投稿です。次回から戦闘開始といったところでしょうか。
それではどうぞ
体育祭はうまくいった。だが、二年生には次の行事が待っている。
そう、修学旅行だ。この駒王学園は今年、京都へ行く事が決まっているのだが、先生側は苦労が絶えない。ホテルや、移動手段の確保、それらを始めとして、スケジュールを組んだり、当番や部活なんかも調整が必要になる。
俺も京都行きのメンバーの一人として入ることとなった。どうやら裏京都と話し合いを行うらしく、それが行われている時の表の生徒も含めての計画立ては中々大変である。
一応、ヘルプが出るらしいが、頼りすぎるのも良くないだろう。
あっと言う間にその時はやってきた。新幹線に乗って、いざ京都へ。
「いやー、京都観光は初めてなんで楽しみなんですよ」
「へえ、意外。山本先生って忘れがちだけど、海外生活の方が多かったですよね?」
「まあ、そうですけど、大した観光地は知りませんけどね」
隣の平間先生と会話が弾む。
「海外って言ってもどこ住みだったんですか?」
「イタリアのローマの近くですね、バチカンの切手は割と持ってますし、確か平間先生は切手収集されましたよね?」
「ええ、でもバチカンのは現地でちゃんと集めてますよ!」
「おお、そうですか。いつ頃観光に?」
「大学の頃でね、楽しかったなあ……」
この後も話は続き、切手マニアの血が騒いだのか、暴走気味の先生の話を聞いているうちに京都駅へ着いてしまった。
「じゃ、降りて集合させますか」
「ええ、頑張って、山本先生!」
俺は先んじて降りた。生徒たちを集合させ、待機していると……
「ちかーん!!!」
「おっぱい、おっぱい……」
ーーなんだ?痴漢か?
ちょっとした人だかりができている。生徒が珍しいものを見たと遅れていた。
「遅れてますよ〜」
「あ、はい、急ぎます」
注意を促せば進んでくれた。
最初にホテルのチェックインをするらしい。
歩いていると見えてきた。サーゼクスホテルという名前だが、ホテルは普段なら泊まるのを躊躇うくらいには、いいホテルであった。なぜか和室もこさえてあるのはよくわからん。悪魔の考える事だし。
午前中はここまで、午後から自由時間だ。
先生側は何かあった時のために待機するチームと、観光するチームの二チームが交代の運びとなっている。
仕事の残りを片付けるために、パソコンと私はにらめっこをしていた。
「目が……」
「大変ですねえ、山本先生も」
「ははは、やっておきたい事ですし……」
今後の学校の課題についても考えていかないとな。
夜ーー
一誠君や松田君、元浜君なんかのいわゆる変態組に対して警戒を、とあったが少し騒がしい。
「なんか、騒がしくないですか?」
それとなく聞いてみても
「ん?別にそんなことはないが?」
やっぱり何か仕掛けがあるらしい。
「少し見てきます」
「心配症だな、君も。あいつらが動けば必ずやかましくなるから」
「性分なもので」
物音がする方へ行ってみる。確か、風呂の方だったか。
足を運ぶと一誠君とロスヴァイセさんは激しい戦いをしている。
「おーい、そこの二人。ここがどこかわかっていますか?」
いくらここが表の人に感知されづらいとはいえ、限度というものがある。
「フラッシュバンでも使うか」
右手に悪魔にも害がない光を集積していると、「洋服破壊」の呪文が聞こえた。
「うわ」
噂で聞いていたが、これは面白い。一誠君がここまで有効な戦術を考えて……いないだろうな。
ロスヴァイセさんは全裸になられた。
彼女を見ないように、一誠君を掴む。
「あまり、褒められた行為ではありませんよ?」
少しばかり圧をかける。
「「や、山本……先生」」
二人がハモるが、関係ない。
「それと、ロスヴァイセ先生もです。」
「ハイっ!」
「もう少し、分別のある行動を。」
「はい……」
アホ毛がしなる音が聞こえてきそうな声だった。
「後でいいので、ジャージの上は返して下さいね。洗濯して」
「ありがとうございます!」
来ているジャージ上をあげ、もがく一誠君と去っていく。
先生はおっぱいに興味がないのかーとかほざいているが、無視。
軽く話せそうな所に連れてきた。
「先生! 邪魔するのは無しだぜ……光力まで使って……」
「仕方ないです、暴走する生徒を止めるのも先生ですから」
不服そうな顔をしているが、言っておかねば。
「君の洋服破壊という技は素晴らしい。」
突然褒められたことを喜んだ一誠君は「やっぱり、先生もおっぱいにーー」
「いいえ、そこは後にしましょう。君の技は相手の動きを封じる点で、素晴らしい効力を発揮します」
「ですが、力の使い方という物を考えましょう。一誠君は公衆の面前で全裸にされたらどう思うかな?」
「まあ、嫌な気分になります……」
「だろう? 用は使い方さ。君の籠手の力とは雲泥の差どころの話じゃないけど、力を振るえば、誰かが傷つく。その事を覚えておいて欲しい。」
「……先生は! 後悔した事があるのか?」
「……ああ、山のようあるさ。君たち悪魔の寿命は長い。だからこそ、今のうちに教えておくべきだと思ってね」
互いに無言が続く。
「まあ、なんだ。引き止めて悪かった。おやすみ、俺はもう寝るから」
「お、おやすみなさい」
俺は部屋に戻った。
ガラでもない事、しちまったな。
俺は過去に別れを告げずに去ってしまった、俺のせいで傷ついた、妄想の強い一人の少女を思い出してしまった。
「マ……、ジャンヌ、元気かな?」
本名で呼ばれるのを猛烈に嫌がった彼女。元気なんだろうか?
