勇者一行の料理人   作:ドゥナシオン

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最終決戦の幕開け

カツ―ンカツ―ンと、音がする方を見たダイは顔を青褪めさえ仲間がいた場所に駆け寄ろうとするのをポップが押し止め無理やり前を向かせた。

 

「放してポップ!!レオナが・・クロコダイン達が!!」

「落ち着けダイ!!マァムも前向け!!敵から目を逸らす馬鹿がどこにいる!!!!」

「ぅ・・だって!!!」

「レオナ達が!!!!」

「落ち着け、方法は分からねぇが皆殺されたんじゃねぇと思う。」

「マァム!今は大魔王達の方に・・・」

「ヒュンケル・・・先生・・」

 

ダイと同じく動揺するマァムを、アバンとヒュンケルも押し止め前を向かせ、その間にポップは頭脳をフル回転させ今起きている事の事象を読み解かんと必死に考えを張り巡らせる。

 

レオナ達がいた場所に玉があり、そして自分達は無事・・・・戦力の高いダイとティファと俺とヒュンケルとラーハルトと先生ハドラーとマァム。

玉の場所に居たのはチウとチウの方に乗ってたベほとおっさんと姫さん・・・全員-戦力-が低く、近頃は組手でマァムにおっさんは負けてた・・・・大魔王バーンどころか悪いがキルバーンとミストバーンとも戦うのがきついと思っていた・・・そうか。

 

 

「戦力が低い、この場で戦う前から勝敗が低い者と判断された者がさっきの光で玉にしたのか?」

「ほう?何故そう思う?」

「・・・言いたかねぇがさっきの光で姫さん達殺したってんなら、俺なら玉になんてしねぇ。」

 

死体を残しておいた方がダイとティファの精神を削ぐのに役に立つ。

だが、其れをが無いという事は戦力外の者と戦う手間を省いたと考える方が自然だからだ。

それに、自分の考えを-ティファ‐が示してくれている。

 

「・・・・ティファ?」

 

ダイと違い動揺した様子は微塵もなく、自分とバーンの遣り取りの間に全て玉を回収して大事そうに胸元に抱えているではないか。

 

「ダイ兄、ポップ兄の言う通りだよ。この玉からは命の温かい気配がするから大丈夫。ティファが守るから安心して。」

 

おっとりと笑いながら、当代の知恵者・大魔導士マトリフの一番弟子ポップの頭脳が弾き出した答えを後押ししつつ、自分戦場出ません発言をきちんとする。

 

今回は本当に後方メインで罠の見破り、ベほちゃんいなくなった分の回復サポート、本来の料理人の仕事を全うする宣言を出す。

 

「了解・・・ってことで大魔王様よ、いっちょ始めますかね?」

「・・・其方ポップと言ったな・・・・・ティファに似て可愛げというものを地の底に捨てて来たか?」

「へ!魔界の神様にまで名前覚えて貰って光栄な事だが、勝たせてもらうぜ。」

 

少しの情報で事象の本質を見抜いて動揺しそうな一行を見事治めてみせた若き魔法使いにバーンも舌を巻いて最大の讃辞を送る。

 

動揺しない天晴な敵を。

 

ポップとの言葉とティファの動きで一行は動揺を素早く収められた。

 

 

ガシャン

 

「さて、ミストはかつてのお弟子さんのヒュンケル君とかな?僕は・・そこの先代様の頸が欲しいんだけどはてさて・・」

 

おどける様な言動をしながらも目は全く笑っておらず、ひたすらアバンに目を向けるキルの言葉に、ミストも答える。

 

「私は誰が相手でも倒すのみ・・・・小娘が来ぬなら好都合だ。」

 

自分と相性が悪い聖炎を使うティファが後方に留まると伊野は好都合だと。

 

 

 

「俺も後方から色々とするから、ヒュンケルとマァムははミストバーンと、ラーハルトと先生はあの疫病神野郎に・・・ダイ、ハドラーとのタッグで大魔王はきついか?」

 

ポップも残る戦力を割り振る。

暗黒闘気の集合体のミスト相手に、共に光の闘気を自在に使いこなせるようになった二人を置いてみる。

剣ならば遠距離から近接近戦とオールマイティーに動き、マァムがその動きに合わせればいい。

二人なら即興コンビが出来るだろう。

 

キルの方は実力もさることながら罠と空間を駆使したトリッキーな攻撃があるので厄介な事この上ないが、百戦錬磨であり頭脳派の二人なれば対処できるはずだ。

先生なら魔法支援もでき、二つの配置には共に回復役もいるので長期戦になっても少しずつ回復できるはずだ・・・・問題はダイとハドラーの方だ。

如何に二人の力が凄くとも、それを上回っているのが大魔王バーンだ。

回復も俺が都度ちょこちょこ行くのを見逃してくれるとはとても思えないが、ティファの側を開ける訳にも・・・

 

「ポップ兄、私の周り常時空間封鎖しておくからここ大丈夫。行ってきて。」

「・・・そんな事できんのか?」

「ジ=アザーズの結界は使い方次第で無敵だよ。あれは大魔王の移動能力・ラド=エイワーズと、キルの空間くらいは阻止できる・・・・私限定の範囲でしか出来ないけど・・」

「それで充分!!うっし!!!決まりだ!!大魔王バーンに初戦挑むのは勇者と魔王と魔法使いだ!!!」

 

算段付け終わったポップは堂々と宣言に、バーンは面食らいそして大笑いをする。

 

 

「威勢のいい小僧ぞ!!そうかお前達が!!よかろう・・・其の身灰になっても悔いはなかろう!!!」

 

ゴォウ!!!

 

ポップの配置に勇者達は否やはないらしく、それぞれが先程ポップが言った相手に挑むべく動き出す。

かつての師は、弟子の飛躍した成長を見せつけられたと満足げに笑みさえ浮かべているではないか。

 

美しくも全てを燃やさんとする兇悪な鳥・カイザーフェニックスを左腕に発言し、バーンも高らかに宣言する。

 

死を告げる鳥が解き放たれ、戦いの火蓋が切って落とされた。




今宵ここまで・・・

原作と同じく、ポップ君この時点では最早神算鬼謀とも言える程の超チート頭脳な働きをしていただきました。
(本当にこの子十五歳で通していいのかな?)

子供が戦いの天才になっていく・・・・頼もしい子供達を書くのは筆者も楽しいのですが、ぼかしましたがとうとうポップ君に死体云々を言わせてしまいました。

早くこんな物騒な事を言わなくて済む世界を書けるように進めていきたいと思います。
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