ハイスクールdd世界の悪魔は四文字さんに貶められた神ではなく、神に造られた悪魔な感じが個人的にするなと。元ネタからも色々やってるから神様自体が人間に優しくないですよね。まあ、神様と人間の価値観を比べるのがそもそも間違いなんですが。
「んー!!! よっこいしょ!!」
全員で力一杯に押すと、ギジ……ギジギシと軋んでようやく開いた。見た目は真新しいのにまるで錆び付いたみているみたいだ。
「ふぅー、四人がかりでやってようやくか……」
「少し、休憩しましょう。 息を整えてからの方が万が一の為にもいいですから」
入り口で皆が息を整え、城へと侵入した。
「何か外見より大きいし、やけに綺麗じゃないか、この城」
確かにそうだ。外側はこじんまりとして古めかしい様子をしているが、中身は真逆で大国の宮殿のような広さに床には埃ひとつさえ無い。
「空間が歪んでいるのでは無いでしょうか? 恐らくここを作られた方は相当の技量を持っていたのでしょうね」
「それには俺も同感だ。 こんなにチグハグな建造物を存在させれるなんてイカれてるとしか言えない」
空間を扱う魔法は珍しく訳ではなく、空間自体を歪めてしまう事自体は珍しい部類に入るが、見かけないと言えば嘘になる。
日本の裏京都やアイルランドの常若の国なんかはまさしくその代表例である。 だが、あれらは神クラスやそれに近い者によって作り出された傑作で、人間レベルでこれを作るとなると考えられないが、可能性自体はあるだろう。
パシャ、パシャと内部を撮り、平面構造を用紙に書き込む。
「いくつかブロックに分かれているみたいだな」
歩いて気づいた事だが、この城の内部はいくつかのブロックをチューブでくっつけたような構造になっている。次のブロックに移るためのチューブ部分は大人数で移動したり、大きな物を動かすのを想定されていないようで、やや圧迫感を感じてしまう。やたらと大きな城の割に全く奇妙である。
「あのさ……二手に別れてやった方が二倍早く終わるぜ?」
背が高くてイライラが溜まっているフランチェスコが提案する。
「やめておきましょう、何が出てくるか分からないのでここで分かれてしまうのは悪手と考えます」
「俺はマッシモに賛成」
あの報告にあった獣も未知数だからここで分断されるのは良くないだろう。
「はいはい、了解です」
「……」
ジェラルドは兄に従うといった感じだが、互いに不満そう。
捜索していると俺たちは"図書館"と子供が書いたようなプレートのかかった部屋を見つけた。
「ガキが描いたみてえな字だな、これ」
「子供がいた……のでしょうか?」
「何にせよ、私たちの任務は変わりませんがね」
「……」
そこは今まで見てきた部屋で1番の広さを誇っていた。
何か良い情報がないかとだだっ広い部屋を探し回っている。
中央には黒いモノリスが建っているみたいだ。
「おい! 皆見てくれ!!」
「なんだ? ダイスケ?」
俺はある奇妙な事実を発見した。
「ここの本、よく見てろよ」
俺はギッチリと詰まっている本を取り出そうとするも……取り出せない。
「単純に取り出せないだけじゃ無いのか?」
「じゃあ、やって見せてくれよ」
「ん、そこまで言うなら」
フランチェスコが必死に引っ張ろうとするも……やはり取り出せない。
「??? どうなってんだ?」
ボルトで棚と固定されていると思えるくらいに固い。明らかに詰まっているだけのものとは思えない。
「皆さん、モノリスを操作して見ませんか?」
「そりゃあいい、解決しそうなのはそれくらいだろ」
モノリスの前に立ち、手をかざすと表面がブレるようにしてキーボードが現れる。
「キーボードだな……」
「ああ、場違いにも程がある」
中世的な雰囲気の中で未来を先取りしすぎているが、モノリスの深い黒さがそれを程よく調和していた。
「アーカイブに数件あるが、気になるタイトルばかりだぞ」
・日誌
・降霊実験1〜10
・降霊実験11〜13
・城の見取り図
「まず、見取り図見ようぜ。 探索がグッと楽になる」
城の見取り図をタッチすると空間に全体図が現れる。
「11のブロックに19本のチューブで繋がってんのか。 何か見たことある形だな」
「セフィロトじゃないか? ほら、スマホゲームとかでもたまに見るあれ」
「あれか? でも、何の意味で?」
言われてみればそうだ。実験とやらに関係でもあるのだろうか。
「どうでしょうね、この形をとる事自体はよく有りますからね。 何かしら意味はあると思うのですが……」
「とりあえず、日誌でも見るか」
"日誌"にタッチするとホログラム状の本が現れる。
「触れるのか? これ、半透明で向こう側が見えそうだが?」
俺は恐る恐る本のようなものを手に取る。
「! よ、読めるぞ!!」
本とは思えないホログラフィックの光の塊としか言えないが、実態は確かにそこに有り、表面はざらりとしていた。
「そうですか、じゃあここらで少し四人で分担しましょう。恐らくこの部屋は安全ですから。 一時間後にここに集合しましょう」
「了解ー」
「……」
三人は離れていった。さて、読み進めよう。
・5月6日
最悪だ。ようやく出会えたと思ったらとんだ期待外れ。おまけに神が死んだなんて馬鹿みたいな事実も知ってしまった。俺は破門かよ……ふざけやがってあの○○!
