鋼鉄の魂   作:雑草弁士

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『エピソード-038 新弟子たち』

 1人の男が焦った様子でそそくさと、フォートレス級降下船ディファイアント号の会議室を流用した面接会場を出て行く。キースは溜息を吐いた。

 

「はぁ……。また駄目だったか……。次は?」

「今の奴で最後ですよ……。はぁ……。」

 

 キースに答えたのは、ヒューバート中尉だ。この部屋には彼らの他に、アーリン中尉、サイモン老、レパード級降下船ヴァリアント号のカイル船長、自由執事のライナーが居た。だが彼らの顔は、一様に暗い。

 彼らは傭兵たちの星、惑星ガラテアに帰還してからこの方、新規隊員募集を惑星上のニュースネットワークに載せて、新たなメック戦士候補者を集めんとしていたのだ。だがそれは、決して上手く行っているとは言えなかった。

 キースは頭を振りつつ、疲れた様に言う。

 

「こんなに野心家が多いとはな。いや、俺が若僧だと言う事が、野心を掻き立てたか?ふう……。それでも、あと10日もしないうちに17歳にはなるんだがな。……いや、それでも若僧か。」

「けれど、甘いですな。少しでも坊ちゃ……キース大尉の実績を知っていれば、うまく飾り物にして部隊を乗っ取ろうなんて考えが通じる相手かどうか、わかりそうな物ですが。」

 

 ライナーが眉を顰めつつ言葉を発する。そう、さっきの男も最初は表面だけは取り繕い、内実は自信たっぷり野心たっぷりに舌先三寸の冴えを発揮しようとやって来たのだ。だが面接会場でキースの迫力に飲まれ、カイル船長とライナーの話術に本心をあっさり暴かれて、這う這うの体で逃げ出して行ったのである。

 しかもその男だけではない。今回応募してきたうちのおおよそ7割弱が、そんな輩であったのだ。

 カイル船長が、慰める様に言う。

 

「まあでもこれで、次からは多少マシな人材だけが来てくれるだろう。隊長の評判がこれで広まれば、下手な陰謀を企む馬鹿者も減るだろうね。前のときは、私とイングヴェ副長だけだったから、相手を見破ることはできても隊長の凄さを広めることは叶わなかったんだよね。」

「……俺は、そんなに凄いか?迫力とか、そう言った面で。」

「「「「「凄いです。」」」」」」

 

 キースは少々複雑な思いを抱えながら、手元の書類を眺めた。

 

「野心家、陰謀家の他は、人格的に問題だらけの奴らがほとんど、か。メック戦士階級に生まれながらバトルメックを持たないってことが、どれだけ精神を苛むかわかるな。失機者とか……。」

「まあ2名だけ、人格的にもまともな者もおりましたがの。今度は能力的に即戦力にはなりそうもないのが痛いですのう……。」

 

 サイモン老の言葉に、キースは書類を捲ってその2名の履歴書を引っ張り出す。

 

「両名とも14歳で、同郷……ライラ共和国の惑星アネンボ出身の幼馴染同士か。それぞれメック戦士家系の4男と3女。一族の予備メック戦士としてメック操縦訓練は受けたが、それだけ、だな。特筆すべき技術も無いし、単にメックを最低限動かせるだけか。実際にシミュレーターに乗せて、技量のほどを確認したんだな。

 それぞれの家の長男が嫡子をもうけたため、メックを継ぐ可能性がほぼ無くなったため、貯金をはたいて惑星ガラテアに赴き、何処かの傭兵部隊に予備メック戦士として入り込もうと考えた、か。なんと言うか……。」

「言っちゃ悪いとは思いますが、ちょっとばかり考えが甘い、わね。」

「確かに。ただ、このままだとこの2人、どんな末路を辿るか容易に想像がつくな。」

 

