勇者一行の料理人   作:ドゥナシオン

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会って一番まずいバランをやり過ごせましたが、
リンガイアにてもう一人会いたくない人との出会いです。
よろしくお願いします。



リンガイアでの出会い

全く父さんたら・・「ねえ~」

本当にどうしてあんなに憎しみだらけになっちゃって「ねえてば~」

敵対したらコテンパンにして「ティファてば!!」

「・・どうしたのノヴァ?」

「どうしたのって、呼んでもティファちっとも返事してくれないんだもん。」

「ごめんごめん、他の事も考え事しちゃってさ・・それよりもホイミ草を改良したベホイミ草はうまくいったの?」

「あれは無理だよ。効能はホイミ草よりも確かに効くらしいんだけれど、作った箇所の土が枯れちゃって、無理して作ったら大地の精霊の怒り買いかねないって開発部の人達諦めたみたいだよ。」

「そっか・・作れても土をからせたら駄目だよね。・・ホイミ草の苗に回復の泉の水をかけたら駄目か。」

「うん、せっかくティファが良い案を出してくれて皆張り切ってたけど残念。」

「・・ノヴァ・・その件て・・」

「大丈夫。僕が精霊から教えて貰った事にして案出したから。」

「助かる・・でもな~失敗か・・ま、次行ってみようか。」

「そうだね。ホイミ草と回復の泉混ぜた薬は、少し濃すぎて過剰回復になって危ないって

皆が教えてくれたよ。」「少し濃度薄めて試すか。それよりこの間言ったホイミ系の回復は体内を本当に・・」寝そべってお友達と実入りのある話をするのは本当に楽しいな~。

父さん達と別れてから二月が経つ。あの後二・三日機嫌が悪くておっかなかったて、ダイ兄に言われてしまうほど悪かったらしい。

 

後年仲間になったクロコダインの話によれば、父さんとあの三人も機嫌が凄まじく悪く、それが元で魔王軍が一時期混乱したらしい。

-バラン殿- 

-何か・・クロコダイン- 

-この笛の拾い主は人間の娘だと・・考えたのだが、俺自身よりもバラン殿から間接的に礼を言ってはくれ・・-

-断る!!-

-バラン殿?-

-あの娘とはもう会うことはない!失礼する!!-・・バラン殿はなぜあれほど怒って・・。

-あっ、超竜軍団の三人だ。-

-機嫌悪そうだな。- 

-この間なんて人の子を殺して自慢してた奴等を殺す寸前まで殴ったそうだぞ-

-ハドラー様も手を焼いてるそうだ-

-あ・・また揉めてんぞ‼- -バラン様に止めて・・-

-止せ!今あの方の機嫌も-

-ギャーッ!!!- -・・言わんこっちゃねえ~。-

とうとうハドラーが四人の事で部下達から泣きつかれ、新魔王軍の組織作りの書類に忙殺していた為と、相手が竜の騎士とその直属の配下なのを鑑みて大魔王に報告をして丸投げしたそうな。

超竜軍団は魔界の反バーン勢力潰しを命じられて、一年掛かるところを半月で潰してきたとか・・どんだけ相手に八つ当たりしたんだか・・それは未来のお話です。

 

 

くさくさしながらも破魔の石ばら撒きと、MP回復の泉の水採りにリンガイアにやってきたら、泉で溺れている精霊を見つけて助けて、後から来たノヴァと偶然に出会った。

その精霊はどうやらノヴァの友達で、ノヴァは精霊が見えて話が出来ると教えてくれた。

魔法使いでもなんでも、精霊が見えて話せるものはレアだ。

竜の騎士の子でも私は見えてもダイ兄は見えないっぽいし、ノヴァの周りにも同じ人はおらず精霊見えて話せると言って以来、家族の人達以外からは気味悪がられてさみしかったらしい。

