EVOLinGATE 転生エボルが特地に行くそうです(一時凍結中)   作:エターナルドーパント

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『え~前回と今回の間に、ロギアクロニクルの方で1つ進んでおります。まずそちらをご覧ください』
「ここにキマシタワーを建てよう」
『もうコメ欄で建っとる。さて、長かったコラボ回も今回で終わり!最後まで楽しく行こう!』
「『さてさてどうなるコラボ最終回!!』」


戦姫絶唱エボリューション!/3人のE(+5人) 終

仁から爆豪と麗日に渡された2本のクラックボトル。それを使い、2人はメガロドンのローグダークとフェニックスのグリスセイヴァーにそれぞれ変身。そして、仁からの警告と説明を受け、変身を解除しようとドライバーに手を伸ばした時だった。

─バヂヂヂヂッヂヂヂッヂッ!!─

「「ぐあぁぁぁぁぁっかかかかかっ!?」」

何の前触れも無くボトルからスパークが走り、変身が強制解除してしまったのだ。

「お、おいっ!大丈夫か!?」

「爆豪!麗日!」

「勝己君ッ!お茶子ちゃんッ!」

慌ててデップー、三奈、フランが駆け寄り、助け起こす。

「仁君?コレは、どういう事かな?」

「説明・・・出来るよな?」

「は・・・ひゃい・・・」

一方仁は、闇そのものを押し固めたような目をした出久と未来に詰め寄られて顔面蒼白で正座・・・否、土下座した。因みに2人共ライダーベルトを装着しており、出久はエターナルメモリを、未来はNEOクローズドラゴンとシェンショウジンボトルを構え、何時でも変身して仁に一撃を叩き込む準備が出来ている。片や戦場を駆け、一時期裏の世界で『蒼炎の死神』と呼ばれた化け物。片や友達の為ならば何でも出来る、怒らせたらヤベーイ!393。その2人のほぼ本気の殺気に挟まれたのだ。気絶していないだけ奇跡である。

「え、え~っとその~ですね・・・こ、古代生物のボトルを扱うのは何分初めてなもので・・・」

「なぁお前、エボルダイナソーって知らないのか?」

「え、何それは?」

「あコレ本当に知らない奴だ(まぁ、確かに玩具化はされてない劇中未使用のボトルだけどさぁ・・・)」

2人を抱え起こしながら惣司は溜め息を吐いた。頭の中はメタメタである。

「おッ!?」

「ん?どうした惣司」

奇声を上げた惣司に出久が訊ねた。

「2人共、ハザードレベルが6,0になってやがる・・・麗日なんて、昨日までたった3,5だったのに!」

「「何!?」」

思いも寄らない返答に叫んでしまう出久と仁。

「ぁあッ・・・おいお茶子、大丈夫か?」

「ん~、何とか・・・あれ?何か身体が軽い気が・・・?」

「・・・言われてみりゃ、確かに・・・」

「あぁ、ハザードレベルの上昇は、それに比例して身体能力も上がるらしいからな。多分それだろ」

「「あぁ~」」

出久の説明に納得した麗日と爆豪。

「・・・良かったな仁、無駄な失敗じゃ無かった分、許してやるよ。未来も、勘弁してやってくれ」

「・・・ハァ、了解」

「あ、ありがてぇ・・・」

こうして、何とか出久達の折檻から逃れる事が出来た仁なのであった。

 

(出久サイド)

 

─バンッ!─

「皆さんッ!!」

「ゴフッ!?」

「ウェイッ!?」

「ひゃっ!?」

扉を叩き開ける音に、思わず変な声が出てしまった。見れば、かっちゃんも水が変な所に入ったらしく激しく咽せている。今さっき響が起きてきて、折角美味い朝食だったのに・・・

