道具屋さん、始めました   作:飛沫

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活動報告にあるネタ募集に「今まで作ったアイテム一覧が欲しい」という意見をいただいて、それもそうだなと思い作ってみました。

大したことは書いてないので、ふーん程度に読んでもらえれば。

ネタはまだまだ募集しているのでお気軽にどうぞ!


作成アイテム解説一覧

・ユニコーンの水薬

 砕けたユニコーンの角の破片を煮込み、成分を抽出させた水を、チカトリスの目玉の硬化効果によって外側をグミ状態にした薬。

 傷は治せないが、ちょっとした病気や関節の炎症、食あたりや乗り物酔いには速効で治す事が可能。

 消費期限は約二ヶ月。

 

・魔力を帯びた銀の竪琴

 船員を惑わす程の美声を持つセイレーンの髪を、魔力を通しやすいアラクネの糸の中に閉じ込め、その糸を使って作られた竪琴。初期は木製の竪琴だったが、その後使用者の吟遊詩人・フェルクスによって銀製の竪琴に作り直された。効果は、使用者の歌声の上方修正。

 歌が上手い人間ほど、その恩恵が大きい。

 

・ワイン染めのシルクハンカチ(マンドラゴラのエキス入り)

 マンドラゴラを最低一日浸けた赤ワインで染めたハンカチ。

 半径五十cm以内に人がいる状態で、ハンカチを口元に持っていく(ように動かせば)、魅了効果がある匂いが相手の鼻腔に届き、相手はハンカチを持った人物を意識するようになる。

 効果は男女関係無し。一週間程度の効果しかないので、作り置きは出来ない。

 

・ザントマンの安眠香

 眠りをもたらすザントマンの砂を火をつけて使うお香に練り込んだ物。ザントマンの砂は質のいい睡眠薬だが、眼に入れなければ効果がなく、また砂を眼に入れるのには抵抗があるため、煙にして自然に眼に入れられるようにした。

 砂そのものを入れるよりも多少効果は落ちるが、強い薬が使えない子供や興奮した動物を大人しくさせるには十分なので、酪農をしている村人が好んで買っていってくれる。最近になって、行商人も買っていってくれるようになった。

 

・ヒカリゴケのランタン

 完全な失敗作。ヒカリゴケは暗闇でぼんやりと光り、綺麗な水を与えれば勝手に増えるという扱いやすい植物。初めは、薄暗い地下室を明るくするために使っていたが、水が豊富な村ならば普通に明かりとしても使えるんじゃないかと考えて試行錯誤してみる。

 しかしあくまでぼんやりと光る程度のコケでランタンと同じ光量を作るにはかなりの量が必要で、四苦八苦した末に出来た試作品はかなりの重量になってしまい、扱いやすさからはかけはなれた代物になったので作成を断念。

 結局、最初の地下室の明かりとして使用することに落ち着いた。

 

・雷帝の抱擁

 魔術が使えない行商人に護身用として、作られた魔導具。

 ダンジョンの町で売られている『雷帝の咆哮』という雷撃が籠められた結晶を砕き、蒸留水と共に敷き詰めて、そこにアラクネの糸を巻き付けた魔石を載せておく。

 すると、数日をかけて蒸留水に染みでた雷撃の魔術が、アラクネの糸を伝って魔石に浸透していく。かかる日数は五日ほど。

 魔石に取り込ませた雷撃は、威力は本来の咆哮に比べればかなり落ちるものの、ぶつけられた相手が痺れてその場から動けなく程度の力は残っている。

 効果時間はきっかり二分。シルキとしては、作る度に効果の検証として痺れを経験しなければならないから、あんまり売れて欲しくないなあ、と思っているとか。

 また、使い方によっては悪用も出来るため、人となりを知っている常連客以外には売らないようにしている。

 