データが欠損しています。次を読み込みますか?
yes. no.
「yesだな」
万全に保存されているだろうこの場所でデータの欠損がある事が可笑しなことではあるが、迷わずyesを選ぶ。
少し待つと次のページが浮き上がってきた。
・4月8日
日本の友人と久々の再会。 日本のアニメーションではドラグ・ソボールの大ファンである私と彼の友人たちと仲良くなるのにそう時間はかからなかった。彼らの勧めで読んでみた小説の中に興味深い概念がある。研究に活かせそうだ。
・9月22日
第514番目の素体が完成した。実に長かった。おまけにちょうど接続が安定期に入った為、運が良かった。二週間〜三週間以内に必ず行えるはずだ。楽しみで仕方ない。
・10月9日
私の計画は万全を期している。明日ようやく我が悲願を叶え、この世界をきっと救済する。
古きに別れを、新しきに歓迎を
これ以上のデータは存在していません。ドキュメントを閉じますか?
yes. no.
なんなのだろう。読み進めるたびに襲われる奇妙なビジョン。母親の子宮の内部、暖かな水に包まれていた赤ん坊の誕生の後、暗い闇に飲み込まれる。
懐かしさと吐き気を同時にもようしてきて、脳味噌をシェイクされたみたいに視界はあやふや。寒気と発熱のサイクルが身体を無視して行われる。
「なんなんだ、この奇妙な感覚は……」
すこぶる体調の悪さだが、もう時間だ。行かなければ……
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「なあ、さっきから微かにゴソゴソ鳴ってるってジェラルドが言ってるが、獣じゃねえか?」
フランチェスコは出逢うといきなりそういった。
「獣……の前に、ダイスケ、大丈夫ですか? 視線が定まっていませんが」
「め、めまいが酷くてな、薬ないか?」
マッシモから薬を貰い、飲み込むと気分はマシになった気がする。
皆さんは探索どうでしたか?ーーとマッシモが発言する前に灰色の塊が天井を破って出てきた。
「a.あ、ああNNNNNN gぐぐぐぐググぐ!!」
一般人が耳にしたなら凍ってしまいそうになる、絶叫。
「ようやく、お出ましみたいだな」
灰色の翼を携えたキメラがよだれを垂らし、襲い来る。
「ににに二ニni ninnnnげんんん!!!」
「はっ、単純なんだよッ」
エクスキューショナーズソードを担いでいるが、軽やかなステップで躱すと、罪深き者に刃を振るう。
「断罪ッ!!」
「んんんんんんんん!!!!」
灰色の獣は一刀両断された。切断の痛みは無い。頭部がイカれた化物に痛覚は存在せず、自分が斬られた事に気づくことも無く、綺麗に真っ二つになった。
「「a?」」 何が起きているんだろう? ボクが二人に増えているなあ。 ……寒いな、毛布が欲しいよ、ママ。
バタン、と倒れるとその身は急速に劣化して灰へと変わってしまった。
「案外、ちょろいな」
余裕綽綽といった感じで、再び剣をしまう。
「獣は死ぬと灰になるのか…… 人語を介しているところを見ると……」
マッシモは集中して、小声でぶつぶつと何かを呟いている。
「兄貴、まずいよ」
ジェラルドが言葉を発したのは、危険の前触れだ。
ゴゴゴゴ……奥からひたり、ひたりとやってくる。
「にンげn?」「ひひ、ひひひひひひ」 「g_/__jbaimu」
「おい、マッシモ、マッシモ!!」
「へ? な、何ですか」