 アーリン中尉とヒューバート中尉が、少しばかり疲れた表情で言った。傭兵部隊『SOTS』には現時点で、彼らと似た境遇の者が2名ばかり存在している。火力小隊副隊長のグレーティア・ツィルヒャー少尉と、気圏戦闘機隊のアードリアン・ブリーゼマイスター少尉だ。だが彼らは、先の2名とは決定的に違う点があった。

 グレーティア少尉はいきなり予備メック戦士になろうなどと言う浮かれた気持ちは持たず、傭兵部隊『ディックハウト防衛団』にて戦車の砲手を務めていた。いつか自分の手でバトルメックを鹵獲しようと言う大それた望みこそ持っていたものの、ちゃんと生活の手段は考えていたのだ。

 まあ諸般の事情で『ディックハウト防衛団』を辞めることにこそなってしまったものの、そう言った努力あってこそ、『SOTS』の募集までまともに生きることができたのだ。そればかりではなく、彼女は能力的にもメック戦士養成校出身であり、充分な実力も備えていた。

 アードリアン少尉とて、話は同じである。彼はいつか気圏戦闘機のパイロットになりたいとの気持ちは捨てずにいたが、生きるための手段として、まっとうに通常型ジェット輸送機のパイロットとして経験を積むと同時に、生計をきちんと立てていたのだ。

 それらの下積みあってこそ、彼はいきなりトランスグレッサー戦闘機を任されても、まともに戦うことができたのである。

 カイル船長が、溜息を吐きつつ言った。

 

「ふうむ……。まあ、考えが甘いのはまだ子供だから仕方がないんではないかね?」

「だからと言って、採用したとしても今のままじゃ、どのメックも任せられないわ。腕が悪いから、フェニックスホーク系やライフルマン、グリフィン、ハンチバックみたいに運用が難しい機体はとてもじゃないけれど、使わせられない。アーチャーの様な強力な機体は、部隊の決定力になるから腕が悪い彼らには任せられない。

 シャドウホークが2機あるけれど、それは中口径オートキャノンを装備しているから、ライフルマン2機と組ませて対空用の小隊を編成する予定だから、これもちょっと役割的に荷が重いわね。ヴァルキリー、オストスカウト、クリントを彼らに任せたら、死んで来いと言ってるようなものだし……。

 特にオストスカウトは潰すわけにはいかない、大事な大事なウチの部隊の「目」なのよ。」

 

 アーリン中尉は眉を顰めて言った。本音では、優しい彼女はこの2名を採用して救ってやりたがっているのが、書類をちらちらと見遣ったり頭を抱えたりする態度からばればれである。だが口ではその彼女も、反対意見を述べざるを得ない。今現在『SOTS』は、1人でも多くのメック戦士を必要としている。だがその選抜は慎重にしなければ、他のメンバーの命にも関わりかねないのだ。

 ここでヒューバート中尉が考えを述べる。

 

「こいつら、訓練生として採用するのはどうです?徹底的に扱きまくれば、少しはマシになるでしょう。技量の向上を確認してから、貸与する機体を選べばいいんじゃないかな。」

「いや、待ってくださいヒューバート中尉。これだけ考えが甘い若い、というより幼い奴らが訓練生扱いを受け入れますかね?階級なしの最下位の兵扱いですよ?面接会場で会ったときは、ずいぶんまともな人格、人間性に見えましたが、それでもメック戦士以外を少々軽く見ているように思われましたが。

 最下位の兵扱いってことは、少尉待遇の私や少尉であるサイモンさん、大半の歩兵や助整兵にさえ、へりくだらなければなりません。イヴリン嬢ちゃんは納得の上で受け入れてますがね。ああそうだ、そのイヴリン嬢ちゃんにも、先輩だってことで敬意を払わないといけないんです。年下の少女にさえも。」

「むむむ……。」

 

 自由執事ライナーの言葉に、ヒューバート中尉は言葉に詰まる。だがカイル船長が助け舟を出した。

 

「受け入れないなら、受け入れさせてしまえばいいだけの話だよ。」

「ほう?何をする気だね、カイル船長?」

「いや、私がするわけじゃないんだがね。くっくっく。いや、こう言う方法はどうかね……。」

 

