卑怯でも勝ちは勝ち   作:凧の糸

3 / 17

二年ぶりに書きました。書いている途中、コカビエルのしょうもないモノマネをして一人で笑ってました。客観的に見ると恥ずかしくなりました。



それではどうぞ



決戦、堕天使

  

 

 駒王町レポート

 

 

○リアス・グレモリー

 

 種族:悪魔

 

 魔王サーゼクス・ルシファーの妹。年齢は外見年齢とほぼ同じ。

 兄同様に母方である元序列第一位のバアル家特有の能力、破滅の力を所有。あらゆる物を消滅させる事が可能、要注意であるが実力が未熟である為、ある程度対応は可能。

 ややうかつな性格。親から受け継がれたグレモリー家特有の紅い髪を誇りに思っている。異名は紅髪の破滅姫。

 

 

 総合的に判断して脅威度はC〜S

 

 

 

____________________________________

 

 

 

「おーおー、おっぱじめてますねえ。」

 買ってきた安物の双眼鏡をちょこっといじったもので駒王学園を覗く。やはり、結界がある。俺たちにとってはさほど意味のないことであるが。

 

 

 

 真っ赤な籠手を付けた少年や聖剣と魔剣らしい剣を持つすばやい少年が対象:コカビエルと戦闘を繰り広げている。

 しかしそこには明確な"差"が存在する。

 

 

 「全くってわけじゃないけど、あしらわれてるなーこれ」

 

 籠手持ちの人物は兵藤一誠。古より名を轟かす13種の神滅具(ロンギヌス)が一つ、赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)であると報告を受けている。

 教会に引き込めたら大幅な戦力増強になるが、彼はとっくに悪魔に転生してしまったらしい。非常に惜しいと思うが、遅かったとしか言えない。

 

 

 

 魔剣持ちの少年は木場裕斗。魔剣創造(ソード・バース)という魔剣を造る厄介な神器持ちだ。素早い動き、恐らくリアス・グレモリーの騎士だろう。だが、速いだけ。一応戦えているが、コカビエル相手には見切られて話にならない。

 

 教会の戦士が居ると言っていたが、何故か呆然としているし、首謀者だろうバルパー・ガリレイは死んでいる。

 

 

「聞こえますか、ローチ2から5」

 派遣された部下四人。信頼できるチームで、腕は戦績が保証している。

 

 「ローチ2」 「はい〜」「ローチ3」「へい」「ローチ4」「はい」「ローチ5」「……ん」

 

「俺が煙幕を投下するから全員でコカビエルを狙撃してくれ」

 対異能用ライフルと対堕天使用弾(アンチ・フォール)は既に渡している。

 

 対異能用ライフルは既存のライフルを改造し、文字通り異能に対して絶大な効力を発揮するようにした逸品だ。搭載されている効果は様々あるが、今回は結界を一部無効化して貫通する効力のライフルを合計5丁持ってきた。

 

 一方で、対堕天使弾は強力な堕天使を一方に葬る目的で作られた弾だ。堕天使に対し害のある物質と堕天使の亡骸から出来ていて、対象を内部から破壊して行く効果がある。

 ただ、ネックなのが、干した堕天使の亡骸を必要とするので滅多にお目にかかることは無く、値段もかなり張ると言った所だろう。

 

 

 

「確実に仕留めろ、以上だ。」

 通信を切り、俺はコントローラーを手に持って、ドローンを飛ばす。

 

 

 

「投下」

 ドローンは小さなコンテナをコカビエルの頭上から落とす。

 

 

 空中で開いたそれは、真っ黒な煙を吐き出した。

 

 それに呼応するようにあちこちから黒煙が発生する。

 

 

 

 

_______________________________________________

 

 

 

「リアス・グレモリー様の兵士(ポーン)だあぁぁ!!!」

 兵藤一誠が見栄を切るが、空からは黒い立方体が落下する。

 

 

 

 

「何だあれは!」

 突然現れた危険物らしき物にコカビエルは迎撃しようとするが、それより先に黒い煙を放出する。

 

 

「ぐっ、ジャミングか……」

 

黒い煙は学園のあちこちからも出ているらしく、3分ほどで結界内は黒い煙が殆ど充満してしまった。

 

 

 「ぐ、ぐわあああぁぁぁ!!」

 コカビエルは自身の脇腹を丸ごとえぐられた。傷口からは『死にたくない』『ここから出して』なんて怨念じみた声と気を失うかと思うくらいの激痛が襲い来る。

 

 

 そこから一息すらつかせずに四発の銃弾。

 

 

 

 「こんな所でぇ!! 俺と戦え!この卑怯者があッ!!!」

 その悲鳴は黒い煙の中で響き、頭と胸に大穴を穿つ。

 

 

 ぼとり。羽を失った堕天使は、これ以上言葉を発する事が無かった。

 

 

 

「一体……何が?」

 

「何であれ、警戒するしかないよ、イッセー君」

 イッセーは近くにいた木場とは辛うじて話せて、位置も分かる。だが、魔法や科学問わず通信と音がかなり遮断されている。

 

 その為にコカビエルの呻き声と、何かが落下した音だけが悪魔となって強化された聴力で聞き取れる。

 

 

 

 しばらくすると、黒煙が一気に吸い取られていく。

 

 駒王学園を囲む様に貼られていた結界が薄氷を割るみたいに簡単に崩れ去った。

 

 

 赤龍帝と対になる白龍皇。神滅器(ロンギヌス)の一つでやはりその力も同じく神さえ屠ると言われる。

 

 超絶怒涛の力の主であるヴァーリ・ルシファーがこの地に降り立った。

 

 

「今回は惜しいが、()らないさ。そこのコカビエルをアザゼルから回収するように言われてたんだが……もう死んでるか、ならその遺体を持って帰る」

 

 

「待ちなさい!!」

 一言、部長が叫ぶ。

 

「何だ? 俺と戦うにはまだ早いぞ?」

 

「いいえ、違うわ。この状況は貴方がしたの?」

 

「俺ではない、とだけ言っておこう」

 そのまま、コカビエルをだったモノを抱えてヴァーリは消えた。

 

 

 

 

 

「何だったんだ……」

 皆が早すぎる展開についていけず、唖然としている。

 

 イッセーの虚し気な声は夜に溶けて消えた。

 

 

 

____________________________________________

 

 

「お前、アレの仕掛け人だな?」

 

 後ろに立った暴力の塊。背中から汗が止まらない。

 

 両手をあげつつ、問いかける。

「アンタこそ……誰だ」

 

「俺はヴァーリ・ルシファー、白龍皇だが?」

 

「ルシファー……? まさかハーフかよ、冗談か?」

 

「俺はコカビエルを回収しろと言われていてな、リーダーであるお前と暇だから戦おうとしたんだが……」

 少し含みを入れるヴァーリ。どう言う事だ?

 

「弱すぎだ、本当にただの人間だとは思って無かったよ。歯応えがないのはどちらも虚しいだけだろう?」

 

「戦闘狂め……」

 

「まあ、いい。名前は覚えておくよ、山本大輔」

 魔法陣を展開して、おそらく駒王学園へ行ったのだろう。

 

 

「あー、死ぬかと思った……」

 ビルの上で、ごろりと寝転ぶ。足下は汗で水たまりを形成していた。

 

 

 

 

 





半分くらい減りましたが、改訂しました。

主人公にヒロインとかいる?

  • いる
  • いらない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。