・清水のショール

 多量の魔力を含んだ空の木の枝を燃やし、灰を水と混ぜた後、濁りがとれるまで何度も濾す。水の中に一定量の魔力が含まれると、淡い水色の光を放つようになるので、確認できたらその水を一日かけて冷やす。

 冷やした水をコカトリスの目玉を使って石化させると、冷たいままに水色の小石と化すので、それに小さな穴を開けてショールに縫い付けると、ひんやりと冷たさを纏う、暑い夏にぴったりな品物が出来上がる。

 冷たさの持続は一ヶ月ほど。次回からショールだけ持ってくれば、小石を縫い付けるだけなので若干割安になる。

 

 ・妖精のオーブ

 元はシルキが遊び半分で作った趣味の品。非売品、というか作っても高すぎて売れない。

 物に振りかけると浮かぶ妖精の粉に魔術の効果を増加させる宝石と魔石を砕いた粉を混ぜて、更に硬化を施したアラクネの糸を繋ぎとして形を整える。

 最後に、コカトリスの目玉を使って完全に石にすれば完成。

 オーブを身体に触れさせた状態で『浮かべ』と念じれば僅かだが身体が浮く。移動には少しコツがいるが、慣れればそれほど難しくはない。

 冗談半分でレシピを売ったら、金貨七十枚になって本人はかなりビックリ。

 

・ハルピュイアのブーツ

 変身した相手の能力を使いこなせるプーカの皮に、ハルピュイアの風切羽と宝石を膠で貼り付けて作られたブーツ。

 プーカの皮にハルピュイアの軽さと風を起こす能力が付属されるので、長時間歩いても疲れにくい作りになっているのだが、宝石がついているからか値段が高めな事と、馬でやってくる行商人が多いので売れ筋商品ではない。

 ブーツを作れるほどシルキは器用ではないので、靴職人に素材を渡して作って貰っている。後はシャフト部分に宝石と風切羽をくっ付けるだけなので、作り方としては非常に楽。

 

・ロック鳥のボール

 頑丈で大きなロック鳥の卵殻をスライムが吐いた酸に漬け込み、残った卵殻膜に妖精の粉と綿を詰め込んで作られたボール。ずっと浮いているので、投げると遠くまで飛んでいく子供たちの楽しい玩具。

 シルキ的にはある程度乱暴に扱われる事によって、素材の強度がどのくらいあるか調べる為に作っただけの品だったが、偶然子供たちが遊んでいる姿をみた行商人にアドバイスされ、ボールのまま販売することになった。

 アドバイスが無ければ、映えるポーチになっていた筈。

 

・人魚の丸薬

 川に落ちて以来、お風呂が大嫌いになった(と思っていた)シルキが、洗ってフワフワになったエンスをモフりたい一心で作った薬。非売品。因みにエンスは元から風呂嫌いだったので、飲ませても効果はなかった。無念。

 人魚の血は、傷であれば身体でも心でも治せる優れもの。同時に身体の一部分に魚鱗が生える呪いが生じるが、簡単に解呪できるので代償としては成立していない。

 今回は解呪効果を持つドラゴンの角の粉と一緒に飲む事によって、呪いを無効化した。

 商品化は、甘味で誤魔化してもドラゴンの角が吐き出したくなる程苦いのであんまり考えていないが、人に頼まれれば作る予定だとか。

 

・花の砂糖水

 シルキがチョコの冬用の食事と思って買った食用ナメクジを溶かして出来た砂糖水。

 花の蕊を食べさせてから砂糖で溶かすと、濃厚な蜂蜜風味の水になり、更に半日程度だが吐く息が花の香りになるので、それを瓶詰めにしたもの。

 シルキは当初、原材料が虫なだけに自分たちだけで使おうと考えていたが、吟遊詩人のフェルクスに話したら絶賛されたので販売してみた。

 しかし売り上げはイマイチだったようで、今はキャンディの材料になっている。

 