 キースの問いに、カイル船長が答える。周囲の人間はその説明の内容に、思わず引き攣って息を吐いた。

 

 

 

 面接の翌々日、キースたちは選考に残った2名のメック戦士候補者を、再度呼び出した。曰く、「貴君らを当部隊に迎えるか否かを最終決定するため、第2次試験を行う。ついては連盟標準時の3026年3月27日午前09時00分、前回面接試験を行ったフォートレス級降下船ディファイアント号まで来られたし。」と通達したのだ。

 例の2人は、勇んでやって来た。その彼らを出迎えたのは、いきなりキース当人と、ヒューバート中尉、アーリン中尉のトップ3である。

 

「ご苦労、エドウィン・ダーリング君、エルフリーデ・ブルンスマイアー君。面接のときにも言ったと思うが、俺が傭兵中隊『SOTS』部隊司令、キース・ハワード大尉だ。できるなら、長い付き合いにしたい物だな。後ろの2人は、火力小隊小隊長のヒューバート・イーガン中尉に、偵察小隊小隊長のアーリン・デヴィッドソン中尉だ。よろしく頼む。」

「はっ、はいっ!よろしくお願いします!」

「よろしくお願いします!」

「うむ。ところで2次試験の内容なのだが、シミュレーターによる実技試験だ。前回の面接前に、少しだけ操作させてみたそうだな?なら場所はわかるな。来たまえ。」

 

 そう言うとキースたちは船倉の一角、シミュレーターを置いてあるところまでやって来る。そこでは3人の少年少女が待っていた。キースは彼らを紹介する。

 

「彼らは左から、ロタール・エルンスト軍曹、カーリン・オングストローム軍曹、イヴリン・イェーガー訓練生だ。ロタール軍曹とカーリン軍曹は5ヶ月前に、それぞれ歩兵と助整兵からメック部隊に異動になったばかりだ。」

 

 歩兵と助整兵という言葉を聞いて、エドウィンとエルフリーデの2名の顔に、わずかだが侮りが浮かぶ。それに気付かないふりをして、キースは紹介を続ける。

 

「イヴリン訓練生は、今月頭に当部隊の訓練生になったばかりでな。訓練生故に階級もない、最下級の兵の扱いだが、それに腐らず良く頑張っている。

 それで君たちの試験の内容だが、シミュレーターでこの3名と対戦してもらう。」

「「!?」」

「3名のうち1人にでも勝つことができたなら、それで合格だ。機体はフェニックスホークを使う。」

 

 それを聞き、エドウィンとエルフリーデの顔には笑みが浮かぶ。歩兵や助整兵出身の者など敵では無いと考えたのが、ありありとわかる。訓練生など問題外だとも思っているのだろう。

 

「どうだね?やれるかね?」

「勿論です!馬鹿にしないで下さい!」

「やって見せます!」

 

 内心で、キースはほくそ笑む。ヒューバート中尉とアーリン中尉も、エドウィンとエルフリーデに見えない角度で苦笑していた。

 

(ロタール軍曹もカーリン軍曹も、実戦を潜り抜けて来た猛者だぞ?それに万一予備機に乗る可能性を考えて、シミュレーターによるフェニックスホーク搭乗訓練はしっかりこなしている。そして……。)

 

 キースはイヴリン訓練生が緊張しているのに気付く。彼は小声でイヴリン訓練生に言った。

 

「大丈夫だ。あいつらは3月頭のお前と同じだぞ?今のお前が、1ヶ月近く前のお前に負けるとでも言うのか?」

「!……ありがとうございます、キース大尉。」

「うむ。圧倒的に勝って来い。」

 

 そしてシミュレーターによる模擬線が始まった。

 

 

 

 そしてエルフリーデ操る仮想空間内のフェニックスホークの胴中央を、イヴリン訓練生駆る機体が放った大口径レーザーが貫く。何度かレーザーの照射を受けていた装甲板はその一撃に耐えられず、あっさりと貫かれた。

