EVOLinGATE 転生エボルが特地に行くそうです(一時凍結中)   作:エターナルドーパント

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『遂に来た・・・この時が・・・』
「待ちに待ったぜ。この時を・・・」
『さぁ!レッツパーリィナイッ!!』
「楽しいゲームの幕開けだッ!!」
『「さてさてどうなる第13話!!」』


戦姫絶唱エボリューション!/3人のE(+5人) ④

「・・・」

──ドン!──

「・・・」

──ドン!──

「「「「「「「「「「「「・・・・・・」」」」」」」」」」」」

──ドドンッ!──

ここはカフェ『nascita』の店内。扉には『貸切』の看板が下がっており、ブラインドも閉まっている。

店内の中心には4つの四角いテーブルがくっつけられて置いてあり、チョコケーキ、ショートケーキ、チーズケーキが皿に盛られて乗っていた。そしてそのテーブルを挟み、デッドプールと出久が無言で睨み合っている。その重々しい雰囲気に、装者達やヒロアカ組は勿論の事、あの惣司と仁さえもが黙り込んでしまっていた(因みにエルフナインは実験室でDNA解析中、親父っさんは仕事に戻った)。そんな中、遂にデッドプールが口を開く。

・・・・・・王様ゲームしたいと思いますッ!!」

「死んで下さいやがれッ!!」

そして、出久に0,1秒で暴言を投げ返された。

 

(出久サイド)

 

「え~?何で~?」

グネグネと身体をくねらせながらゴネるデップー。見れば右手に割り箸12本、左手に赤ペンと黒ボールペンが入った小振りな壺を持っており、もう準備万端。おっそろしい手際だ事・・・

「お前に王様ゲームなんぞさせたら碌でもない事にならない筈が無いからだよ!」

質の悪い事に、デップーが持ってる運命を味方に付けるナニカ(ご都合主義)のせいで、大体コイツの都合の良い方向に進んじまう。そしてコイツは初対面の人間の武装状態で興奮するような、見事なまでの見境無し糞野郎・・・やらかす。確実に、ナニカやらかす!やらかしやがるッ!

「え~?それってヒドくね?」

「イ~ヤ!ヒドくないね!」

「王様ゲームやりたい人!手~上げた!!」

「オィデップゥゥゥ!!」

コイツ多数決に・・・まぁ、こんな事に手ぇ上げる奴なんて・・・

「ハーイ!」(^^)/(響・奏・エボルト×2・彼女2人・麗日の計7人)

・・・えぇ?

「だって面白そうだし!」by響

「翼もこういうゲーム経験した方が絶対良いぜ!」by奏

「「面白い事になりそうなので」」byエボルト×2

「やった事無いけど・・・」by三奈

「楽しくなりそうだしね!」byフラン

・・・嘘だ・・・

「ヴゾダドンドゴドォォォァッ!!」

 

 

 

「「「「「「「「「「「「王様だ~れだ!」」」」」」」」」」」」

結局、やることになった。フランはルール知らなかったから俺が教えたよ・・・よし、こうなりゃ自棄だ!トコトン楽しんでやる!

「あ、俺ちゃん王様!!」

「ナニイッテンダ!フジャケルナッ!!」

「ふざけてなんかいませ~んw」

クッソ!寄りによってコイツが最初かよ!!せめてソフトなヤツに・・・

「じゃあ、全員コスプレして!あ、衣装は惣司君にお任せね!」

「・・・惣司、露出過多のヤツとか出したら・・・死ぬ寸前まで痛めつけるからな?」

「わ、判ってるって・・・(おぉ恐っ。ロゥリィよりも恐ぇ)」

俺の圧を受けながら、惣司はブラッド・モーフィング(適当に命名)で俺達のジャージをコスチュームに変えた。内容は・・・

 

俺・茶色いコンバーターラングが付いた暗緑色のアサルトベスト(どう見ても4号)

 

かっちゃん・カズミンのモッズコート

 

麗日・ローグカラーのライダースーツ

 

三奈・ライダー少女クウガ

 

フラン・ライダー少女キバ

 

惣司・コート、マフラー、マゼンタのトイカメラ(おのれディケイド)

 

仁・鷹山さんコス(つか、こっちのジンとだだ被りだな)

 

響・ライダー少女カイザ

 

未来・ライダー少女クロノス

 

奏・ライダー少女響鬼

 

翼・ライダー少女剣

 

クリス・ライダー少女ギャレン

 

という感じになった。露出も少ないし、まぁ問題ないだろう。

「良くやってくれた惣司。グッジョブ」

「感謝の極み」

確かヘルシングだっけか?そのネタ・・・

「ウンウン、良きかな良きかな」

デップーは腕を組んで頷いている。腹立つな・・・

「ほら、次行こ!せ~の!」

「「「「「「「「「「「王様だ~れだ!」」」」」」」」」」」

俺は・・・③!さっきダディのネタ使ったからか!?