俺はなぜか怒られそうな気がして、あの名前に言い変えた。
黒い夜が空を覆っている。
一誠サイドーー晩飯
「あれ、山本先生は?」
俺が部屋に入った時、彼の姿は見えなかった。
「ああ、あいつは昼にフル稼働して眠ってるらしい」
アザゼル先生がそう言った。
その後は、禍の団や昼間の襲撃なんかの話でわんさわんさした。
宴会は、楽しく、盛り上がっている。
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「おい、山本」
「何ですか……」
アザゼル先生からの電話だ。
「裏京都に来てくれ、使者はフロントにいるから」
「了解です。直ぐに向かいます」
服装を整え、フロントに向かうと和装をした方が立っていた。
「貴方が、山本殿ですか。私は平十、どうぞよろしく」
「そうですか、どうも山本です。よろしく」
握手を交わした後、ホテルから出て案内される。途中で、トラブルに見舞われるも、なんとか裏京都に入る。
裏京都の明るい歓楽街を抜けると、大きな鳥居。
「では、これで。この先におられます」
「はい、ありがとうございました」
ドロン!と消えた平十さん。
一誠君たちは既に集まっているらしい。
「アザゼル様にレヴィアタン様までおられるのですか」
「よろしくね、山本くん!」
「よろしくお願いします、レヴィアタン様。」
そして、狐のお方の方を向く。
「山本大輔です。今回は、裏京都にお招きいただいてありがとうございます。」
「私は京都の表と裏との妖怪を束ねる八坂の娘、九重じゃ」
挨拶が終わり、アザゼル先生が話す。
「お前、結構早めに連絡してなかったか?」
「すいません、色々とトラブルで……」
「まあいい。本題に入るぞ」
切替て話始めたのは、八坂様がどうやら禍の団・英雄派に誘拐されたらしく、その奪還を協力してほしい。とのことだった。
「明日は謝罪と交流を兼ねて姫さまが観光案内をしてくださるそうだ」
アザゼル先生の一言で、お開きとなった。
翌日ーー
俺は一人で観光をしていた。
世話になった孤児園に、八ツ橋やお土産でも買って帰ろうとお土産屋をうろうろしていた。
「どんなのがいいんだろうか……」
最近の子どもたちが欲しがるのはなんだろうかと迷っていた。学園生いないかな?と探していると、思わぬ人物と出会した。
「ダイスケ!久しぶりね!」
「!! マ……じゃなくて、ジャンヌ……」
どうしてここに?と聞こうとすると辺りを霧が覆う。
「……説明、してくれないか?」
隣から二人の男が出てきた。
「俺たちに協力してくれないか?彼女たってのお願いなんだ」
リーダー風の男、曹操がそう言う。
「いかにジャンヌのお願いでも、俺は今回無理だ。困るんだよそういうのは」
「お前がある組織にいる事をバラすぞ」
「……?」
「あくまで惚ける気だな。禍の団は横に広い組織だから、そういう噂も広まるさ」
「……俺のデメリットが大きすぎる」
「大丈夫さ、ゲオルグの偽装魔術でお前とは別人に偽装してやるが?」
「今回が上手く行けばだ。今後ならいい」
「……いいだろう」
「いいのか、曹操」
「ああ、彼の組織と繋がりを得る為だ。このくらいは安い」
「……契約は結ばれた。ここであった事は誰にも口外しない。それでいいな」
「それでいい」
霧は晴れ、二人は消えて行った。
「久しぶりだね、ジャンヌ」
「貴方の付けた傷は残っているわ、ダイスケ?」
そう、鎖骨にかけてついた、決して消えない傷。あの村の一年、俺の忘れられない罪。
「貴方からの愛を決して忘れた事はないわ……古傷が痛む度に私と貴方との繋がりを感じるの」
目を合わせられない。彼女との時間は未だに止まったままだ。
「……観光でも、しようか」
喉の奥から捻り出した言葉。
「ええ、そうしましょ」
二人で観光地を回った……
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とあるミーハーな生徒
「ねえねえ、山本先生が美人な外人さんと歩いてたって本当?」
彼女たちはいわゆる恋愛やゴシップの匂いに敏感だ。猫のような彼女たちはさっそく、送られてきた写真を見てみる。
「ホントだ〜あの間抜けそうなのがね〜」
「うわ、スキンシップ激しいなあ。やっぱり慣れてるのかね、外国住みは?」
少し後に魔法で記憶が抜け落ちるまで、彼女たちは会話を楽しんだ。
主人公にヒロインとかいる?
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いる
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いらない