 そしてそこに収められていたマシンガンの弾薬に直撃を受け、エルフリーデのフェニックスホークは爆散して果てた。まあ、あまりの過熱によりエンジン停止していた機体など、ただの的でしかなかったのである。

 その様子を、先にあっさり敗退していたエドウィンは、うつろな瞳で眺めていた。エルフリーデは、ふらふらとシミュレーターの筐体を降りてくる。キースはとどめの様に言い放った。

 

「今のままでは、使い物にならんな。」

「そ、そんな!」

「せっかくの……。せっかくのチャンスだったのに……。」

 

 泣き崩れるエルフリーデに、膝から崩れ落ちるエドウィン。その2人に、キースは諭す様に言った。

 

「君たちの過ちは幾つかあるが、その中でも最大の物は、相手を侮ったことだ。歩兵出身者だとか助整兵出身者だとか、そんなことは関係ない。メック戦士は、単に生まれの運が良くてメック戦士の家系に生まれてきただけに過ぎん。

 歩兵や助整兵の中にも、訓練を受ければメック戦士の家に生まれただけの者よりも強くなれる者はいる。いやそれ以前に、メックを降りたときに守ってくれる歩兵や、メックの修理をしてくれる整備兵、その助手をする助整兵に感謝もせず、侮る様な輩が、本当の意味で強くなれるものか。

 それに階級もない訓練生、しかも君たちよりも幼い娘だからと言って、問題外の存在だと思っていなかったか?甘ったれるな!この者は1ヶ月近く、訓練生として一生懸命学び、自らを鍛えてきた。正規のメック戦士になる日を夢見てな!それを、碌な腕前も持たん君たちが見下せるものか!そんな根性だから君たちはあれほどあっさり負けたのだ!」

「「……。」」

 

 エドウィンもエルフリーデも、激しく自省している様だ。キースは彼らに問う。

 

「それでも、メック戦士になりたいか?」

「……なりたい、です。」

「……はい。私も……。」

 

 キースは、更に問う。

 

「辛酸を舐め、泥水を啜ってでも、か?」

「……はい!」

「なって……みせます!」

 

 おもむろにキースは言う。

 

「そうか。ならば最後のチャンスをやろう。君たちを訓練生として採用しよう。ただしわかっているだろうが、階級なしの最下級の兵としての扱いだ。そこらの歩兵や助整兵よりも立場は低い。それどころか、このイヴリン・イェーガー訓練生のことすらも先輩として立てなければならん。そして訓練は非常に厳しく、それを乗り越えなければメック戦士にはなれん。

 それでもこの蜘蛛の糸よりもか細いチャンスに縋りつき、物にしてみせるか?それとも諦めて負け犬のごとく逃げ帰り、いつかまたチャンスが来るさとありもしない希望を夢見て現実から目を背けるか?2つに1つだ。選べ。」

「「訓練生になります!」」

「よく言った。これより貴様らを傭兵中隊『鋼鉄の魂』、略称『SOTS』のメック戦士訓練生として受け入れる。早急に今の宿を引き払い、このディファイアント号の船室に移ってもらうぞ。」

 

 キースの言葉に、エドウィンとエルフリーデ、いやエドウィン訓練生とエルフリーデ訓練生は、必死に応える。

 

「「はい!」」

「元気がないぞ!もっと大きな声で!!」

「「はい!!」」

 

 この様にして、エドウィン・ダーリング訓練生とエルフリーデ・ブルンスマイアー訓練生は『SOTS』の一員となったのだった。

 

 

 

「なんだよそりゃ、ははは。ちょっと酷くねえか?隊長。」

「まあ、世の中舐めてる子供にはいい薬かもしれないけど。」

 

 アンドリュー軍曹とエリーザ軍曹が、口々に言う。ここはディファイアント号の部隊司令室だ。彼らがいるのは、ちょっとした用事のため、キースがわざわざ呼んだからである。キースは2人の台詞に苦笑する。

 