「あ~、エルフナイン?取り敢えず落ち着けよ。こちとら朝飯中だ」

「あ・・・ごめんなさい・・・」

仁に咎められ、素直に詫びるエルフナイン。良い子だな。

「別に良いさ。それより、俺達のDNA調べてたんだろ?何か見つかったかい?」

かっちゃんの背中をさすりながら問い掛ける。かっちゃんの方も、何とか持ち直してきたようだ。

「そ、そうなんですっ!実は皆さんのDNAを観察した結果、凄い事が分かって・・・」

「で、興奮しちまってnascita(ココ)まで走って来たと・・・テレポートジェム使えば良かったんじゃねぇのか?」

「・・・ぁ」

仁の言葉に固まるエルフナイン。しかし、テレポートジェムか・・・ジェムは宝石って意味だから・・・大方、転移術式を封入した人工水晶体って所だろうな。興味深い・・・

「取り敢えず、先に飯食わせろ。それが終わってからだ」

「ハイ・・・」

復帰したかっちゃんの言葉に従うエルフナイン。確かに、今は飯優先だな。

「所で、エルフナイン・・・お前徹夜したろ?」

「え?あっはい。でも、どうして?」

やっぱりな。そんなこったろうと思った。

「まず、足元がふらついてる。平衡感覚の異常は、寝不足に有りがちな症状の一つだ。更に、さっきから瞬きの度に眉間に必要以上に力が入ってるし、何より白眼を剥きかけてる。閉じたままでいようとする身体の反応を、無理矢理無視して目を開けてる証拠だ。と言うか、その濃い隈を見れば分かる」

「凄い観察眼ですね・・・実は、もうそろそろ限界で・・・ふぁ~っ・・・」

そう言ってエルフナインは大きな欠伸をした。疲れ、溜め込み過ぎだろ。

「何か、何時かの出久を見てるみたい」

「そうか?」

「そうだよ。会ってすぐの頃、ネットで調べてみたんだけどさ。アップされてた動画のエターナル(出久)、見るからに疲れた様子だったよ?」

・・・三奈の指摘も頷けるな。特にあの頃は・・・

「確かにな。当時、悪夢を避けるためにほぼ眠らなかった。平均睡眠時間は10分かそこらだったな」

「え゛?・・・大丈夫だったの?」

「フィジカル的には大丈夫だったが、メンタル的にはキツかった」

ホント、三奈と会わなかったら発狂してたな。

「あ、今は寝てるぞ?」

「無茶しないでね出久。それと仁君、エルフナインちゃんに私達の借りてた部屋のベッド、使わせてあげても良い?」

「良いぞ。エルフナイン、確か廊下の突き当たりだ」

「ふぁい~・・・」

仁の言葉に呂律の回らない言葉で返し、エルフナインは廊下の奥に歩いて行った。

「・・・ん?そう言やデップー、お前今日ヤケに静かだな」

「あぁ、今の今まで糞作者が俺ちゃんの事忘れてやがったからね、仕方無いね。ハ~あの作者ホンマつっかえ。止めたら?この仕事」

「メタ発言と淫夢語録が混ざってエラい事になってるぞ」

もうコイツ更に頭可笑しくなってるよ。ぶっ飛んできてやがる。

「って、何時の間にか食い終わったな。エルフナインは当分起きてこないだろうし、それまで何して時間潰す?」

俺の言葉に、デップーと三奈とフランがnascitaの店内を見回す。すると、お客柄かカラオケマシンが置いてあった。丁度良いな。

「良いの見つけた。仁、あのカラオケマシンって使えるか?」

「おう響達も使うからな。歌好きか?」

「好きだし、それ所かツベにうpもしてる。最近出来てないけどな」

最近歌えてないよな~。

「よし、じゃあ歌うか!ここ防音カンペキだし」

仁も乗り気だな。さぁ、ショータイムだ♪

 

──ダイジェスト──

 

 

「「スーパ~ノ~ヴァ♪」」

「うわぁ~!三奈ちゃんもフランちゃんもカッコイイ!」

まず始めに、俺の恋人2人がスーパーノヴァをデュエットする。響テンションがかなり上がった。

 

 

「かぁぜ~を~切れ~♪声を~枯~ら~して~♪」

「デップー上手いなオイ」

「そしてチョイスがarmour zoneと言うね」

仁がデップーの歌声に舌を巻く。そうなんだよ、コイツ歌上手いんだよ。意外だろ?

「・・・なぁ出久。俺、何を歌えば良いんだ?」

「あぁ、かっちゃん経験無しか・・・(ニヤリ)じゃあ、(ゴニョゴニョ)・・・」

「ッ!?・・・わかった・・・」

 

 

「衝~撃度♪さ~い大の~♪出~来事が~奇~跡~呼ぶ~♪君を愛する自分を~止め~られ~ない♥」

「「「マジか」」」

「やっぱ、おとーやんだよな」

「///」

「愛を叫んでるね~♪叫びまくってるね~♪」

デップーと三奈とフランは唖然とし、惣司はニヨニヨしてる。新しい恋人達を祝福するには、コレが最適だろうな。

「よ~し!俺ちゃんの超弩級のテポドンで祝砲あげてやr─(首の骨が折れる音)─チーン」

「こんな時に何やってんだ貴様は」

デップーがエグい事しようとしたんで、草カイザの如くへし折った。まぁ秒で復活されたが・・・

 

