Tales of Trust -信じることを知るRPG-   作:keim

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2.聖女見習い side:アンネ

 

聖堂を出ると、一斉に聖女見習いに囲まれる。

なんか有名人になった気分……。

でも、みんなどうしてここに?

 

「アンネ!! どうだった?」

 

アンネっていうのは私の渾名。

アンナリーザって長いし、言いにくいからって。

誰が呼び出したんだっけ?

気に入ってるから、良いんだけどね。

 

「大丈夫だったよね?」

「やけに出てくるの早かったけど」

「ねー、結果は?」

 

聖女見習いの友人達。

……私のこと気にしてくれてたんだ。

 

「えーと、通過してた」

 

一斉に歓声が上がる。

みんな、通過できなくて落ち込んでたのに私のこと喜んでくれるんだ。

私がみんなの立場だったら、どうだろう。

ちょっと悔しくてやっぱり嬉しいかな。

この日が来るまで、みんなでずっと過ごしてきたんだから。

友達っていうより家族みたいだし。

 

「……ありがとう」

 

「嬉しそうな顔してなかったから、落ちちゃったのかと思ったよ」

 

マルガレッタが抱きついてくる。

マルガレッタは武道が得意。

私、よく棍の修練に付き合ってもらってた。

その反面、マルガレッタは勉強が不得意だったから私が教えてたけど。

 

彼女は試験に落ちた後"聖女なんて柄じゃなかったかなー。体動かすの得意だし、騎士団に入ろっかな。女神様に仕えられることには変わりないしね"とか言ってた。

騎士団っていうのは教会御抱えの武装組織。

聖騎士と名前は似てるけど別物。

聖騎士は女神の写し身なんて言われる聖女の守護が主な役目。

騎士団は教会と信徒を守ることが役目。

騎士団にはいって功績をあげていけば、善神に認められて紋章を授けられることもあるんだとか。

 

……もし私が明日落ちたら、そういう道も……いやいや弱気になるな私。

 

「明日は最終試験ですね。

アンネさん、頑張って下さい」

 

クラリッサが微笑みかけてくれる。

クラリッサはお姉さんみたいだ、同い年だけど。

修道院には、本当の家族の顔を知らない・覚えていない子もいっぱいいる。

私もその一人だったりする。

だから聖女見習いのみんなは家族みたい。

 

「ありがとう、頑張る。

……みんなの分も」

 

「……ところで、アンネ。

あんたのパートナー、どうしたの?」

 

……。

あー……そうだった。

ダレン引っ張ってこないと。

 

「ちょっとトラブってるみたいでさ。

……今から迎えに行こうと思ってて。

じゃあ、行ってくる!!」

 

「大変だねー、アンネ」

 

聖女見習いのみんなが笑う。

いやほんと、笑い事じゃないよ。

みんなの想像以上に、あいつ普通じゃないから。

あんなに信仰心の薄い人間、みんな見たことないでしょ。

 

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