EVOLinGATE 転生エボルが特地に行くそうです(一時凍結中) 作:エターナルドーパント
『どうした?デップー』
「お前、コレやった事あんのか?」
『(やった事)無いです。ルールは知ってるけどね』
「オイオイ、そんな知識で大丈夫か?」
『
「小説でしか出来ない器用な発言止めィ」
『では、変な所があれば指摘して下さい』
「定番のコメ稼ぎだな」
『最近
「良くないなぁ、そういうのは」
『突然の草カイザ止めい首折るぞ』
「だ が こ と わ r(首 の 骨 が 折 れ る 音)」
『さてさてどうなるコラボ回!』
(出久サイド)
「人狼ゲーム?」
響の提案に聞き返す俺。ルール自体は知っているが、王様ゲーム同様にやった事は無かったな。
「カード一式持ってるからな。12枚あるぜ」
そう言って仁がカードを取り出す。絵柄は『人狼』『人間』『占い師』『狩人』『狂人』『霊媒師』で、人狼が3枚、村人が5枚、あとはそれぞれ1枚ずつだ。
「あれ?そう言えば人数はポッキリだけど、ゲゲルラグダダはどうするんだ?」
「あ・・・」
考えてなかったのか・・・こういう所が原点エボルトと違うというか、何というか。
「
流暢なグロンギ語で立候補したのは、もう1人のエボルトである惣司だ。
「
このノリに乗っかって、俺もグロンギ語で返してみた。三奈とフランが困った顔をしてるな。まだすんなりとは耳に入らないんだろう。
『
声変えると凄みがあるなぁオイ。
「
──10分後──
(NOサイド)
『じゃあ全員、カードを引け』
ルール説明も終わり、全員が惣司の指示に従ってカードを引く。因みに惣司は雰囲気を出すため、スライム状態で天井にへばり付いていた。ショゴス気取りか。
『よし、引いたな。じゃ、アイマスク着けろ』
指示通り、全員が支給されたアイマスクを着けた。
『人狼はマスクを外して、お仲間さんとご対面だ』
マスクを外したのはフラン、未来、出久だった。何故か納得できてしまうメンバーなのは気のせいだろうか。
(あ、出久も人狼なんだ)
(人狼で良かったぜ。パッシブスキルに虚偽無効があるからな。人間側だと、すぐに人狼が分かって面白く無い)
(へぇ、このメンバーなんだ・・・)
『ハハハッ!ピッタリだな!じゃあそれぞれ、喰いたい奴を指差してマスクを着けろ』
フランは三奈、未来は奏、出久は麗日を指す。
『成る程。じゃ、次は狩人と占い師。それぞれ、カードを俺に見えるように持って、占いたい奴と護りたい奴を指せ』
狩人は爆豪で麗日を、占い師は翼で奏をそれぞれ指差す。すると惣司はシンビオートのように天井から伸び、翼のアイマスクを外して奏の役職を見せた。そのカードは人間だ。
「(コクリ)」
『よし、1日目の朝、スタート!全員、アイマスクを外せ!』
指示通り、全員がアイマスクを外した。出久は大きな欠伸をし、周りの顔色を窺う。皆、少々落ち着かない様子だ。
『まず喰われたのは、三奈ちゃんと奏だ。あっちの退場者テーブルに移れ』
「ありゃりゃ、早速私か」
「奏・・・」
「いやはや、食べられちゃったい」
奏と三奈が頭を掻き、苦笑いしながら退場者テーブルに移る。翼が少しシュンとし、爆豪はフゥッと軽く息を吐いた・・・吐いてしまった。
(へぇ、成る程・・・俺は麗日を喰えなかった。そして、かっちゃんは安堵の溜め息。かっちゃんが狩人って事か)
この観察眼お化けの前で、ヒントを作ってしまったのだ。
『じゃ、処刑会議の時間だ。話し合ってくれ』