「あ、俺だ」

今度は惣司か。まだまともそうだが・・・

「1番から7番までの全員、俺の作ったコーヒーを飲め

・・・ウェイッ!?

「ウェイッ!?」

おっと声に出ちまった・・・ってそんな事ぁどうでも良い!

「おいッ!俺達にまさかア、アレを飲ませようとしてるのかッ!?」

「・・・ハハッ・・・」

おっとォ?仁から諦めたような声が!コレは引いてしまったのか?1~7のどれかを!

「まって、俺ちゃん4番なんだけど・・・」

あ、デップーは早々にツケが回って来たな。ア~アご愁傷様(建て前)地獄を楽しみなァ!(本音)

「えっと、私は9番だったけど、響は?」

「私11!助かった!クリスちゃんは・・・」

「・・・(チーン)」

「クリィィスッ!安心しろ!寂しい思いはさせねえからな!!」

「あ奏さんも当たったっぽいねコレ」

わぁお。この見事な阿鼻叫喚よ。

「・・・なぁ出久。今から飲まされるのって、コーヒー・・・だよな?」

「劇物とかや無い・・・よね?よね?」

「あ~ぁあ、かっちゃんと麗日も当たっちまったか・・・」

「「出久(君)ッ!?」」

さてと・・・当たったのは俺、仁、デップー、クリス、奏、かっちゃん、麗日の7人だな・・・シンフォギア組はともかく、ウチの2人はヤバくねぇか?もしかっちゃんの個性が暴発したり、麗日の狂気が復活したりしたら・・・

「あ~、当たっちまった皆。何かまるでこの世の終わりみたいな顔してるけど、俺は普通にコーヒー煎れられるからな?」

「「「「「は?」」」」」

・・・何・・・だと・・・!?

「エボルトが・・・普通のコーヒー・・・(ッヘーイ)?う・・・嘘だ・・・フッ・・・俺を騙そうとしてる・・・ウワァァァァァァァァァアアァァァァァァ!!」

「で、宝生エムゥ!は満足したか?」

「うん、満足」

「「「「いや、今の何だよ!!(なのさ!!)」」」」

やってみたかったんだよ、宝生エムゥ。

「まぁ、完全ノーリスクなんて面白くも何とも無いので・・・7杯中2杯は、俺の弟子・・・と言うか生徒から『人が死ぬ』認定を貰った、このおっそろしいエボルトコーヒーにしようと思います」

「・・・」

・・・デスヨネー(泣)

「ホラホラ、グイッと一気に」

もう煎れてあるし・・・

「ハァッ・・・ハァッ・・・うっく・・・」

「ォオイ、だ、だいじょじょうぶかぁクリスぅうぅううぅ」

「奏、声が震えてるぜ」

きっと奏も、エボルトコーヒーの餌食になった事があるんだろうな・・・

「よし!皆、せーので逝くぞ!答えは聞いてないっ!」

「ちょっ字が違っ」

「せーの!」

─ゴクッ─

・・・ん!

「お!美味い!俺のは当たりだ!」

良かった~・・・ん?皆まだ飲んでなかったのか?

「・・・もう1人ずつ飲むかい?」

「・・・ッシャ!女は度胸だ!」

「奏先輩逝く気か!?な、ならアタシもだ!」

「なら、俺も飲ませて貰おうか」

っと、遂にシンフォギア組の2人が自棄を起こしやがった。

「逝くぞ・・・」

「「「せーのっ!」」」

─ゴック─

「・・・ぷはぁ・・・ヨシ!当たりだ!」

「はぁぁぁ・・・良かった・・・」

「こんなにハラハラしながら他人のコーヒー飲んだのは初めてだ」

どうやら、3人も当たりだったらしい。クリスは顔面蒼白だが、これは緊張からだろう。

「・・・ッシ、逝くか」

─ゴクッ─

「お、かっちゃん逝ったか」

果たして結果は・・・?

