勇者一行の料理人   作:ドゥナシオン

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アバンの結界張りと敵が来た時を主人公視点で書き、ポップとの出会いも書きます。
原作と違い、この作品でのポップは早い段階で勇気の使途になる予定です。
よろしくお願いします。



ポップ、兄になる

「あたたたた~」・・原作通りあの人本当に奇声あげて爆速しながら結界づくりしてる。

知らない人が見たら変人決定な気もするが知っているので落ち着こう。

しばらくしたら緑の光が島を覆ったのが見えたので海岸の見える森の崖付近に移動した。

ダイ兄泣いてじいちゃんに抱き着いているところを見ると狂暴化は止まったか。

少しすれば-べしゃ!-「なんだ?」

世界を見回っている魔王軍の使い魔二人が島の結界にぶつかって、結界に気が付いた。

「生意気に結界なんぞ張りやがって!」

「人が見えるぞ。行きがけの駄賃に殺しちまえ!!」

・・そう言う事を言うやつは-メラゾーマ!!-ポップのメラゾーマで倒されてしまえ。

倒すどころか炭化してる・・凄い!じいちゃんもびっくりしてる。

けど―マホトーン-で呪文封印された辺りはまだまだ詰めが甘い。

「うおおおー!!」

お!ダイ兄銅の剣もって・・紋章が額に輝いて・・「たああああ!!」海ごと敵真っ二つ!

かっこいい!!我が兄ながら惚れ惚れしちゃうし・・羨ましくもある。

父さんとの繋がりが色濃く受け継がれているようで・・でも、私は母さんの血を色濃く受け継いだし半々でちょうどいいか・・って「貴様らー!!」何で三人目が登場すんの!!

-ヒィー「ギシャー!」-人には聞こえない鳥笛でガルーダ呼んでお持ちいただく。

そのまま遠くで倒して、お腹壊さないなら食べてもいいからね~。

海岸見たら皆ポカンとしてる。

まあいいか、そろそろ登場しよう。でも・・ポップの事を何て呼べばいいのか-べしゃ!-

「いった!!」考え事してたら無様にこけた・・超ハズイ!!かっこよく颯爽とした登場予定が・・。

「ティファ無事だったの⁉」

「どこに行っておった!!」

うう~二人とも顔がちょっとおっかない。心配かけた・・。

「じいちゃん!!」それを振り切るようにじいちゃんの肩をがっしり掴んだ。

「何ともないの⁉」私だってじいちゃん心配したんだ。結界が間に合わずに狂暴化したらどうしようと。

「・・そうじゃった、もう大丈夫じゃ。こちらの・・」

「大丈夫なら私行くね。」

「待ちなさい!どこへ・・」

「さっき私島の裏にいて、急にみんなの様子がおかしくなったから毒蛾のモンちゃんの

眠り粉振りまいて寝かせて手足縛ったの。

大丈夫なら蔦取らないと。いって・・あった!」・・また足もつれて転んじゃった・・。

先生が島にいる間は実力バレない様に神様にリミッター掛けてもらった。

普段通りの動きをしようとすれば転ぶけど、仕方がない。

 

(あの少女が・・俄かには信じられませんね・・しかしよく転ぶ子で心配です。)

「ポップ、あの子を手伝ってきてあげなさい。その間に私はダイ君達に詳しいお話をします。」

「分かりました。」

ポップが少女の後を追うのを見届け、「さて初めまして。私は・・」

 

アバンがダイたちに説明をしていいる時、ポップは森の中で少女を探す。

今まで入った中で一番の深い森で土地勘は全くなく、探すのに時間がかかるかと思いきや、

「痛い!!」・・転ぶ音と少女の声がセットで聞こえてきた・・相当なドジっ子か?

「よう。」転んでいる少女に気軽に声をかけてみれば「・・誰?」座ったまま小首をかしげてる。

ふっくらとした頬に、煌めくような黒目・・中々の美少女で可愛い!

「さっき浜辺で会ってるぜ。俺はポップってんだ。お前は?」

「あ!ご免なさい名乗らずに名前聞いて・・私はティファです。」可愛いうえに礼儀正しい。

あれ?「足首捻っちまったのか?」足をさすり始めてる。

「はい、あの・・あばれザルの仔を先に助けて、ポシェットに入れてたハサミ貸して一緒に蔦きり手伝ってもらって戻ろうとして・・」

「何度かこけて、今捻っちまったと・・」

「・・うん。」しゃあねえな~。

「ほれ。」ティファという子に背を向けてかがんでやる。

「・・あの?」

「負んぶだよ。早く背中に乗れ。浜辺で二人も待ってんぞ。」

「いいの?」

「お前軽そうだから大丈夫だよ。」こんな事したことない、照れ臭くなるから早くしてほしい。

「・・ありがとうポップさん。」 

「・・さんはいらねえよ。」

「でも・・なら・・そうだ!ポップ兄さんは?」

「・・はっ?」

「私ダイ兄がいるから、兄さんって・・駄目かな?」

「・・本当に俺の事そう呼ぶつもりか?」

「うん、年上の人あんまり呼び捨てにしたくない。」

・・どうすっかな・・俺ずっと一人っ子で、先生と旅をしてもちみっ子の面倒なんて見たことない。

でも、兄妹のいる奴らがうらやましかった。兄・姉無理でも下の子が居たらと・・なら、    「さんはいらねえ。ポップ兄でいいよ。」許してやろう。

「ホントに!!ありがとう!よろしくねポップ兄。」

こんな他愛もない事で大喜びしてくれてぎゅうぎゅうと首にかじりついて来てくれる。

可愛い顔はきっと満面の笑顔かな。可愛い妹分が出来てこちらこそ嬉しい。

 

