「ペンギンさん、ご飯美味しいでふっ!!」
「わ、わかったから飲み込んでから喋ってくれ((汗」
ペンギンさんが、あたしとシャチさんの分のご飯を用意してくれたので2人ならんで食べていた。
余りものだからチャーハンしか作れなかったと言っていたけどそれでも美味しい。
「まぁチャーハンなんて誰が作ってもウマイからなー((笑」
「メシ取り上げるぞ、シャチ」
「じょ、冗談だって!((汗」
この船に乗ってる人たちは面白い人たちばっかりだなぁ…
ん、あれ?少し部屋が薄暗くなった気がする。
外も少し騒がしいし…
「あーーー!!!」
「うおっ!どうしたの?くるみ」
隣でベポちゃんが驚く。
「ふ、船が沈んでる!!」
「「「え?」」」
4人揃って2つしかない窓の外を見た。
今まで青空が見えていたのに、今は半分ほど海水に浸かっている。
「えっ出航してる?!」
「おれ航海士なのに…」
「ベポ、落ち込んでる場合じゃないぞ!とりあえず外の状況を確認しよう!!」
「アイアイ!!」
「あ、くるみはそこにいろよ!」
バタバタバタ…
…置いていかれちゃった。
することもないし、できることもないからとりあえずペンギンさんが作ってくれたチャーハンを食べた。
すごく美味しいんだけど、やっぱりこういうのはみんなで食べたい。
そういえば誰かとご飯を食べるなんてすごく久しぶりだ。
はやく帰って来ないかなぁー
ガチャッ
「あっおかえりー…って船長さん」
食堂の前には船長さんが少し驚いた顔をして立っていた。
「お前、まだいたのか」
「うん、ペンギンさんが作ってくれたチャーハン食べてたら船が沈み始めちゃって。シャチさんがここにいろって言ってたからみんなが帰ってくるの待ってたの」
「…困ったな」
一通り説明すると船長さんは考え事をはじめた。
「どうしたの?」
「ベポにも言わず出航したのは海軍がおれ達を追ってきたからだ。海底に逃げてまいているから大丈夫なんだが…」
「ん?」
「…おれ達はもうあの島へは戻れない」
「……えーーーーーーー!!!?」
えっ戻れないってどういうこと!?
あたし、帰れないってこと!!?
「…参ったな((汗」
「そ、そんなぁ…」
しばらく、お互い無言になってしまった。
船長さんはあたしと目も合わせない。
船長さんは頭を掻きむしって重い口を開いた。
「仕方ねェ、女は船に乗せる主義じゃなかったがこっちの責任だ。くるみ、お前おれの仲間になれ」
「…仲間?」
「あァ、海賊になれ」
め、命令形ですか。汗
「そんな急に言われても…親に置き手紙も何もしてないし…」
「お、お前の心配どころはそこなのか?汗」
あれ、船長さん呆れてる?
「あたしの親、長いこと旅に出てていないから。あたしも出かけるならいつ帰ってくるかわからないし置き手紙しとかなくちゃ」
「わかった、それはおれがなんとかしてやる。お前もこの船の一員ってことでいいんだな?」
「うふふっどうせ強制なんでしょ?」
「……」
あれ、今度は船長さんそっぽ向いちゃった。
「とりあえず!こっちの状況が落ち着いたらお前の分のツナギを用意させるからここでおとなしく待ってろ」
乱暴にそう言うと船長さんは食堂の扉に手をかけた。
「あ、待って!」
あたしの言葉に船長さんは止まってくれた。
「名前、教えてくれない?」
「…ロー」
それだけ言うと船長さんはあたしと目も合わせず去って行ってしまった。
「…あたし、もしかして嫌われてるのかなぁ」