勇者一行の料理人   作:ドゥナシオン

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よろしくお願いします



デルムリン島をPRしよう

島に流れ着いてから三年が過ぎた。外情報は随時三神様が知らせてくれている。

私達が船に乗った次の日・・アルキードは滅んだ・・原作通りに。

 

『そなたの祖父はな・・』

 

三神様が、父さんの処刑時の事を詳しく教えてくれた。

父さんの処刑宣言の時、母さんが父さん庇って死んでしまった時・・どちらも泣くのをこらえてったって・・。

アルキード王は悪い人ではなく・・良い王としてあろうとしていたのかもしれない。

家族よりも国を守ろうとして、娘の愛した男を処刑せねばならず、罪人を庇って死んだ者を・・愛娘であっても誹らねばならず・・結果・・父さんにはその機微が伝わらず・・か。

その半年後に父さんは魔王軍入りをしたって・・そこも原作通りに・・。

 

私達兄妹は優しいじいちゃんと、島の皆に見守られながら順調にのびのびと育って

今や島の端から端まで走って遊びまくってる。

 

「待ってよ~、ティファ~。」

「遅いよダイ兄~、モグちゃん!今日こそ負けないわよ!」

「モグ~(今日も勝つ~)」

 

大モグラ獣人のモグちゃんとダイ兄の三人で競争中。

 

今は島の皆に名前を付けまくっている。皆は嫌がらずに受けてくれる・・家族には名前を付けて呼び合いたい。

破邪結界をして来るべき大戦に備えたいけれども、大魔王たちの目に引っかかるのは避けたい。まあ私がしなくても家庭教師に来る人がやるからそこは任せちゃう。

 

その代わり、世界中に細工をしに行く。

ー破魔の石ーこれには邪を封じる効力があり、水に沈めると大地にその効果が溶け出すという優れもの。三神様が天界で大量に作って用意してくれた。

大戦始まる前に自然結界になるよう頑張る。

いきなり聖結界が出来るわけではなく、少しずつ力を発揮するものだから魔王軍にはばれない・・らしいって言ってたからそこは信じてやってみよう。

 

その前にデルムリン島の周辺環境を何とかしたい!

今からこの島のモンスター達は悪くないぞのPRをしたい!

ダイ兄に人間の良さを早めに知っておいてほしい・・将来出会う父さんの人間憎さに引きずられない強さを持ってほしい。

でもやりすぎると偽勇者一行が来なくなる可能性も出てくる。そうするとダイ兄はロモス王に会えずは不味い!原作ブレイク行きになりかねない。

それとこれ重要。まぞっほさんとポップが出会えなくなるかもしれないのは嫌だ‼

勇者の家庭教師はレオナ姫が来ることで大丈夫だとしても、ポップとまぞっほさんの件が潰れかねないのはとっても困る!

あれで魔法使いの才あれど、弱虫だったポップが勇気の使徒に目覚めるきっかけになった

重要エピソードは大事にしたい。

そんで結論は、ここの近海を通ったお船の人達にだけに小規模PRをしてみる事にした。

 

考えながら走ってたせいか大モグラのモグちゃんどころか

 

「やっとティファに勝った。」

 

ダイ兄にも負けちゃった。

 

「やったー!やったよモグちゃん‼」

 

まぁダイ兄嬉しそうだしいいか。その内、力も兄が上になる日も来るんだし。

しみじみ感慨に耽っていたら

 

「こりゃ~!二人共‼」 

「げっ‼」

「あ~・・じいちゃん」

 

あちゃ~、勉強さぼって遊んでるの見つかった・・ここはひとつ!

 

「「ごめんなさい‼」」 

「今から勉強するね」 

「すぐやるね」

 

謝るタイミング息ぴったし。そこは双子の兄妹だ。

 

 

「まったくしょがないの~。ダイは呪文、ティファは語学勉強じゃぞ。」

「「はーい」」

 

優しいじいちゃんすんなり許してくれた。

 

ダイ兄と私の勉強が別なのには訳がある。

私が呪文のエキスパ-トになれたわけではなく・・私がまったく呪文と契約できなかったからだ‼・・おかしい‼よくネットで見かけた転生者特典どこ行ったって神様達に文句言ったら・・

 

「こっちがびっくりだよ~」

「才のかけらもない」

「珍しいの~」

 

とか・・反対に驚かれて落ち込んだ。

じいちゃん鬼面導士だから・・魔法使えない私にガッカリしたかなって・・でも違った。

 

―「ティファには他の才があるのじゃよ。それを一緒に探せばよい。」-

優しく頭を撫でて・・・温かい声で言ってくれた・・本当に優しいじいちゃんだ・・。

そのじいちゃんの良さも知ってもらうべく!頑張ろうPR作戦!!




いたずらモグラの登場でした^_^
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