勇者一行の料理人   作:ドゥナシオン

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・・・・・コメディータグ付きなのでお許しを・・・


いしの散らばる世界:エピローグ⑭

・・・・・・ティファのこのぶっ飛んだ発想はどこからきているのだろう?

確か・・・・この世界のモンスターと人間と魔族の種族間の差別やそれによって引き起こされるであろう悲劇を、根絶なぞ無理でもせめて軽減しようという話し合いの会であったはずなのに・・・・なぜこんな飛んでも発想の話が飛び出たんだと、世界相手に戦争おっぱじめながらも良識・常識はきちんとあるハドラーがそっと胃を抑えながら溜息をついたのはきっと悪くない・・・・全ては三界一とんでもないティファが悪いのだ・・・

 

 

「あのな嬢ちゃんよ・・・・・そのな・・・悪いとは言わねぇよ?」

「・・・・・・マトリフ・・・遠慮なく言っちまえ、其の方がお嬢さんの為ってもんだ。」

「・・・・・・・お嬢ちゃんの・・・その・・・バーン様・・・」

「・・・ガキンチョ・・」

「娘よ・・・・」

「・・・・・小娘・・・」

 

 

・・・・・・・・

 

「何なんですか!!!他人様が本気で考えたアイディアにそこまで残念そうなものを見る目で見るんですか!!!!」

 

いや、この場合そうなるだろうと会に出席している妹大好きな兄達も、ティファさん大好きで尊敬しているチウも・・・・ぶっちゃけティファ以外の全員がティファの出した

 

-私の考えたモンスターさん達と人族の仲を親密にできるかもしれないアイディア-に、ティファ以外の全員が頭とお腹を押さえて・・・・・一部訂正、魔界の神様はいつも通りティファの考えは面白と笑っているがそれは兎も角、なんでこうなったんだろうと、ある意味この会が開かれるに至ったきっかけたるポップは遠い目をして少し前に遡る・・・

 

 

 

「とりあえず皆様の健康チェックさせていただきますね。」

「はい、よろしくお願いします。」

 

寝入りばなをたたき起こされたに等しく、しかも書いた物を勝手に読まれて暫くの間は無言で激おこだったティファの機嫌は、兄達が自然に目を覚ましてわらわらと大広間に集まった頃にはどうにか宥められて元に戻った。

 

主に竜騎衆達が誠心誠意を込めて朝ごはんの給仕をしながら、ティファの好きな物だけを出す、即ちお肉は極少量のお野菜とパンと甘ーいクリームやジャムをてんこ盛りに持ったバケットだとかデザートだとかを、割と器用なラーハルトがパレスの台所をお借りして速攻で用意したのだが。ティファさんの健康を全般的に管理したいを目論んでいるザムザのこめかみに青筋が浮くような朝食を出し、甘くておいしい幸せ一杯の食事に、近頃は(ティファの中では)ザムザと結託してそういった幸せ一杯食事をマァムに控えられているティファは、目を潤ませて顔を上気させてはわぁぁとか・・・・幸せな声を漏らしてい食事にいそしみ始めたティファに、ガルダンディーとボラホーンとラーハルトは目を細めてもっと食べるかと甘やかし・・・・健康管理に気を使っているアバンもミストも渋い顔で見守る中、ティファの機嫌は瞬く間に良くなったところに子供達全員が起き出して全員集合してきたところでザムザが他界に渡ったダイ・ポップ・チウ・ティファの健康チェックが執り行われる事になった。

 

何となれば他界に渡ったなどという前例はあれども、その人達がどのような結末で終わったかなぞは記されておらず、向こうの世界からの何かの悪影響がないかを調べるのは至極当然であり、早速ダイ達はザムザに、ティファは一人別室でザボエラに診てもらう事になった。

 

何となればザボエラは、ティファが魔王軍の捕虜になってからずっと・・・・不本意ではあるがずっと!ティファの健康管理をし続けているからと、医療もできるとはいえどもそこは若い青年たるザムザにティファを診てもらうのはとダイがごねたのでこうなった・・ティファとしてはお医者様が若かろうがお年寄りだろうがという方なのでどうでもよかったのだがそれは兎も角、大人達は子供達が全員眠っている午前中に診てもらい、ヒュンケルは竜騎衆達がティファに甘やかし朝食を摂っている時にザムザに診てもらい、ラーハルト達はダイ達と共に診てもらう事になった。