「・・・美味ぇ」

「・・・と、」

「言うことは・・・?」

ギ、ギ、ギ、と錆び付いたロボットのように顔を見合わせるデップーと麗日・・・おっと・・・コレは・・・

「・・・ピリッタイム!」

ホイッスルを鳴らすデップ待てそれ今どっから出した?見間違いじゃなければズボンの中・・・それも前から出したよな?

「却下。王様も命令は?」

「クッ・・・絶対!」

「・・・バクゴー君。お願いがあるんやけど・・・」

「ど、どうした?お茶子・・・」

何か光の無い目になってるぞ麗日・・・

「コレ、飲めたらさ・・・名前呼び、させてくれるかな?」

「・・・ハッ!?」

おぉっと想像の斜め上を行くお願いだな。コレは・・・上手く行けば、くっ付くかもしれん。

「ダメ、かな・・・?」

「・・・カツキって呼べ」

「!・・・よしっ!頑張るぞぉ!」

「糞手抜き脚本作者乙」

「第4の壁の向こう側の人達にしか分からんような事を口走る暇があれば早よ飲まんかい!」

ったく、デップーの一言でいい雰囲気台無しだよ。

「じゃあデップーさん!一気に逝くよ!」

「・・・よしっ!ここでやらなきゃ男が廃るな!」

そう言ってマスクを勢い良く外すデップー。目は珍しくド真剣だ。

「せーのっ!」

「Let's ガンギマリッ!!」

─グビッ─

おぅ、音が違ったぞオイ・・・

「かjふぇbふbdyfhfgsんしdbd!?」

「ッ・・・・・・ほぇ?美味しい?」

「は?」

コレは・・・一体どういう?デップーは

「あれっ?おっかしいな~・・・」

どうやら惣司も分からないようだ。

「・・・お茶子、チョイ貸せ」

「え?うん。はい」

受け取ったかっちゃんはマグカップを傾け、口に一滴分程含んd

「ゴベバッ!?」

「か、カツキ君!?」

・・・分かった。分かっちまったぞオイ・・・

「大丈夫か?かっちゃん」

「エェッフェフッ・・・あぁ、何とか・・・」

 

・・・絶対あのメモリ(クトゥルフメモリ)のせいだぁぁぁ!!

あれの狂気は『異常食』・・・一応回復はしたが、そうか・・・味覚に異常が出たか・・・

 

「お茶子・・・ホントに大丈夫なのか?」

「うん。普通に美味しいよ?まぁブラックやからチョット苦いけど」

そう言ってまたくぴっと飲む麗日。それを見てかっちゃんは見事に戦慄している。見渡せば、シンフォギア組とエボルト2人も漏れなく引きつった顔をしていた。うん、まぁ、そりゃな・・・

「まぁ、良かったんじゃないか?麗日に()()は成って欲しく無いだろ?」

そう言って俺が視線を向けて顎でしゃくったのは、あの殺人兵器(エボルトコーヒー)をカップ一杯一気飲みして、見事にガンギマっちまったデップー。白目を向いて泡を吹いており、手足はビクンビクンッ!と痙攣している。

「・・・確かに」

「じゃあデップーの分抜いて、次行こうか」

「切り替え早いのな仁」

「今回出番少ないからな」

コイツまでデップーみたいな事言い始めやがったぞオイ・・・

「じゃあ次行くぞ~。せーの!」

「「「「「「「「「「王様だ~れだ!」」」」」」」」」」

「あ、私だ」

未来か。さてさて、命令は?