・蛙(帰る)キャンディ

 地下から地上まで、一瞬で戻れる不思議なキャンディ。名前の由来は帰ることと色が緑な事をかけていることからきている。

 ダンジョンにいる『イタズラ妖精』は、様々なイタズラで冒険者たちから殺意を抱かれているが、その中でも一番いやがられているのが右手を振り上げる事によって起きる、ダンジョンからの強制離脱。

 その為、冒険者たちはイタズラ妖精を見つけると真っ先に右腕を斬り落としたり消し飛ばしたりするのだとか。

 このキャンディは、そんな妖精の右腕の骨を砕き、混ぜ込んだもの。食べるとどれだけ深い階層にいても、地上に戻る事が出来る。

 噛み砕くと即効で効果が発動するが、舐めていると舐め終わるまで効果が発動しないので、噛み砕きを推奨。味はミント。

 舐めたら意外にも美味しかったので、骨をいれていない普通のミントキャンディも売られている。こちらもなかなか好評。

 

・宝石魚

 胴体部分が宝石、尾鰭は魔石で作られた魚。胴体と尾鰭の繋ぎには妖精の粉を振りかけて硬化を施し、更に風系統の空間拡張の魔術をかけたアラクネの布が使われている。

 とはいえ、これだけでは動くことはないので、最後に魔女・コピアから魔力を注ぎ込んでもらい擬似生命を与えてもらうことで魔導具として完成。

 この魚は動く度に、僅かだが空間拡張をしていくので、容器に入れて泳がせれば見た目よりもずっと大量の水を入れる事が出来る。

 だいたい親指位の大きさの魚で、六十リットル容量が増加。掌ぐらいになればプール位の容量が増えるかも?

 

・火竜の琥珀玉

 鱗のまま使えば防熱・防火、砕いて使えば発熱と発火するという火竜の鱗を使って作った宝石もどき。

 琥珀を熱で溶かし、その中に砕いた魔石と火竜の鱗を練り込んで固めたもの(アラクネの糸は熱で簡単に溶けてしまう為に、今回は繋ぎとして使えなかった)。

 効果としては悪くないが、常に発熱し続けているので、扱いには細心の注意を払わなくてはならない。実際考えなしに触ってシルキは右手に大火傷をおった。

 しわ取りの石炭やカイロの代わりとしての活用方法があるが、本来考えていた使い方とは異なるため、分類は失敗作になる。多分効果は一冬続く。

 

・アリアドネが繋ぐ糸

 アラクネの糸で織り硬化させてキャンバスっぽくした布に、石膏に『精霊の破片』を混ぜて作ったチョークに簡単なマークを描いた物。

 精霊の破片はこの国では、生き人形やホムンクルスを動かす精霊の魂を作るためにしか使われていないが、砕いて使用すると互いにひかれ合う性質を持っているらしく、他の国では移動魔法陣の素材として使われている。

 しかも同じマーク同士でしか効果が出ないので、チョークを一本作ればいくつでも量産出来る優れもの。

 作ったものを口の広い容器に魔石と共に入れて、移動させたい物を置けばもう一方のマークの方へ送ることが出来る。魔石があれば壊れるまで半永久的に使用可能だが、作りが単純な為に送ることが出来るのは精々手紙一枚分ぐらい。

 

・ウサギ&ライチョウの足 ターコイズ付き

 ステリアに頼んで消毒してもらったウサギとライチョウの足に留め具と小さなターコイズを付けたブローチ。魔導具というよりはお守りのようなもの。

 幸運を呼び寄せるというウサギ&ライチョウの足に、災いの身代わりになるというターコイズの組み合わせ。実際に落馬程度の怪我ならば、ターコイズが砕けることによって無かったことにしてくれる。

 人に贈られる事で効果が上昇するので、仲の良い行商人同士で店を訪れ、贈り合う光景がこの時期の名物。

 ウサギとライチョウとで効果は変化しないが、ライチョウの足の方が珍しいのでお値段は高め。なのでライチョウの方がいつも売れ残る。

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