勇者一行の料理人   作:ドゥナシオン

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よろしくお願いします



デルムリン島良いとこ~一度は~おいで~

「お嬢ちゃんどうしてあんな所にいたんだい?」

「親はどうした」

「・・そもそもこんな海の上に子供一人って・・」

「・・もしかしてこの子魔物か⁉」

 

・・最後の人失礼だけど半ばあたってら。私は竜の騎士のハーフだし。

 

ボートから無事に船の上に救出されてからずっと質問攻めの嵐。

海の男らしい筋骨隆々のおじさん連中にアップで迫られての質問は・・正直ゆうと怖いっ!

本気で泣きそうになる‥でもそれも無理なし・・。

魔王が倒れてやっと四年。いまだにモンスター達は恐怖の対象になっていることも多い。

海の男たちが警戒するのもうなずけるけるけどもPR活動、スマイル零円行ってみよう!

 

「たすけてくれて・・ありがとう・・。」

 

・・少したどたどしく弱々しい笑みで・・。

 

「おっ、中々礼儀正しい子だな。どっから来たんだ。」

 

よし!掴みはオッケー。

 

「あのね・・近くの島に住んでるんだけど・・お兄ちゃんと泳いでたら・・私だけここに来ちゃったの・」

 

幼児言葉ってこんなもんかな~。

 

「・・お前さんよく溺れなかったな・・」 

「んとね、じいちゃんが言ってた。流されても浮いてれば何とかなるって・・そしたらおじさん達がきてくれた!ありがとね‼」

 

満面笑みでお礼したら、おじさんたち赤くなって照れてる。

 

「ちっこいのに偉えーぞ。」

「うちのガキに見習わして~。」

 

頑張って話す私の頭を、厳ついおじさん達が満面の笑みを浮かべながらあたまガシガシ撫でられた。

 

爺ちゃんとは違う荒っぽさだけど嫌じゃないや。今も前世でも、こんなに大勢の人達から頭撫でられたの初めてで嬉しい。良かった。拾ってくれた人達皆いい人達みたいだ。

 

「・・でもよ・・この辺の島って・・。」

 

おっ、そろそろ本題かな。

 

「あそこのモンスター島しかねえよな・・」

「でもこの子どう見ても人間のこにしか・・」

「けどよ、地図見ても・・」

 

さっき迄笑ってた船員さん達がこっちをチラチラ見ても、幼女の私は分からない振りをして、樽に腰を掛けてニコニコしている事にした。

私の事どうすればいいのか相談中かな。

 

「こんにちはお嬢さん。」

 

船の船長帽を被った年嵩のおじさんが代表できた。

 

「こんにちはおじさん。私ティファだよ。」

「ティファちゃんか。聞いてもいいかい?」

「なあに?」 

「君の住んでいる島の名前はわかるかな?」

 

低くても優しい声が心地よく聞こえるけど、目は真剣だ。

私の言う事に噓が無いかどうかを見ようとしてる。

 

「ティファね、お兄ちゃんとじいちゃんと島のモンスターさん達と住んでるの。」

 

        「「「デルムリン島かよ!!!」」」

 

お船のおじさん達皆が青ざめたので幼児言葉を駆使して島の皆の事を一生懸命説明した。

デルムリン島での生活や、モンスター達とお友達で毎日お兄ちゃんと皆で楽しく遊んで

暮らしている事を。優しいじいちゃんに育ててもらっている事を。

じいちゃんが鬼面導士なのはこの時点では内緒。

言ったら混乱の元にしかなならないし、下手したら私が魔物扱いで放り出されても困る。

私の説明で半信半疑の船長さんはとにかく行ってみることにしてくれた。

先の大戦から四年が経ち、モンスターが狂暴化が解けたのが割と知られていたのが功を奏してくれたようだ。

 

計画は半分順調って・・あれ・・船の横泳いでくるの

 

「おーい!マー君‼」

 

半魚人のマー君が来た。

 

「ぎゅう~(ティファさがしたよ~)」

 

・・あっちゃ~。マー君がここまで来たって事はじいちゃん指示だ。帰ったらじいちゃんからのお説教の嵐覚悟しとこ・・・

 

「ごめん心配かけたね。今から島に帰るってじいちゃんとダイ兄に伝えて~。」

「ぎゃい(分かった~)」

 

あっという間に行っちゃった。これで出迎えてくれる・・って

後ろから視線感じる。

 

「あのよお嬢さん・・」

「ティファだってば~」

「じゃあティファちゃん・・今の何だ?」

「お友達の半魚人のマー君だよ。」ニッコリ。

「・・へ~」

「・・本当に友達かよ・・」

「どうなってんだ?」

 

半魚人が来たときはクルー全員で警戒をした。

一頭ではなく群れが来て攻撃されるかもしれないと・・そしたら少女がいきなり舟端から身を乗り出して名前呼んでおしゃべりしはじめた‼

 

「島のお友達には皆名前があるんだよ。ティファとお兄ちゃんでつけたの。」

 

「「「・・そうなんだ・・」」」

 

何か呆れられた気がするけど気にしない。世のモンスター達の為島の為ファイトー!!

島が見えてきたらキメラ達の群れが出迎えてくれた。 

 

「(ティファ~お帰り~)」

「(ブラス様カンカンに怒ってたよ~)」

 

よっぽど流された私を心配してくれたのか、普段は滅多に島の外に出ないキメラの群れが飛んで来てくれてるとは。心配かけて申し訳ない。

船員さんたち驚いてる。キメラ達は翼狙われてるから人前には姿見せないもんんね。

 

「心配かけてご免ね~。後で一緒に美味しい木の実たべよう。」

「(分かった~)」

「(先に島に行ってるね~)」

 

「あの子本当に・・」

「不思議な事があるもんだ・・」

 

私とモンスター達が仲良く話しているのを見て、大人たちの態度が少しだけ和らいだ気がする。頑張ろう私‼目指せデルムリン島親善大使。

 

「ティファちゃんモンスター達の言ってる事分かるのか?」

「うん。だってずっと一緒にいるんだもん。」

「そうか~すごいな~。」

 

船員さん達と話が弾んでいるうちに島が見えてきた。

 

「砂浜が見えたぞ~」

「男の子がモンスター達の中にいるぞ。」

「この子の言ってたお兄ちゃんか?」

「その隣いるのって・・」

「ひょっとしたら・・」その通りです。

「ダイ兄~、じいちゃんただいま~」

        

        「「「鬼面導士がおじいちゃん⁉」」」

 

んふふ~やっぱり驚いたか。でもここまで来たら逃がしません!!

上陸してもらってデルムリン島の良さをバッチリ教えて差し上げます!!   




普通幼女の言葉を信じてモンスター島に行くのはなと思いますが、ワンピ-スのルフィ達を思い浮かべてください。

次回はブラスじいちゃんが活躍します。
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