「え~っと・・・(そう言えばこのショートケーキ、桜桃が乗ってる・・・あ、そうだ!)じゃあ、7番と4番と2番の人は、桜桃のヘタを口の中で方結びして下さい!」

「あ、俺4番だわ」

「私7番だったよ」

「あ!出久と三奈ちゃんもなんだ!」

ワオ!まさかの俺のハーレムか・・・よし。

「まずは、ケーキ食わないとな」

「何気に全く触ってなかったからなお前ら。折角作ったのに・・・」

「何か、ゴメン。今から食うからさ」

仁に謝りつつ、俺達3人はショートケーキを口に運ぶ。お、これは・・・

「ん~っ!これ美味しい!」

「本当!スゴい美味しいよ!」

「流石は喫茶店のマスターだな」

ホントに美味い。特にこのクリーム・・・

「柚子の皮だな、この香りは」

「あ、分かった?隠し味にちびっと入れたんだけど」

うんうん、いい仕事してるね。

「さて、桜桃も食ったし、やりますか」

俺達はヘタをパクッと口に放り込んだ。さて、まずは堅い繊維を軽く噛んで少し柔らかくしよう。前歯で全体的に万遍なく、肉叩きみたいなイメージだ。

「ん~?」

「むく・・・んむ」

2人は苦戦してるらしいな。だが進もう。今度はリングを作る。歯茎なんかに押し当てて・・・よし出来た。後は、そのリングの端を舌で円に押し込めば・・・

「・・・んぺ」

よしでけた。

「早っ!」

「出久スゴいっ!」

「俺、人外レベルで器用だからさ」

メモリーメモリ様々だな。

「ウ~~ン・・・」

「モニュモニュモニュモニュ・・・」

おっと、思ったよりも苦戦するな。やっぱり俺が異常なんだな。

「・・・!出来た!」

「私も!」

2人揃ってぺっと舌を出す。その上には、方結び出来た桜桃のヘタが乗っていた。

「よし、3人共クリア!」

「「「イェ~イ!」」」

3人で飛び上がってハイタッチ。

「これ良いね。口ん中鍛えられそう」

三奈の言う通りだな。口の中のスペースの使い方が分かるというか・・・

「因みにそれ出来る奴はディープキスが上手いって言われてるな」

─ピシッ─

惣司の言葉に、2人は凍り付いた。

「・・・え?マジで?」

「まぁ都市伝説みたいなもんだが・・・」

「「・・・~ッ」」

あらら、顔真っ赤にしちゃって。

「出久は動じないんだな」

「別段恥ずかしがるべき事とも思えないからな」

そう答え、肩を竦めてウィンクしながらペロッと舌を出してみせる。ハニートラップとかも経験済みだからな。本気で愛してくれる三奈やフランに比べりゃ、億分の1程の魅力も感じなかったし心も動かなかったが・・・

「よし、じゃあ次行ってみよう!」

「「「「「「「「「「「「王様だ~れだ!」」」」」」」」」」」」

「ってデップー復帰したんか」

「えーりん先生の人体実験(新薬のバイト)で磨き上げられた薬物耐性が無いと危なかった。あと感染力皆無に改良された新型のTウィルス」

「お前Tの保有者かよ・・・で?王様は?」

さて、今度は誰かn

 

「俺 ち ゃ ん だ わ !」

 

「く た ば り や が れ 糞 ウ ェ イ ド !」

 

「言っちゃう!?ここで本名言っちゃう!?マジで!?」

いつ以来だろうか。こんなに心から本気で「くたばりやがれ」なんて言ったのは・・・

「ハァァァ・・・何でお前2回目なんだよ・・・」

「ご 都 合 主 義 ♥」

「ド突きたい、このニヤケ顔」

こぉれはまたドギツいのが来るのを覚悟した方が良いかな。

「では5番!1番を、自分が持ってる力を使ってマッサージ!」

「あ、良かった。まだまとm」

「そして1番!喘げ!」

・・・コイツ今、何っつった?

「「え゛?」」

・・・まさかの麗爆かいな・・・

「オイこら糞プール!どういう意味だよアァン!?」

「あ、喘げって・・・喘げって・・・///」

あ、コレは麗日が1番だな。

「いやだって、君らさっき素直になったのにイチャイチャしねぇんだもん。きっと画面の前の皆もさぁ、もっと吐糖しそうな程甘々なイチャイチャが見たいと思うんだよね。喜べ画面の前の麗爆♥信者共!俺ちゃんが素ン晴らしィ~シチュエーションを用意してやったぞ!野郎共!鼻血でティッシュ箱を空にする準備は良いか!?」