メンバーは少しざわつくが、誰も手を上げようとはしない。切り込み隊長気質の奏と三奈が初っ端から居なくなったからか、もしくは警戒してか。あのデップーでさえ、口を開こうとしない。
「なぁ」
その時、仁が手を上げた。その声に、全員の視線が集まる。
「俺、実は占い師なんだ。で、占ったんだが・・・人狼だったぜ、翼」
(!へぇ・・・)
(成る程、ね・・・)
(仁の奴、狂人か。面白い奴だぜ)
「な、何!?」
仁の言葉で、完全に察した人狼チーム。対して、自分が呼ばれると思っていなかったであろう翼は、大きく狼狽えてしまった。このゲームにおいて、こういったリアクションは致命的である。
「お?図星か」
「い、いや違う。私が占い師だ。私は奏を占っていたが、奏は人間だった」
何とか冷静になった翼。しかしここに、新たな爆弾を投下する者がいた。
「待って。占い師は私だよ」
未来だ。人狼である未来自らが、混乱を更に掻き回す。
「占いによると、人狼は・・・仁君だったよ?」
「なっ!ち、違うぞ!」
ふむ。どうやら、自分を捨て駒にする作戦に気付いてくれたらしいな。
『じゃあ投票だ。さぁ、誰を処刑する?』
仁←翼、出久、フラン、デップー
翼←仁、爆豪
未来←響、麗日、クリス
という結果になった。
『では、仁を処刑。退場者テーブルに行こうか』
「あ~畜生!最っ悪だ・・・」
仁は頭の毛をワシャワシャ掻き回す。
(名演技ありがとよ。さて・・・次だな、問題は・・・)
『さて、これより夜時間だ。アイマスク装着しろ~』
妙に間延びした惣司の声が響いた。全員がアイマスクを着け、指示を待つ。
『まず、占い師。占う対象を決めろ』
翼が指差したのは、未来。惣司はそれに従い、人狼のカードを見せる。
「!(コクリ)」
翼は驚きながらも、頷いた。
『じゃ、次だ。霊媒師には、仁の役職を教える』
と言いつつ、降りる事はしない惣司。つまり、霊媒師はもう喰われたのだ。
『よし、それじゃあ狩人な。護りたい奴を選べ』
爆豪は出久を指差した。
『成る程。じゃ、人狼のターンだぜ。マスク外しな』
人狼チームはマスクを外し、目配せする。そして、出久が手を挙げて口を動かした。
「(人狼は任意で、食わないでいる事は出来るのか?)」
読唇術で意を察した惣司は、身体の色を変化させ、電光掲示板のように返事をする。
『(可能だ。1日ならな)』
出久は頷き、今度は仲間にジェスチャーを送った。
「(2人は、今回は喰うな。俺がかっちゃんを喰う)」
「(OK。分かったよ)」
「(考えが有るんでしょ?従うよ)」
他の2人も、快くそれに従って目を隠す。最後に出久がアイマスクを着け、腕を組んだ。
『よし、2日目の朝だぜ』
言われるまでも無く、全員がアイマスクを外す。
『今回の犠牲者だが、誰だと思う?・・・爆豪だ』
「俺か・・・」
爆豪は素直にテーブルを移動した。しかし、その眉間には皺が寄っている。
(人狼は3匹の筈・・・俺が出久1人を護ったとして、他の2匹はどうした?何で2人喰われてねェ?・・・処刑した仁が人狼?・・・クッソ、判んねェ・・・)
『じゃ、処刑会議だな』
2回目の処刑会議が始まった。喰われた事で爆豪が人狼では無い事が分かり、麗日が若干ションボリしている。
「もうカップルで良いんじゃないかな?この2人」
「デップー、こういうのは急かすモンじゃ無いんだよ?」
「三奈の言う通りだぞ。じっくり進んで行きゃ良いんだ。さてと、誰か報告は?」
「じゃあ私から」