 

 

「・・・・お前さんは半年前と何も変わらんの・・・・・健康であることには間違いないのじゃがな・・・」

「悪影響類零って事でいいのザボじぃ?」

「闘気発動・ハイ=エント発動・普段からの日常動作チェックでこれといった問題は無いの・・・・・・とでもいうと思ったかの?」

「へ?」

 

別室で診察を受けたティファは、無問題だあるというザボエラの太鼓判を貰おうと思ったのだが、ザボエラの表情がいつも以上に真剣であった。

 

「ティファ、お主向こうで-何を代価-にして何を成した?」

「え・・・えっと・・・・」

「お前が向こうで大人しく何もしないでめでたしめでたしにしてきたという与太話を、儂が信じると本気で思うか?」

「・・・・・猜疑心強いザボじぃは疑うと思う・・」

「ふん・・・・素直に白状してしまえ。儂の検診を受けている時から何かばれやしないかと心音が五月蠅くってかなわんかったぞ。」

「う・・・・・そっからばれたの?」

「お主は隠し事に長けているが、儂が診ると決まった時からじゃな。他の者であれば気にせんレベルの違いじゃろうが、儂をなんだと思っている?」

「・・・・・ザムザさん以上の生体研究第一人者の凄腕研究爺様・・・・・」

「その儂に知られたくないという事は肉体面でとんでもない事があったのを万が一にも知られるのではなかろかと焦ったと言ったところじゃろう。」

「・・・・・うん・・・」

 

ザボエラの推論に、ぐうの音も出ないティファはあっさりと観念した。

何となればこれから先・・・・推測では大魔王の寿命は五百年は残っていたのでその半分を分けてもらったティファは、後二百年くらいは生きる予定であり、その間ザボエラなりザムザの健康チェックのお世話になるのであれば、-成長しない体-に早々に疑問を靠れること請負である。

 

これがマァムやラーハルト達や父達にはもう成長が止まったんだよ適当を言って納得してもらえるかもしれないが、専門家の目を欺こうなど土台無理な話なので早々に諦めて白旗上げてポツリポツリと-全て-を包み隠さず話しつくす。

 

内臓をぼろぼろにするほどの壮大な仕掛けをした事、そして内容は言えないが自分の成長を対価に向こうの世界の戦いの手助けをした事を。

 

「・・・・・・そうか・・・・・ザムザにだけは話すぞ。」

「うん・・・・・うん・・・。」

 

全てを聞いたザボエラは、痛ましげな顔も、同情する気配も無く聞いたこと全てを吞み込んで淡々とザムザに話すとだけ告げるのを、ティファはほっとする。

 

自分がした事を間違っていると言われる事はなく、そして何も言われない事が居心地よく感じる。

 

叱られるのも嫌で、同情されるのももっと嫌で、何も言わず思ったとしても表に出さないザボエラに、ティファはにっこりと笑う。

 

「ありがとうザボじぃ。」

「・・・・・・・別に礼を言われる事は何もしとらんわい・・・」

 

ティファの素直なお礼の笑みに対し、最初の頃は嫌味か何かかと悪態をついていたザボエラだったが、近頃は少し、ほんの少しだけティファのお礼をきちんと受け止める。

 

少しの照れ臭さを感じながら

 

 

そんなこんなで全員の健康チェックは-何事も無く-終わったので全員揃ったところで昼食を摂り、そして-今後の世界-に向けての話し合いになったのだが・・・・

 

前半は真っ当であった、ティファの書き綴った物を叩き台として、ダイ達も本格的に世界と世間の-様々な事-を学ぶことになり・・・・・そしてその後に出されたティファのアイディアに・・・ティファと大魔王以外が頭を痛める・・・

 

ティファの出したのはとにもかくにもモンスター達の良き面・困った面を全て知ってもらうところから始めてもらおうという至極真っ当な事から始まり・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それが何故モンスター達をモデルにしたぬいぐるみだの人形だのを作って世間様に広めようという話になるのだろう・・・・・・誰か説明してほしいと思った者達はきっと悪くない・・・・




今宵ここまで・・・・シリアス時々コメディーフラグの回でした・・・
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