「誰に向けて話してんだカス!!」

「画面の向こうのお友達です~!」

「ふざけんなァ!!」

「ふざけてなんかいませ~んw」

お~お~煽るねデップー。知らないぞ~?後でデカいツケが廻って来ても・・・

「ホラホラホラホラホラホラ、王様の命令は~?」

「クッ・・・絶・・・対・・・」

苦虫を噛み潰したような声音と、爆発しそうな程に真っ赤になった顔で、かっちゃんは渋々承諾した。

「あ~、その・・・お茶子・・・痛かったら言ってくれ////」

「う、うん////」

そう言って麗日の後ろに回るかっちゃん。覚悟でも決めたんだろう。目がキリッとしてるね。相変わらず真っ赤っかだけど。

「ではこっから3人称視点です!彼等の脳内まで、じ~っくりとお楽しみ下さ~い!描写下手だったら許してね☆覚悟は決めてもコカインはキメるなよ!」

デップーがまた第4の壁の向こう側の住人(お友達とやら)に話掛けているが、無視を決め込むと決意した俺だった。

 

──NOサイド──

 

爆豪はモッズコートを脱いで椅子を持ち、麗日の背後に回る。お互いに顔は真っ赤。

「じゃあ、行くぞ・・・(爆発抑えねぇと・・・)////」

「う、うん。お願いね・・・(ひゃーっ!緊張するぅ!)////」

そして爆豪は麗日の肩にゆっくりと手を当てた。

「ひゃっ!」

すると、驚いたのか麗日の身体が小さく跳ねた。それに対し、爆豪の脈も跳ね上がる。

「い、痛かったか?」

「う、ううん、大丈夫!チョットびっくりしただけやから!」

「・・・なら良かった」

爆豪は大きく息を吐き、肩に当てた指を慎重に動かして、モニュモニュとマッサージを開始した。

(結構、凝ってんだな・・・そう言やコイツ胸大きいから、その重量が肩に・・・ヤベェ、自然に邪念が入って来やがった・・・)

「(そ、そうや、喘がな・・・えっと~えっと~・・・)んっ//・・・んぁっ//」

「ッッッッッ~!?!?!?」

麗日のやけにリアルな色っぽい喘ぎ声に、爆豪は石像の如く硬直する。元々、麗日は演技の才能があった。その才能が、この環境下で無意識の内に働いてしまったのだ。しかも今の麗日はパッツパツのライダースーツ。ボディラインがそのまま出るので、それがエロさに一層拍車を掛けている。

「・・・あの、えっと・・・ば・・・カツキ、君?///」

「っ!す、スマンっ!?///」

目を逸らして何とか落ち着いて向き直った爆豪の視界に、肩越しの潤みかけた麗日の瞳が飛び込んできた。益々頭部に血が集まり、早くも命の危険を感じ始める爆豪。

「・・・スマン、続ける///(そう言えば、『力』使うって・・・この場合、個性で良いよな?だったら・・・)」

─ポポポポポッ─

爆豪は限界まで威力を絞った爆破で掌の温度を上げ、血行促進と同時に振動マッサージを試みる。

「あ・・・暖かい・・・♥ハァ、気持ち良ぃ♥」

「そりゃ、良かった・・・///」

どうやら上手く行ったらしいと一息吐く爆豪。そしてまた肩の上に指を這わせ、強張った筋肉を揉み解し始めた。温熱マッサージのお陰で、さっきまで緊張していた麗日もリラックス出来たらしい。

「ハァ、ハァ//・・・んっ!そこっ、イイ!//」

「・・・ここ、だな。分かった(ック!エロい!)」

歯を食いしばって平常心を保つ爆豪。他のメンバーも一言も発さず、固唾を飲んで見守っている。だが、この2人にはそんな事を気にする余裕は無かった。

「ひっ//・・・あっ、ああっ//・・・ぁんっ♥」

「・・・・・・」

最早爆豪は思考を停止し、半ばゾーンのような状態になってマッサージを続行している。指先の感触と視覚情報にリソースを全て割いているせいで、その顔は一周廻って能面のような無表情に成って居舞っていた。

(・・・ん?何だコレ?)

その時、爆豪は微かな、しかしハッキリとした違和感を覚える。

(コレは・・・赤い、ライン?)