出久の質問に対し、手を上げたのはフランだ。
「私、霊媒師なんだよね。調べた所・・・人狼だったよ、仁君」
フランのカミングアウトは勿論ハッタリだ。しかし、本物の霊媒師は口出ししない。否、出来ない。何故なら、もう既に喰われてしまったからだ。故に、これが嘘と判るのは残りの人狼2人だけだった。
「さて、1人はかっちゃんが命を賭して護ったんだろう。そして、犠牲者は1人だ。つまり、仁が人狼だったってのは間違いないだろうな。そしてそれは、未来が占い師である証拠だ。と、言うことは・・・」
全員の目線が、翼に集まる。これで、翼が人狼であるという状況証拠が揃ってしまったからだ。
「ま、待て!本当に私は違『さてさてさーて!お待ちかねのォ~・・・投票タァ~イム!』そ、そんな・・・」
無慈悲過ぎて、最早涙目になりかけている翼。そして、投票が始まった。結果は・・・
翼←出久、未来、フラン、麗日、響、クリス
出久←翼、デップー
となった。
『じゃ、翼は処刑だな。退場者テーブルに移動だ』
「くっ・・・」
苦い顔で移動する翼。当然だろう。翼は本当に占い師で、人狼の罠に見事に嵌められてしまったのだから。そして、残った人間は麗日、デップー、響、クリスだ。最早摘みゲーである。
『さて、夜だな。狩人、護りたい奴を選べ』
勿論、誰も動かない。しかし、人間陣営にその事を知る術は無かった。
『じゃあ、次は占い師な。対象を選べ・・・よし、見たな。じゃ、次は霊媒師だ。翼の役職を教えよう』
動かすのは口だけな惣司。その役職が居ないからだ。
『よし、最後に人狼チーム。喰いたい奴を選びな』
出久はデップーを、未来は響を、フランはクリスを指差した。ゲームセットの瞬間だ。
『よし、朝だぜ』
アイマスクを外し、それぞれが顔を見合わせる。
『じゃあ、喰われた奴を発表する・・・デップー、響、クリス。喰われたぜ、お前ら』
「「「「えぇっ!?」」」」
目を真ん丸にする人間陣営。まぁ、人狼は後1匹だと思っていたタイミングで一気に3人喰われたのだから仕方無いだろう。
『残りが麗日だけになったから・・・このゲーム、人狼チームの勝ちだな』
「あ、私生き残ったんや」
「まぁ、ゲームとしては負けたけどね」
キョトンとする麗日に三奈が突っ込みを入れた。
「成る程なァ、お前らが人狼か・・・あ~ぁあ」
そう言い納得する爆豪。その表情は険しく、かなり悔しそうだ。
「え!?じゃあ仁君は!?」
「狂人だろ。周りを引っ掻き回して、処刑されるように仕向けたんだろォな」
混乱する響に解説を入れる爆豪。それを聞き、他のメンバーも『あぁ~』と納得した。
「フッフ~ン、乗せられちゃった?」
「ありがとよ、仁」
こうして、楽しい人狼ゲームは幕を閉じるのだった。
「・・・あれ?ねぇ作者、俺ちゃんの出番は?」
仁に迷惑を掛けたペナルティだ。諦めろ。
(出久サイド)
「で、どうだった?俺のGM、しっかり出来てた?」
「バッチリだったぜ」
天井から降りて来た惣司の質問に俺は答える。にしても画期的な伝え方だったな。まさか体色を変えて電光掲示板みたいに答えてくるとは・・・
「なぁ、もう4時なんだけど、今夜どうすんの?どっか泊まるアテあんの?」
「「「「「「「あ・・・」」」」」」」
「考え無しね。そんなこったろうと思ったよ全く」
しまった、もうそんな時間か・・・さてどうしよう。俺と三奈、あとデップーは恐らく野宿でも良いけど、それ以外がなぁ・・・
「オイお前ら。ここ、泊まっていけ」
・・・え?