 

「WHITE LINEを追いかけ~ろォ~♪」

惣司はまさかのデルタだった。しかも『声の仕事が得意』という自称が許されるレベルの歌いっぷり。いやはや、恐ろしいな。

 

 

さて、最後は俺だな。じゃあ、この曲で行くか。

「君が~抱~き締めて♪いるのは~♪あの日の~約束~♪ひとつ~♪」

『cod-E~Eの暗号~』だ。兄さんが教えてくれた曲だからな。

「やっぱり、出久の歌唱力って凄いよね」

「身体鍛えてるからかな?」

ははっ、俺の恋人達は嬉しいことを言ってくれるねぇ。

 

 

──ダイジェスト終了──

 

「ふぅ~、ひっさびさに歌った歌った♪」

うん、満足。スッキリしたぜ。

「ふあぁ~・・・」

「お?起きたかエルフナイン」

と、仮眠をとっていたエルフナインが起きてきたな。疲れも結構とれたらしい。

「はい!かなり楽になりました!」

「よし!じゃあ早速だが、君は何を伝えにあんなに慌てて飛び込んできたんだ?」

「そ、そうでした!聞いてください!」

またエルフナインのテンションが上がったな。そんなに凄い事なのか。

「惣司さん以外の皆さんのDNAを調べた結果・・・その構造が、三重螺旋だったんです!」

「・・・?」

「それがどうかしたか?」

「え?え?」

「・・・あぁ~、成る程」

うん、大体分かったわ。

「悪いけどエルフナイン、俺らの世界じゃ、DNAが三重螺旋じゃない人の方が珍しいんだよ」

「・・・え?えぇぇぇぇぇぇっ!?」

 

 

───────────────────────────────

 

 

「つまり、従来の二重螺旋の他にもう1本、()()()()()()()()があるという事ですか?」

「そういう事。だから無個性の奴は、大きく分けて2つ。

 

①・個性因子が不完全(穴あきなど)な為、個性が上手く発現しなかった

 

②・DNAが二重螺旋の旧人類。コレは足の小指に関節があるか否かで見分けられる

 

という2パターンだ。①の場合、このタイプの無個性同士の間に出来た子供は、それぞれの穴を補完し合って、新しい個性を持った子供が産まれる可能性がある。一方②の場合は、それ同士が交配しても受け継がれる個性因子その物が無いから、子供に個性が発現する事はほぼ有り得ない。ま、中には突然変異(ミューテーション)で個性のある子供が産まれる事もあるだろうが・・・」

ざっと説明すると、こんな感じだな。

「注意:コレはあくまでオリジナル設定です。だって原作借りてるだけだもん」

デップーのメタ発言は無視するとして・・・さて、気になるのは・・・オールフォーワン。奴はこの遺伝子を奪っているんだろう。ならば、奴の体内には複数の遺伝子が混在しているはず・・・つまり、奴は拒絶反応を起こさない体質、と言う事か?いや、《拒絶反応無効(もしくは抑制)》なんて個性もあるだろうからな。それを奪ったと考えるのが妥当か・・・もう良いや。これ以上続けても、こんがらがるだけだ。

「成る程・・・では、出久さんの個性は何なんですか?」

「ん、俺は無個性だぞ?あ、②の方な」

「「「「え゛?」」」」

「え?」

・・・何?この空気・・・デップー以外固まっちまったんだけど・・・

「イヤイヤイヤイヤ!」

「無い無い無い無い!」

「「有り得ないよ!!」」

わぉ、真っ正面から大否定されたな。

「言っとくが、この人間離れした能力もメモリの力だからな?」

「えぇ?・・・どんなメモリなの?」

()()()()メモリ。《記憶》という概念の記憶を封入したメモリでな。俺の身体と融合してるんだ。言わば今の俺は、《メモリードーパント》と言える状態なんだよ」

「・・・なぁ、ガイアメモリの毒素はどうなるんだ?メモリーなんて、かなり強力なメモリだろう。ならその分、毒素もつよくなるはずだ。なのに、何でお前は平気なんだ?」

仁が気になるのもご尤もだな。説明しよう。

「簡単だ。メモリーメモリが()()()()()である俺を気に入って、毒素をカットしてくれてるからだよ」

「・・・マジ?」

その答えを聞き、あんぐりと口を開ける仁。まぁ信じられんわな。というか響は理解を放棄して人狼ゲームのカード使ってカードタワー造り始めたぞ・・・

「生まれ付きなんだが、分析・記憶が大の得意でね。そこが噛み合ったんだろ」

「・・・お前が規格外の権化だって事が分かった」

「お前よりゃマシだ。俺は精々地球規模の規格外だが、お前は宇宙規模・・・下手すりゃ時空規模の規格外じゃねぇかよ」

かっちゃんや麗日、三奈とかフランに言われるなら良いが、コイツの場合は完全にブーメランだ。アレだぞ?鋭角的に曲がって頭に刺さったからな?