お互いの共通点を知ってすぐに仲良くなって以来友達になった。

知識欲旺盛な子供で私の-旅話-や上級薬草の本を見せたら自分も作りたいと言ってくれて、共同研究者になってくれてあの思いついた-ベホイミ草-を試してもらった。

島の土壌は残念ながらホイミ草を育てるのには向いておらず、リンガイアの薬草園を管理している開発部所の人達に話してもらったんだけど、失敗したのは残念だ。

ノヴァのお父さんはあのリンガイア騎士団の団長を務めているバウスン将軍で、ノヴァ自身も騎士団の育成グループとして城に出入りしているのであっちこっちに顔が利く。

なので二人でそこを利用することにして万能薬開発を頑張っているのだがままならない。

でも焦っても仕方がない。今は純粋にノヴァとお友達になれた事が嬉しい。

ノヴァは本当に良い子だ。四六時中精霊たちが周りにいたがるほどに。

精霊たちは自然のそこかしこに存在しても、滅多に特定の人物の側にはいない。

清らかでかつ自分たちと話が出来る人間の子供をいたく気に入って居ついているようだ。

同年代の子と遊ばないかと一度聞いたら-あの子たちは僕よりも父さんを見てる・・-

ポツリとさみしそうに言ったので大体の事が分かったので二度と聞かないことにした。

貴族の子弟ともなれば親の意向と思惑が満載で、ノヴァに近づいた子はほとんどが-バウンス将軍の息子-と仲良くなるように吹き込まれてから近づいたか。

生来の勘の良さで気が付いて、子供の潔癖さがそれを拒んだか。

伸び伸びと育ち、バウスン将軍に溺愛されて育ったのがよく分かる天然王子様キャラに育ってる。・・なんで原作はあんなにつんけんしてたのか・・反抗期だったのかな?

こっちのノヴァは可愛くって大事な友達になって共同研究者だ。

 

「僧侶さん達に話を聞いてみたら全部治っているはずだって言ってたよ。」

「でも実際は表面が治れば中が見れるわけじゃ無いし、それよりも体内まで傷ついた経験のある兵士さんから話聞いた方が・・。」

こうやって万能薬開発の話を論じ合って、ノヴァの伝手で城で働いている休暇中の学者さんを訪ねたりして教えを乞うてアイデア拾って書き溜めて、研究本もでき始めた。

「兵士の人達には無闇に近づいて仕事の邪魔しちゃいけないって父さんが・・。」

 

            「その通りだノヴァ。」

 

・・誰って・・げ!!バウスン将軍!わっか!!しまった・・。

「ノヴァその子は誰だ?」・・バウスンさんに見つかった上に・・ああ・・不味い。

「お前さんたちずいぶんと面白い話をしてんじゃねえか。」

しわがれた・・けれども力強い声。杖を片手に歩いてくる老人はマトリフ大魔導士!!

 

           -数十分前の城の中-

「はじめてお目に掛かる。私はリンガイアの将軍を拝命している・・」

「しち面倒くさい事はいい。以前この城で見かけた・・バウスンつったか・・こんな年寄りになんの用だよ。俺の行く先々に兵士送りつけやがって・・今更人に仕える気は毛頭ねえぞ。」

「失礼いたしました。あれらは私の配下達で、国の事ではなく私個人の頼みごとを引き受けてくれた者達です。」

「お前さんの・・。」

「はい、ご無礼の叱責は後程甘んじて受けますが、ご相談したきことがあり些か強引な手段を取らせていただきました。」

「リンガイアにも魔法団が有んだろ。この平和なご時世に俺に何の用があるってんだよ。」

「彼らでは駄目なのです。いえ!無理なのです。」

「なんでだよ?」

「私には一人息子がいます。その息子はどうやら精霊が見えるそうです。」

「・・珍しい話だが魔法使いの素養に溢れてるってこったろう?」

「それが・・見えるだけではなく、話もできるそうなのです!!」

「・・ホントかよ。」

「その真偽を見定めるべくマトリフ様のお力をお借りしたいのです!この国の魔法使いにはできませんがマトリフ様は精霊と話せるとお聞きしたことがございます!!

息子が悪い精霊に誑かされない様にご指導もお願いしたいのです!!よろしく頼みますマトリフ様。」

「・・マジかよ。」

バウスンに押し負けをして中庭に来てみれば子供が二人いてすごい話をしていた。

 

・・父さんといいこの人といい・・次から次へと・・。




超竜軍団の未来のエピソードを少し入れました。
魔王軍が被った混乱の件は本編の中盤で出てきます。
本作中では精霊はどの種族にも、見える者とそうで無い者とバラバラに分かれ、ダイは見えない方です。魔族・モンスター・半魔でも見えない人は見えません。
見え方もばらつきがあります。
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