「良いの!?」
「ホントに!?」
「良いの良いの、今回楽しかったし」
おぉ、仁の太っ腹に感謝だな。
「そんでさ、ウチ、風呂あるんだけど・・・入る?」
「「「「「「入る!」」」」」」
「うおっ凄い食い付き」
訓練の疲れもあるからな。風呂は有り難い。
「もう沸いてるよ。ちょっとした銭湯・・・よりは小さいと思うけど、男女それぞれ全員が入ってくつろげると思うぜ」
「何から何まですげぇな、この世界のnascitaは・・・」
「惣司に同感」
「フゥ~極楽極楽~・・・」
「出久、ジジクセェぞ」
湯船に浸かった俺の言葉に、かっちゃんが反応する。良いじゃねぇかよ、爺臭くても・・・
「にしても、出久の筋肉って凄いよな。密度が」
─ゴグリッ─
「痛ってぇ!?」
「フッw」
突っついてくる惣司の指を脇腹の筋肉で完全にガード。それなりに力を込めていたらしく、突き指して悶絶し始めた。愉快愉快w
「ねぇ、今回さぁ、俺ちゃんの台詞少なすぎない?」
「メメタァ!」
やっぱり第4の壁を認識出来るんだな~仁は。まぁ今回のは分からなくもない。デップー、今回は2言喋ったかなって位だったし。
「所でかっちゃん」
「ん?」
「どうだった?ライダーシステムは」
感想は大事だからな。それに、勧めた責任もあるし。
「・・・強ぇ。ただただ、強ぇ。それしか言えねぇな。あの力を
・・・成る程ね。
「だが、受け取ったモンだ。いざって時にゃ使わせてもらうぜ。中々良い着心地だったしな。快感」
「おう、それが良い」
これで、一応は安心かな?と言うか、その台詞はオトーヤン・・・え、待って?かっちゃん死なないよね?麗日に膝枕されて死なないよね?・・・多分、恐らく、きっと、大丈夫だ。そう思うことにしよう。あ、そうだ。
「そう言えばデップー」
「ホイホイ何じゃらゴキブリホイホイ?」
「文やんとの調子はどうよ?」
─ピキッ─
瞬間、デップーは凍り付いた。それは最早色付きの彫刻と言われても信じてしまえる程に、完璧な硬直だった。
「え、何?何があったの?」
惣司も戸惑いを隠せないご様子。まぁお調子者のデップーが硬直すれば、そりゃな。
「・・・いや、問題は無いんだよ。問題は・・・強いて言うなら・・・セッ◯ス中に身体が保たなくなって、決まって気絶しちゃうぐらいかな!HAHAHA!!」
「
「・・・出久・・・金髪とは、気を付けろよ」
・・・そう言えば、フランも妖怪・怪物系の
「まぁ、俺は人外みたいな身体だから大丈夫だろう。そうじゃなかったら、そん時ゃそん時だ」
「何でこんな躊躇無く下ネタの話が出来るのかねぇ」
「「女子組が居ないから
「えぇ・・・」
もう理解することを諦めた惣司。コイツの場合、体型と精神構造が男寄りだから体格もそうしてるだけで、実は性別が無いのだ。だから仕方無いだろうな。
「まぁ、この問題だって童貞捨てた時よりゃマシだけどさ」
「どんだけ酷い状況だったんだよ」
身体にガタが来て気絶するってのより酷いって・・・正直、想像付かないな。
「あん時ゃホントにキツかった。15の頃にヘマって女傭兵団に捕まってな」
「あ・・・(察し)」
「それまた異形型が多いから性欲も凄いし、仕事柄何時死んでもおかしく無ぇって事が更にその性欲に拍車掛けてんのよ。もう嫌だった。全裸に猿轡と手錠でベッドに固定されて、24時間強制◯ックスだったぜ。それに比べりゃ、気絶したらちゃんと止めて、後から謝ってくれる文の方が億倍マシよ」
「「「・・・」」」
言葉を失う俺達。まぁ、何だ、ウン・・・凄まじいな。
「と言うか、尺取っちゃったね。作者~!ちょっとカット入れて~!」
─10分後─
「良い湯だったな。凄いぜここ」
俺達は仁が用意してくれた浴衣を着て、カフェスペースの椅子に座っている。因みに装者組は帰った。
「おし、じゃあそれぞれの鍵渡すからな」
そう言って仁は俺達にキーを渡す。と言うか・・・
「何で男だけ?」
「デップー以外は女の子と同室で頼む。部屋がそれだけしかなかったんだ(棒読)。なので、出久は三奈&フランと、爆豪は麗日と寝てくれ。あ、手は出すなよ?」
・・・大体分かった。全く、お節介な奴だよ。
「なっ!?」
動揺するかっちゃん。まぁ、そんなに強く割り切れて無いからな。でも、新しい力を得た者同士、いいタイミングかも知れない。
「じゃ、それぞれ解散」
「あ~、かっちゃん。存分に、
「ッ!!」
さてと、俺は卓球でもしますかな。
(勝己サイド)
「イヤ~、かっちゃん強いな」
そう言って卓球ラケットを手の中でクルクルと回す出久。思考加速を縛らせて、漸く26─24でギリギリ勝てた。
「さてと、もうそろそろ良い時間だ。部屋に行こうぜ」
ニヤつきながら提案する出久。何か腹立つな・・・
「行こっか、出久」
「私、旅行ではホテルでしか泊まったこと無かったから、なんか楽しみ!」
「おぉ、そうなのか。じゃあ行こう」
2人の要望通り、出久は部屋を探しに行った。両腕に2人をくっつかせながら。
「じゃ、俺ちゃんも行くわ。GOOD RACK」
俺の肩をポンッと叩き、デッドプールも部屋に向かった。何気にイケボ・決め顔・サムズアップのイケメンコンボが成立してたのがムカつく。マスクしてんのに・・・
「・・・俺らも、行くか・・・お茶子」
「う、うん・・・」
そっと麗日の手を取り、ほんの少し力を込めて握る。心臓が踊るな・・・落ち着けや俺の心臓!