そう。彼の視界に突如、赤みを帯びたラインのようなものが現れたのだ。それは麗日の背中に走っており、幅は指の直径2つ分だろうか。

(肩から項に掛けて・・・それと、背骨に沿うような形で肩甲骨の間から腰まである。それに、肩甲骨の縁の真ん中辺りがやけに濃い?・・・まさか・・・)

試しに爆豪は、そのラインの上を親指の腹で圧迫しながら撫で下ろした。

「ひっ!?あっあんぁっ///はぁんっ!?///」

すると麗日は大きく反応し、その背筋を仰け反らせる。その反応に、爆豪は『やっぱりか・・・』と納得した。

()()()()

「へ?・・・か、カツキ君?何?」

「スマン、ちっと勝手に動くぞ」

「え?ひゃぁっ!?」

そう言って爆豪は麗日の背中を押し、机にうつ伏せになるように倒し込んだ。更に腰に手を回して上半身を完全にテーブルに乗せ、麗日の膝は椅子に乗せる。

「・・・ふっ」

「ッ~!?あ、あぁっ///!?あっあっ、はぅん!?///」

すると、さっきまでの恐る恐るといった手付きとは打って変わって、強く揉み始めた。特に背筋は、右手の中指を左手の親指に巻き付け、第2関節をピンポイントで押し込んでいる。

「何っ、急にっひゃんっ♥!?上手く♥なって、んおぉっ♥!?」

「何か、見えるようになった」

爆豪は一旦手を離し、先程色が濃く見えたポイントに両肘を当てた。そして・・・

─BBBBOOOM!!─

「っ♥!?あぁぁぁあぁぁあぁああぁぁあっ♥!?」

掌を細かく連続で爆破する。その衝撃は肘からダイレクトに伝わり、削岩機のように筋肉を刺激した。余りの刺激に絶叫する麗日。その目は既に焦点が合っておらず、口の端からは涎が垂れている。

「・・・もっと・・・もっとだ・・・」

「はい!かっちゃんが変なスイッチ入りかけてるんで終了ッ!!」

─パンッ!─

出久が手を強く叩いてストップコールを掛ける。この時、爆豪も完全にイっちゃった目をしていたのだ。

「・・・ッ////!?」ボンッ

─バタッ─

そして出久の手の音で正気に戻った爆豪は、一気に顔を真っ赤に染め上げてぶっ倒れた。自分のやった事を鮮明に覚えていたのだから仕方が無いだろう。

「・・・え~、色々と収拾が付かなくなりそうなので・・・今回の王様ゲームは、これにてお開きにしたいと思います」

「「「「「「「「「「賛成」」」」」」」」」」

惣司の言葉に麗日と爆豪以外の全員が従い、このゲームは無事(?)お開きとなった。

 

 

──感想──

 

三奈「・・・めっちゃエロかった」

 

フラン「永遠亭でマッサージうけた三奈ちゃんみたいだった」

 

デップー「あれ絶対感z」─(首の骨が折れる音)─

 

奏「は、激しかったな・・・」

 

翼「・・・(ノーコメント)」

 

クリス「あたしもやられたら・・・あ、あんな風になっちまうのかな///?」

 

響「・・・怖さ半分、興味半分、かな///」

 

未来「・・・・・・ッ///」ボンッ←ああなる自分を想像した

 

エボルト「「・・・ノーコメントで」」

 

爆豪「・・・スマンお茶子・・・」

 

麗日「・・・気持ちよかったから・・・ええよ?///」

 

出久「あれ、途中から催眠状態だったよな麗日・・・」

 

──余談──

偶然nascitaの前を通りかかったマリアが麗日の嬌声を聴いてしまい、弦十郎に報告。仁が誤解を解くために1時間ぶっ通しで説明し続けたんだとか。




「いや~・・・たまらねぇぜ」
『まぁでも、しでかした事は返ってくるって事で・・・』王様棒を持つ
「え、何それは」
『命令。《エボルトコーヒーで消化管を満たせ》』
「ナァニィ↑!?ヤダヤダ俺ちゃんまだ死にたくガボガボガボガボ!?」ピチューンッ(チーン)
『あ、感想と評価、お気に入り登録お願いします。あとロギア、仁君が苦労して説明した描写、頼んだぜ。それと、nascitaで一泊する予定だから。ではでは次回も、お楽しみに~』

『あ、それと、今回かっちゃんが習得した能力。あれは俺が小学生のころに目覚めた能力です。凝ってるところが見えます。あと、桜桃のヘタ結び。あれも出来ましたよ』

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