「「・・・もうギブアップ」」

おっと、優秀なマイラバーズもキャパが限界か。彼女等までトランプタワー造り始めたわ。

「でも、出久さんのDNAも三重構造でしたよ?」

「それも簡単。もう6年間融合しっぱなしだからな。メモリーメモリのガイアエナジーが、俺の身体に遺伝子レベルで定着してるんだよ」

「あぁ、成る程」

エルフナインも納得してくれたらしい。さてと・・・

「惣司!もう帰るんだよな、今日」

「その予定だぜ?長居するのも悪いからな」

「そうか・・・じゃ、その前に・・・仁!奏と翼とクリスを呼んでくれるか?」

ちゃっちゃと完成させないとな・・・

 

 

「で?用って何だ?アタシ達、今から買い物行きたかったんだが・・・」

「まぁまぁ、そうカッカするな雪音。仁に寄れば、直ぐに済む用事らしい」

「いや~済まん。出久が呼んでくれって言ったもんだからよ。悪かった」

「まぁ、あたしゃ別に構わないよ」

おっとコレは早急に仕上げなければ・・・

「悪いな。ちょっとそこで立っててくれ」

俺はデンデンセンサーに無色透明のボディが特徴的なメモリ・・・ブランクメモリを装填し、まずは奏に向ける。

「え?な、なに?」

『サーチ・・・アナライズ・・・コンプリート・ガングニール!』

「よし、出来たな」

デンデンセンサーからメモリを引き抜く。オレンジにゴールドのラインが走った、特別な模様のメモリ・・・ガングニール・シンフォニックメモリが完成していた。

「コレで、俺もシンフォギアを使える」

「・・・何でもありだなオイ」

さて、ボソッと呟いた奏の言葉は無視して、お次は翼だ。

『サーチ・・・アナライズ・・・コンプリート・アメノハバキリ!』

出来上がったのは、クリアブルーにパールホワイトのラインが走ったシンフォニックメモリ、アメノハバキリメモリだ。須佐之男命が八岐大蛇を討ち取る際に用いた剣とされているからな、切れ味が楽しみだ♪

「現代科学の全力をもってしてでも解析出来なかったシンフォギアを、こんなにアッサリとコピーするなんて・・・」

「実際、メモリシステムは結構なオーバーテクノロジーだからな」

最後はクリス。個人的にはかなり使い易そうだな。

『サーチ・・・アナライズ・・・コンプリート・イチイバル!』

イチイバルのシンフォニックメモリも完成っと。コレはクリアレッドに内側が銀、

「よし、ありがとな。元々コレが欲しくてココに来たんだ」

これで、目標は達成だな。そして、かっちゃんと麗日もライダーシステムを得られた&くっ付いた。かなりの収穫だ。

 

 

────────────────────────────────────────

 

 

「さて、そろそろ帰るわ」

バッサリと切り出す惣司。時刻は午後2時だ。

「そっか・・・元気でね!」

「うん!」

「そっちもね!」

響の言葉に、三奈とフランが返す。

「また、会えたら会おうぜ」

「あぁ、会えると良いな」

エボルト同士がっちりと握手しているな。本当に凄い光景だ。

「じゃ、開くぜ!ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ・・・」

惣司がヘルアンドヘブンの呪文を唱えると、目の前の空間が歪んで大きなゲートが出来た。

「世話になったな。アデュー!」

最初に飛び込んだのはデップー。最後にカッコつけやがったな。

「じゃあ、向こうでも仮面ライダーとして気張るわ」

「頑張ります!ありがとうございました!」

続いて勝茶カップル。彼等はこれから大きな戦力になるだろう。

「さてと、俺達だな」

「そうだね」

「楽しかったよ~!」

そして、俺達も飛び込んだ。さて、楽しい異世界旅行は、これにて閉幕だ。




「よし!何とか終われたな!」
『いや~、まじでロギアクロニクルには感謝だな。このコラボのお陰で、戦力も上がったし勝茶もくっついたし・・・』
「あ、今回のDNAの話、あれ真に受けないでね」
『そうそう、オリジナル設定なので』
「ではではこれにて」
『「閲覧ありがとうございました!」』
『今後とも宜しくね!』

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