に染めるな!!」

「ロン・ベルクさん・・・・・」

「約束しろ・・」

「・・・・・・最後まであがいて、貴方の言葉を優先します・・・・」

 

その瞬間、自分は共犯になった。

 

殴ったことを詫びた後、ハドラーの黒の核晶の事や、其れも処理する話、もしかしたらその時はハドラーとその親衛騎団達も逃がすかもしれないので手紙の束の中に、ハドラー達の分がある事も。

 

「それぞれに名前が書いてあります。」

「・・・・・・お前は本当に・・・」

「あきれて・・・・ますよね・・」

「あぁ、呆れているさ。」

 

途方もない秘密を仲間達に隠し通してきたことに、もしかしたら宿願である倒したい敵を助けようとしている事すべてに、呆れる他ないではないか。

 

「俺の言葉を・・」

「はい、優先させます。もしも日が暮れても私がここに来ない時は、その時は一行が敗れて陣で逃がしたと思ってください。

ダイ兄達の所にはガルーダが導いてくれます。

ガルーダ、ダイ兄達の気配分かるね。」

「-あぁ・・・・・あぁ!!だが!お前がここに!!帰って来い!!!」

「ありがとう・・・・ガルーダも辛い事させて御免ね。」

 

無くガルーダの頬に擦り寄り、ティファはキメラの翼で死の大地近くの海上迄飛んでいき、監視網に引っかかる前に海中に潜り込む。

 

ロン・ベルクとの約束を胸に。

 

 

 

 

 

 

 

「これが今朝がたの俺とお嬢さんの話だ。」

 

自分の周りを取り囲んでいるダイ達に、ロン・ベルクはそう結ぶ。

 

「陣が緑色だったなら、お嬢さんの考えが正しければ殺されずに捕虜になるとは俺も思う。あいつ一人を殺しても、お前達の復讐心を煽って強化させるのは悪手だからな。」

 

自分もダイ達の成長のあり得なさに目を瞠っている。そこに、復讐心を加えて爆発的な成長をされたら如何に大魔王とは言え負ける可能性が高まると見ている。

 

 

「俺も・・・・逃がすのをお前は承知したのか?」

「あぁそうだ。お嬢さんがお前を生かすと決めたんなら仕方がねぇ。」

 

立ち上がりはしたものの、ずっと俯きダンマリを決め込んでいたハドラーに、ロン・ベルクは辛辣な目を向ける。

 

自分の勘が正しければ、十中八九、こいつもティファに・・・・

 

だがそれでも自分が負ける気はしないが。

 

「分かったらお前達もしゃんとしろ!お嬢さんが命懸けでお前達を逃がしたのを無駄にするのか!!!命張って、逃がしたお嬢さんが無事かもしれねえのにお前達は俯いて腐って!!大魔王の暴挙を指を咥えてみているのか!!!」

 

 

ティファが願った事を、ロン・ベルクを通じて知ったダイ達の言葉に、ダイは・・・

 

 

「ティファの馬鹿!!!!!!!!!」

 

 

堰を切ったようにぶちまける。

 

いつでも無茶して勝手して無謀して!!!自分達を頼りもしない非道な妹の悪癖を全てぶちまけ始め、呆然したポップ達も、だんだんとティファに腹が立って来た!!!

 

「あの馬鹿妹!!こんなこと自分がやられて嫌だろうに!!!置いて行くなと泣いたのあいつだろうがよ!!!」

「なんでもっと私達に危機を知らせないのよ!!!お荷物だとでも言いたいの!!!」

「俺達に幸せ探せと言っておいて!!」

「ティファが破るなどけしからんではない!!!!」

「ティファさんの馬鹿!!!」

「必ず皆さんに怒られてもらいます!!!!!!」

「嬢ちゃんの奴!!再会したら覚悟しておけ!!」

「氷漬けにして逃がさない!!!」

 

一行とマトリフとノヴァの怒鳴り声に負けないくらいに・・・・

 

「ガキンチョ!!!ゲンコツじゃ済まさねぇ!!!!」

「俺に逝くなと言って引き留めておいて!!!許さん!!」

「矢張りバカ娘のままだったかあいつは!!バラン様とディーノ様と・・・・俺達をこんなに悲しませやがって!!!!!」

 

竜騎衆全員も怒鳴り上げ

 

 

「あの娘は・・・・たまには私も説教した方がいいのだろうか・・」

「存分にしろバラン・・・・俺が一度殴っても?」

「ゲンコツ程度・・・それ以上は私が許さん。」

 

それは砦に百雷が落ちたが如くで、何事かとフローラを筆頭としたレオナ達が見た者は、打ち沈む者達ではなく、怒りに震え力強く吠え上げる、戦う者達の姿であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再会を果たした時に思いっきり怒り、そして抱きしめて二度と放すものかと意気込む勇者達の姿に、レオナ達は涙を流して喜んだ。

 

勇者ダイ一行とその仲間達全員が、力強く立ち上がったその姿に




今宵ここまで・・・・


筆者の見積もりは多分に甘く、現実的ではないかもしれませんが、これで主人公が生き残らせてもらえるルートとしました。


ハイ・エント自体は他者には言えませんが、それと知られない内容は言える設定にさせていただきました。

本当に甘い作り込みとは思いますが、最後までお付き合いいただければ嬉しく思います。
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