「・・・ん」
「!!」
ちょっと握り返してきた!くっ、スゲェな出久達は・・・
「・・・よし」
そして、俺は鍵に書かれた番号の掛かった部屋を探して歩き出した。手の中の温もりを感じながら、ゆっくりと。
「よいしょ、っと・・・」
そう言ってポスッとベッドに座るお茶子。ベッドが2つあってマジで安心した事は、墓まで持って行こうと思う。
「・・・」
「・・・」
・・・何て話しゃ良いんだ!?
「あ、あのさ!」
「お、おう!」
向こうから振ってくれた。やっぱり、気まずいのは嫌だよな・・・
「今日の訓練、上手く行ったね!」
「あ、あぁ。お前が、上手く合わせてくれたからな」
「ううん、合わせてくれとったんはカツキ君やん」
「いや、あれはお前のフォローが良かったから勝てたんだよ。オッサンのパンチ受け止めてくれたり・・・」
「そ、それ言うたらカツキ君も、攻撃がキレッキレでスゴかったし!」
「イヤイヤお茶子が!」
「イヤイヤカツキ君が!」
「「・・・・・・プッ・・・ハハハハハハハハッ!」」
・・・なんだこのやり取り・・・でも何か、ホッとするな・・・
「ガキかよ俺ら」
「んふふっ、ホンマやね~」
ハァ、漸くお互いの緊張が解れたな。
「・・・ねぇ、カツキ君」
「どうした?お茶子」
お茶子の少し沈んだ声に、俺はそっちを見る。目に入ったお茶子の顔は、今さっきとは打って変わって少し不安気だ。
「・・・今日、さ。私達も、仮面ライダーの端くれ・・・に、なったやん?」
「・・・おう」
「・・・変身して、カツキ君と一緒に戦った時・・・と言うか、目の前に出て来た岩を、反射的に殴った時・・・砕けたんよね、簡単に・・・」
「まぁ、ライダーのスペックは基本的にt単位って出久も言ってたからな・・・」
本当にスゲェよな、ライダーシステムって。
「でさ、そん時・・・殴ったのが、もし・・・もしも、人やったら、って思って・・・」
「!!」
「正直、怖い。もし、この力で誰かを傷つけてしもたら、とか、もし、それが皆やったら、とか・・・」
「・・・そうか・・・」
そう、だよな。お茶子の個性は、対象を無重力化させるだけだ。俺の爆破とは違って、直接的な攻撃力はほぼ無ェ。そんな奴が、急に人を簡単に殺せる力を手に入れたら・・・怖いに決まってる。
「・・・あはは、やっぱり私には無理なんかな、仮面ライダーって・・・こんな臆病じゃ──」
「違う」
「・・・え?」
思わず、口が動いた。本当に反射的に、俺の意識と関係無く・・・いや、違う。関係無くなんか無ェ!