ふふ、お兄ちゃんが増えて嬉しいな~。

ポップがポップ兄なら、ヒュンケルは・・ヒュン兄に何のかな・・今はいいか、それよりも、

「ねえ、ポップ兄と来た人誰?」話合わせられるように聞いておこう。

「ああ、あの人はアバン先生って言って凄い人だ!」

「先生で凄い人・・。」

「おう!なんたってな・・」

ポップ兄は先生の話を沢山してくれた。本当に心の底から大好きなのがよく分かるほど。

分かるほどにハドラーとの初戦が辛くなる。

でもアバン先生助けない。自立しないと先生も込みで負けるのが分かってるから。

心・・鬼にしないと。

「そんでお前の兄ちゃんのダイが次代の勇者に選ばれたんだよ・・俺としては世界の危機なんて半分以上疑ってたけど、今日がドンピシャとはね~。」

破魔の石の夢告げ効果はそこまできちんと機能してくれてたか。ポップ兄の言う通りギリギリ間に合ってくれてよかったよ。

「ポップ兄は先生から何を教わってるの?」

「俺は魔法使いだ。」

「凄いね!もしかして氷系・火炎系全部マスターしてるの!!ルーラとか・・」

「おい、落ち着けよ。俺だってまだ半人前だよ。氷系よりも火炎系の方が得意だけどな。」

「ああそれで・・ポップ兄何となく火の方が得意そう。」

「何でだよ。」

「うんと・・動きや喋り方が元気一杯で、燃え盛った炎みたいだからだよ。

じいちゃんがいつもダイ兄に言ってた。魔法はそれぞれ力の種類が全く違うけど、その力の源は自分の魔力であることには違いが無い。

火なら火・氷なら氷の・・それぞれの力のイメージをすればいいって。

それで呪文唱えてそれぞれの魔法を手助けしてくれる精霊さんの力を借りるんだって。」

「そっか・・ブラスさん鬼面導士だから呪文には詳しいんだ。」

「ポップ兄、じいちゃんの・・ダイ兄の名前も知ってるの?」

「おう、ここに来る前にこの件頼んできたロモスの王様が詳しく教えてくれたんよ。

・・そういや~、ティファの事なんも言ってなかったぞ?」

「ああ・・私ロモス行ってないからね・・」ついでに言えば兄が帰って来る時も島を留守にしてた。

この分だとパプニカも各王室を見張っていたであろう魔王軍も私に関しての情報はゼロか。

情報戦の初戦はこっちの勝ちかな。

「ふ~ん、そっか。まあいいや。」

・・ポップ兄って軽い。でもこの軽さが優しさも含んでるからチームのムードメイカーになれるんだ。

一般人なのにレオナ姫の事軽く姫さんって呼んで、皆の輪の中に入れてあげられる優しさをもう感じる。

ずかずかと相手の中に入り込まずに、いつの間にかするりと入ってくる不思議な魅力だ。

「話それたけどよ、俺ってそんなに氷系の魔法苦手に見えるか?」

「うん、なんか苦手だから反対に意識しすぎてさあやるぞって余計な力が入ってかえって失敗しそう。」

いつもリラックスしているノヴァとは正反対だ。

「う~ん・・そうかもしんね。ティファ、氷系のイメージってどんなのか分かるか?」

「え!えっと・・意識を落ち着けて心の中に水面を思い浮かべて、水面に細波を起こすようなかんじ・・かな。」確かノヴァがそんな風に言ってた気がする。

「水面か・・火の勢いなら分かりやすいけど、湖面を・・。」

ポップ兄もう頭の中で考えてる。魔法が大好きなんだな~。

「あとね。」

「まだなんかあんのか?」

「うん。」とても大切な事で、この後マトリフおじさんが教えてくれる事だけど、前倒ししよう。

「ティファね、魔法使いが一番大変だと思うの。」

「何でだ?一行の後方支援だろ?」

「そう。だからね、後ろから全体が見えるから作戦を立てて指示するんでしょ?」

「・・まあな。」

「だからね、勇者一行の中でも常に冷静でいなくちゃいけないって大変だと思うの。」

「・・そっか!・・そうだよな。魔法使いは支援だけじゃねえか・・。」

「うん!だから冷静さが必要な氷系の呪文でイメージトレーニングをしていけばセットで体得できるんじゃないかな?ポップ兄凄い人みたいだから、ティファは出来ると思うよ。

(そうだよな、先生の話じゃ一行の魔法使いの役割言ってたっけか・・忘れてた。)

ティファのお陰で先生の教えを思い出せた。

・・自分はどうやら今日から兄弟子になるっぽい。

今から覚えるか?ティファの言う冷静な魔法使いを目指すために。

 

 

 




二人の出会い編でした。
以降主人公はポップ兄で統一します。
魔法の使い方は筆者のオリジナルです。
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