「まあ、そう言わんでくれ。それに本当に酷いことは、これからだ。この1ヶ月でイヴリン訓練生の体力も随分上がって来たからな。もう少し回転を速めてもかまわんだろう。あの2人は、最初からそのペースに付き合わされるんだ。まあイヴリン訓練生よりも年長で身体も大きいから、体力的にはなんとかなってくれるだろう。」

「「うわ、ひっど。」」

「それで、だ。アンドリュー軍曹、エリーザ軍曹。2人を呼んだのは他でもない。エドウィン訓練生とエルフリーデ訓練生の教育を手伝って欲しいんだ。」

 

 アンドリュー軍曹とエリーザ軍曹は、目を丸くする。キースはそれに構わずに続けた。

 

「基礎教養は俺が担当する。あと軍事関係の座学も、イヴリン訓練生に教えるついでだから俺が一緒にやる。2人に頼みたいのは、アンドリュー軍曹はエドウィン訓練生の、エリーザ軍曹はエルフリーデ訓練生の、それぞれの肉体的トレーニングとメック戦闘の訓練だ。

 特に、指揮官教育を受けさせるイヴリン訓練生とは違い、単純な戦闘技量ではイヴリン訓練生以上になってもらわなければ困る。他の部分は、命令を間違わずに聞いて忠実に遂行できる能力があればいい。」

「なんとまあ……。俺も弟子を取ることになるのか。ま、いいぜ。引き受けた。」

「あたしもOKよ、隊長。」

 

 2人の返事に、キースは満足そうに頷く。と、キースの表情が曇る。アンドリュー軍曹とエリーザ軍曹は、怪訝に思った。

 

「どうしたのよ隊長。」

「腹でも痛くなったのか?」

「いや、な。エドウィン訓練生とエルフリーデ訓練生の初陣はどれぐらいになるか、と思ってな。あの2人は年齢も14歳だから、相応の実力がついたら即初陣でも良いんだが……。先輩であるイヴリン訓練生を差し置いて、と言うのは少しな。イヴリン訓練生の初陣は、13歳頃を考えていたんだ。来年2月末以降だな。だが下から押し上げられる形になってしまうので、もう少し早めないといかんか、と思ってなあ……。ううむ。

 ああ、ところで2人とも。」

「「?」」

 

 キースは唐突に話題を変える。

 

「2人は、士官になる気はないか?」

「無いッ!!」

「あ、あたしもちょっと少尉様は遠慮したいかなーって。」

 

 アンドリュー軍曹もエリーザ軍曹も、即答する。キースは予想できていたことであるので、さほど残念には思わなかった。そして彼は執務机の引き出しから、2通の書類を取り出してアンドリュー軍曹とエリーザ軍曹に放る。

 

「……なに?コレ。」

「なになに?げっ!?辞令!?」

「ああ、本日ただ今をもって、お前たちを曹長に任ずる。流石にそろそろ昇進してもらわんと、な。これが新しい階級章だ。本当は士官任用試験を受けて、少尉になってもらいたかったんだが。ああ、そのうち准尉にもなってもらうからな。まだ先の話だが。」

 

 アンドリュー曹長とエリーザ曹長は、引き攣った笑みを零す。アンドリュー曹長が口を開いた。

 

「そ、それよかよ。隊長が少佐になって部隊を大隊扱いにする方が先だろ!?」

「いや、まだ増強中隊だ。だから大尉で充分。」

「往生際、わるーーーい!!」

 

 エリーザ曹長の叫びに、キースはにやりと笑って返した。




今回部隊に加わったのは、また訓練生が2名です。世の中を舐めてる甘い子供が2名です。そして彼らはいきなり鼻っ柱を叩き折られました。これから彼らは、『SOTS』で大成できるんでしょうか。
そして昇進したくないのに昇進させられたアンドリュー曹長とエリーザ曹長。でも昇進してもらわないと、困るんですよねー主人公としても。昇進したくないのは、主人公も同じなのですが(笑)。
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