「力を持つなら、お前くらい臆病な方が良いんだよ!」
「え?か、カツキ君?」
もうこの際、勢いで言っちまおう。
「昔、馬鹿なガキがいた。派手な個性を振り回して、ちやほやされたから、いい気になって威張り散らして・・・挙げ句、自分を『カッコイイ』なんて言って慕ってくれた幼馴染みを、無個性だって理由で・・・虐めた」
「っ!」
・・・察したか。
「ソイツは、殴ったり、蹴ったり、仕舞いにゃ、個性を使って痛めつけたりもした。そんで、偽物の
「カツキ君・・・」
「万が一、お前が誰かを傷つけそうになったり、落ち込んだりしたら・・・そん時ゃ、俺が・・・助けてやる!」
「!!」
言い切った俺は、お茶子の頭を撫でた。そしてその手を頬に下ろし、親指で軽く擦る。
「俺だけじゃねぇ。出久も、芦戸も、スカーレットも・・・デッドプールもだ。俺らの先輩として、助けてくれる。だから・・・心配いらねぇよ」
「・・・ぷっ、アハハハハハハ!」
「オイコラ!ここ笑う所じゃねぇだろ!」
「いや、慰めてくれたのがさ?何か意外で・・・ふふっ」
「・・・ったく・・・」
(・・・まぁ、さっきみたく悄げた面してねぇから、良しとすっか)
そう思って頬から手を離そうとした。が・・・
「ねぇ、まって?」
その手にお茶子の手を重ねられ、止まる。
「っ!?」
一瞬ギョッとしたけど、次の行動にも驚かされた。お茶子は、俺の掌に頬擦りしたんだ。
「カツキ君・・・好きです」
「・・・・・・ッッッ!?」
い、今、何て・・・!?
「・・・あはは、言っちゃった///・・・ちょっと乱暴で、口悪い時もあって、でも、根っこは今みたいに優しくて・・・そんなカツキ君が、私は好きなんです///♥」
「・・・」
・・・ヤベェ、頭が回らねぇ・・・
「・・・
「え?」
「俺もだよ!」
あぁ、クソッ・・・お茶子に先越されちまったな・・・
「喧しいぐらい元気で、いっつも美味そうに飯食って・・・たまに芯が強ぇ所もあって、泣くほど悔しい事があってもすぐ立ち直って・・・そんなお前に・・・ほ、惚れたんだよ俺も!!///」
「ッ!!」
言った・・・言っちまった・・・でも、自分の気持ち隠してウジウジしてるなんざ、俺じゃねぇ!
「・・・やっぱり、両想いやったんやね///」
「・・・そうみてぇだな///」
だったら、言う事は一つだ。
「お茶子・・・」
「カツキ君・・・」
「「
・・・これが・・・あぁ、そうか。
「「喜んで!」」
これが、恋か・・・
「・・・何か、嬉し過ぎて実感湧かねぇな」
「あはは、そうやね・・・だったら、さ」
「ん?」
照れ臭くて外した視線を、お茶子の目に向け直す。するとお茶子は視線を合わせた後、ゆっくりと目を閉じた。
「ッ!」
この仕草は、流石に俺でも知ってる。俺に向かって少し顎を上げているから、求めているモノは、きっと
「・・・カツキ君、お願い・・・」
「ッ!!あ、あぁ!」
俺は覚悟を決め、お茶子の顎を指で支えた。そして、お茶子の顔に自分の顔を近付ける。少しずつ、ゆっくりと・・・
「・・・」
「・・・」
互いの吐息の音が聞こえる程に近付いた。そしてそのまま、その距離は・・・
「ん・・・」
0になった。
「ウッヒョォォォォ!!キマシッ!キマシッ!!」
『恋愛経験皆無の俺には、コレが精一杯だった。え~読者の皆さん、コレばっかりはご勘弁下さい』
「俺ちゃんは一向に構わんッッッ!!」
『ありがとよデップー。さて、今回の人狼ゲームだが、流れは
三奈と奏が喰われる
↓
仁が処刑
↓
爆豪が喰われる
↓
翼が処刑
↓
デップーと響とクリスが喰われる
って感じだな』
「まぁ、頑張ったんじゃないか?文字数も最多だし」
『頑張ったよ。お陰で2週間位かな?かかったし』
「じゃ、次も頑張れよ」
『応よ、分かってるさ』
「じゃあそろそろ・・・」
『締めましょうか。せ~の!』
「『次回もお楽しみに!!』」