大激突が収まった・・・・或いは収まったと目された次の日に、パプニカ王城に各国の使者達が飛来し、現パプニカ国-代表-であるレオナ王女がこれに対応し、この城で休ませてもらっているフローラ女王とアバンとダイ達は王宮内の私用となる内宮で休ませてもらっている。
(因みにレオナ王女が代表としたのは戦時中でまだ女王としての戴冠式を行っていないので暫定的であるだけである・・・・
各国の王達は本当の意味で人類存亡の危機であった事を知り、勇者達のダイ勝利宣言を自国で出して昨夜から今朝にかけて全人類は王も家臣も生真面目な神官・賢者達も民達と同様にお祭り騒ぎのどんちゃん騒ぎになったが、そこはそれとしてきちんと勇者達とそれを支えた国への礼を失せずに、疲れが取れたであろう次の日の正午に来た使者達を、レオナ王女がまだ彼等は休んでいるが、各国からの温かい言葉を必ずお伝えし、後日それぞれの国へと向かう様に話して御引き取りをやんわりと願い、使者たちもその辺の機微はきちんと心得ているので、分りましたとにこりと笑って引き取るのを、レオナは一つの山場を越せたかのように彼等がいなくなって随分後に一息をつく、
・・・間違ってあぁそう言えばと、使者が引き返してこないとも限らないので念の為ではある。
しかしレオナとしても、世界を救う為ひいてはゆ勇者達を助ける為に海千山千の王達を相手に世界会議を開いた身とは言えども、外交し慣れている訳ではないので使者達を相手にするだけでも気疲れするが、それでも明日世界が滅ぶよりはましであると思いなおし、大臣達に断りを入れて内宮に向かう。
愛しい勇者と大切な仲間達の下に向かう姫君を止める者はおらずに微笑ましげに見遣りながら見送る視線を受けながら、レオナはルンルン気分で向かうのだった。
蚊帳の外の置かれた・・・レオナとしてはどこかその気持ちが拭えないでいたが・・・-あの大激突-を見せつけられてしまっては、自分がいたとしても何の足しにもならないだろうというのがレオナの正直な気持ちとなった。
夕暮れの空を暗雲が覆う程の天変地異の戦いの中に己がいたとしたら、恐らくポップ達の様に地に伏すだけでは済まずに死んでしまっていた可能性が高く、それはこの国の為にも何よりも戦っているダイの精神的負担にしかならずに、外に出された事が正解だと思い知らされたのだからそれで良しとし、自分は今後の彼等を助ける事で彼等の助けになるのだと張り切って・・・・・つまり、ダイはレオナにあの壮大な大激突が-茶番-であった事を知らせない事にしたのだ。
生きて帰って来たと泣いたレオナを見て、あれが真実なのだとしておくことに・・・
「・・・そう・・・ティファさん達は最後の戦いでは力がもう無かったのですね・・」
「その通りです。しかし彼女達はあの後無事に迎えが来て帰ったのは私達が見届けてその直後に・・・」
其の為のカバーストーリを、アバンが必死に考えた結果がこうなった。
即ちティファ達を帰す時空の穴をあけるのに、ティファ達はそれぞれの力を全て消費してギリギリで帰れた後に、あの若き大魔王達が襲来して後はレオナ達の知るとおりであるという・・・・それが嘘か本当かを知るにはレオナにはそもそものそういう知識はないのでアバンの作り話とそして何よりダイが真剣な表情をしていたのでそれ以上の事を追求せずに、ティファ達に最後にきちんとお礼をしたかったというに留めその話はそこまでとなった。
それはレオナがその話を全て信じたのか、それとも受け入れたのかを知るのはレオナ自身であるが、ティファ達にお礼を言いたかったことは本心であった。
確かに前日の夜にそれなりにお礼を言えたつもりではあるが、それでももっときちんと言えた事があったのではないだろうか?
特にティファには、女の子としての自分を助けてもらえたのだから・・・王女としての公人としてではなく、-レオナ-という一人の女の子として好きな男の子と仲直りのが出来るきっかけを作ってもらえたのだから・・・・
そんな王女と勇者の仲は、本人たちの知らぬところで-世界公認の恋人-という立場になっていた・・・・理由は推して知るべし・・・
-あの映像-が流れた事で、特にラブロマンス大好きなベンガーナ王の妃様が旗頭的存在となり、彼等の想いをそっと見守ろう!!となり、大なり小なりラブロマンス大好きな女性達は、政治だの思惑だのを蹴っ飛ばして初々しい少年少女の恋の行方に口出ししませんよねあ・な・た・の世界が広がり、国が復興して来たら自国の王侯貴族の子弟達を贈る気満々だった者達の気は挫かれ、人によっては嫁さんどころかお姑様や実母にもガッツリと釘を刺されて男達はそちら方面では完全に動きが止められた・・・・普段は外では女子供などと言っている彼等であるが・・・世界の半分は女性であり、なべて怖ろしいのは妻ないし母なのだから・・・・敵に回すのは得策ではないと、百戦錬磨の貴族・大臣連中は本でき諦めたのを、後日王に進言して正式文章としてパプニカ王国に届けられ・・・当然親書を呼んだレオナの顔はその場で真っ赤になったのは言うまでもない・・・・・何故書簡に勇者ダイとパプニカ王国のレオナ姫との仲を応援すると公式文章でいわれにゃならんのか・・・・誰があの時の事を世間様に広めたのだ!!!!
・・・・・まさか使者の前で赤面するだけでも恥であるのに、怒鳴って自制心崩せばさらに恥の上塗りになるので内心ではあるが、そう怒鳴った時どこぞの料理人の少女がくしゃみしたとかそれは兎も角として、王達や大臣達も公式文章に書いて互いの国同士もそう認識していますよというアピールをする事でラブロマンス大好きで擁護する気満々の女性陣達の不興を買わないようにする為と、政略結婚の手段が使えないのであれば、自国はいつでも貴国の友であり頼りになりますよという友好的に振舞っているのである。
こうしておけば、もしかしたらまだ力を有しているかもしれな少年勇者に対して誠実な面を見せる事で善き絆を残しておく事もできるであろうと。
自分達の事を応援してくれる者に対して冷淡でいられるような人物ではないというのがダイを含めた若き勇者達の評価であり、各国のプロファイリングとダイ達の内面はほぼ一致しているので王達と大臣達の考えた外交策は後々まで効いてくることになるのはまた別のお話であるが、あの夕暮れの大激突の一幕以来、世界は少年勇者達を受け入れる方向で決まり、なべて狭間世界の事や魔界の事を言及していた-ザボエラ-という魔族の事も真剣に討議され、レオナにダイ達や特にアバンとフローラが回復次第その魔族との繋がりや今後話し合いが出来ないかの打診が来たのは当然の事であろう。
今宵ここまで・・・・
平和になったら様々な思惑が絡んで・・・・こちらを書く方が筆者的には大変ですが頑張ります!