「来るぞ!」
「猟銃でいけるか……?」
こちらに向かってきた上半身は人間、下半身が蜘蛛のアラクネーのようなキメラだ。
「別の部屋で各個撃破するぞ!」
俺は一気に走り、別の部屋に入る。
「ひひひひ、ひ、ひひひ」
平坦で不気味な笑い声を上げてこちらに走り込んでくる。
バンっ、と対魔物用の弾を放つ。大抵の魔物や悪魔なら臓物をぶちまけてくれる優れものだ。
「ひひひ」
一部命中するも糸を縫う様に躱してしまう。
「デカい図体のくせして速いッ!」
多脚をせわしなく動かして、信じられないくらい素早くこちらに接近する。
身体にベタベタ付いている糸、時々こちらを誘う様な動き。近距離に近づけば確実に絡めとられる。脚部強化を行い、距離を取りながら再び放つ。
バン、バンッ!!!
「き、ひ、」
「やったか?」
二連の銃弾が直撃して、後ろにひっくり返ってピクリとも動かない。
「念のために撃っとくか」
銃声が響くーー
「きひひひひひは」
「銃弾を……受け止めているだと?」
素早く編み込まれた糸の鎧は防弾チョッキの様に銃弾を無効化してしまう。
「固いあの糸をどうにかしないと……」
残弾数が少ない猟銃をしまい、仕留める為にメイスを取り出して構える。
アラクネー型は攻撃されたことによる怒りで唾を吐く様に糸玉を吐き捨てて、べちょり、べちょりと汚らしい音が響く。
「近づけんな……糸が邪魔だ」
粘着性の高い糸は接近してメイスによる打撃を喰らわせようとする俺を徹底的に邪魔する。足に纏わりついて鬱陶しいことこの上ない。
「ひッ!」
「おわっ!腕が!」
攻めあぐねていると腕に糸が巻き付いて、思いっきり引っ張られる。
ゴキュリ。
「ガアッ……」
ぶらりと腕がぶら下がる。肩は熱を持ち、ギシギシと脳に痛みを吐き出続け、意識をより鮮明にする。
「ひ、ひひ」
「畜生が、いててて……」
無理やり腕を戻すのはやっぱり痛い。気絶しそうだ。
「こっちにきやがれ、畜生め!!」
メイスを力一杯に投擲する。
「ひ" !!」
頭部に手痛い一撃を喰らわされたみたいだ。
「ひ"ひ"ひ"ひ"!!!! 」
無表情の顔が歪み、憤怒の顔でこちらを追いかけてきた。
「チューブには入りづらいだろ!」
あの狭いチューブは撃退ポイントとして優秀。
「き”ひ"ひ"ひ"ひ"?!!」
「おら、全部食らって死ね!」
手持ちの猟銃を撃ち、手投げ弾を投げ、近くの家具をもぶん投げる。
「死んだな」
あれだけの猛攻を閉鎖空間で、呆れるほど食らわせたのだ。死んでないと割に合わない。
「き……ひ、ひひ……」
「な!」
俺は絶句。まさか生きているなんて、どれだけタフなんだ……
「ひ、ひ……」
萎れるように倒れ込むと灰に還るのにそう時間を必要とはしなかった。
「ふぃー、強い……」
ただの化物を超えた防御力には手こずる。最近相手にする敵は普段の任務の化物よりもやたらと強い。歴史の波は新たな風を、運んでこようとしている。
謎要素みたいなのを入れようとしましたけど、考えるのが大変な上にそこまで大したものを作れないので諦めました。やっぱり他の人はうまいよなあ。
主人公にヒロインとかいる?
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いる
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いらない