卑怯でも勝ちは勝ち   作:凧の糸

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ここの章は7〜8月くらいの夏休みくらいの出来事も思って頂ければいいです。



それではどうぞ


探索隊は森を征く

 

 

 

 

 強い日差しは容赦なく肌を焼く。セミの声がうるさい中、俺はある用事から孤児園に来ていた。

 

「こんにちは、お久しぶりです。 園長先生」

 

「大輔君じゃないか! いや〜大きくなったねぇ」

 この古臭い臭い、落書き塗れの扉、懐かしいな。

 

「それで、俺に用があるとおっしゃっていましたが……」

 

「あ、すまないな、忘れてた。 少し待ってくれ」

 変わらないドスドスと地面を踏み締める走りで何かを取りに行った。

 

 

「いや〜、久々に会うもんだし、歳だからかすっかり物忘れも増えちゃってね、あ、すまんね、本題に入ろう」

 一転、真面目な顔になった園長先生。

 

「実は数日前に君の父親を名乗る人物から手紙が届いてね……」

 

「父親、ですか」

 俺は5歳くらいで親に預けられたらしい。昔の記憶なんてこれっぽっちも思い出せないが、少なくとも不幸では無かった気がする。

 

「君にこれを渡してくれと言って去って行かれたんだ」

 

「どれどれ」

 しっかりと蝋で封をされていて、それを剥がす。

 

私には時間が無い。だが、すべては予定通り進んでいる。勝利者の証の下で待っている。

 

「? 分かりますか?」

 

「ワシにもさっぱりだが……勝利者の証といえば冠かな?」

 

「はあ……なるほど……」

 

 

 謎が増えながらも俺はその場を後にし、空港へ向かう。イタリアに近い奴を派遣しろよ!と思った。全く上の考える事はよく分からない。

 

 

 

 

 

 飛行機を降り、空港を出た。

 

 

「おーい、山本サン!! こちらですよ!」

 元気に手を振って、俺を待っている人がいる。

 

「こんにちは、貴方が?」

 

「マッシモです。 どーぞよろしく」

 

 固く握手をすると早速車に乗って目的地の近くの教会に向かう。

 

 

「今回は本調査の前の安全確認を含めた準備調査みたいですね。 危険な化物が出るらしいんで、遭遇したら排除もお願いされています」

 

「武器はあるか? 急だったから少し持ってこれていないのもある」

 

「ええ、そこら辺は抜かりなくやっていますよ」

 

 2時間ほど揺られて着いたのはのどかな場所。

 

「風が気持ちいいな、カラッとした風がいい」

 

「日本はジメジメしてるっていいますからね」

 

 何気ない話をしながら教会へ入る。

 

 

「おう、マッシモォ! ようやく連れてきたか!!」

 

「……」

 

 大柄でそっくりな男が二人、腰掛けていた。

 

「山本サン、あちらがアメリア兄弟です。ご存知ですか?」

 

「少しだけ耳にしたことがある、相当な強さって事ぐらいしか知らないな」

 

「日本にも俺たち兄弟の名前が轟いているみたいで何よりだ! 俺はフランチェスコ。こっちはジェラルド。アンタ、あの"コカビエル"を倒したんだろう? 心強いなぁ!!」

 

「……」

 

 

「それでは! 細かい説明をするので、こちらに……」

 

 

 マッシモが他人には聞かれないように部屋に案内する。さっきからちょこちょこ変な音が気になって仕方ないが、気にしないことにした。

 

 

「それでは、今回の概要です。」

 

①: 最近発見された通称、虚の城を探索する。

 

②:付近の森に出没する灰色の獣の討伐。

 

「この2点を重点に置いて探索を行います。」

 

「質問! 虚の城って何だ?」

 

「森の中に存在しており、その実体は確認されているのですが、出現頻度は月の満ち欠けに左右され、そこだけポッカリと何もないことから虚の城と付近の住民は呼んでいるようです」

 

「ふうん、なるほど、なら灰色のってのは何だ」

 

「城が出現するようになった同時期に付近の村に出没するようになった文字通り灰色で、様々な獣が混じったような奇妙な姿をしているようです」

 

 

 

「もう、よろしいですか? 一時間後に出発の予定です」

 

 

 

 

 

 

 

 一時間……

 

 

「よし、それじゃあ向かいますか」

 

「徒歩か?」

 

「はい、そうですね。 そこまで遠いわけでも有りませんし」

 

 一行は森の中の城を目指して歩き始める。

 

 

 

 

 

「にしても森深いな」

 上から日が差している事は分かっているのだが、鬱蒼としげる木々、何も居ない不気味さで迷宮みたいだ。

 

 

「ああ、確かにかなり歩いた筈なんだが」

 

 

「もうすぐ……のはず。 ほらこれ」

 マッシモが位置情報デバイスを見せるとマークされた場所へはもうすぐそこだった。

 

 

「でもここから見えそうなもんだがなあ?」

 フランチェスコの言う通り、いくら薄暗いと言っても多少開けている視界。まして城があるのだからすぐに分かりそうな物であるが。

 

 

「兄貴、入った」

 

 

「ん? なるほどね、そう言うことか」

 

 

 今までずっと口を閉ざしてきたジェラルドが口を開くのに二人で驚いたが、どうやら兄弟は何かを察したらしい。

 

「何か……あるのか?」

 

「デバイス上では入り口の付近の筈……なんですがね?」

 

 

 

 さっぱり分からないでいると「説明してやるからよく聞いとけ、ここにはすげえ特殊な結界があるわけよ。 結界の作用で城自体の存在が世界とズレてんだ。 で、もっと特殊なのが結界そのものに気づかないと絶対に結界内には入れんのだとさ」

 

 

 なるほどな、と思った瞬間、霧が開かれるように目の前に重厚な扉が現れた。

 

「おお! し、城だ……」

 

「……なんだか来たことがあるような気がするな」

 

「気のせいだろ、気のせい。 似た構造の城なんて割とあるだろう?」

 

「そうか……あ、そういえばどうしてジェラルドは気付いたんだ?」

 

 

 一瞬、ジェラルドとフランチェスコの目線が合い、頷く。

「ジェラルドは盲目なんだが、その代わり他の感覚は倍以上に鋭敏。 結界感知なんてお茶の子さいさいよ!」

 どうりで移動時に変な音が鳴っていたわけだ。

 

「へー、頼もしいな」

 

 

 

 

##################

 

 

 

一行はいよいよ不気味な城へと侵入する。

 

 

「探索、しましょうか」

 

 

 

 

 

 

 





インフレに対応する為の強化イベントみたいなもんなので、終わった後はそこそこ強化されますが、戦闘スタイルはそのままです。だって弱いので。

主人公にヒロインとかいる?

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