サトライザーが出るとギャグ
なんかスイマセン
オーディナルスケールを忘れてたので修正しました
「俺なんか悪いことしたっけなー!! なんか悪いことしたっけな―!! 身に覚えしかねえなぁ誰だあああああ!!」
グロッケンから結構な距離がある遺跡地帯。このあたりは過去の秘密軍事施設が地殻変動で地上に露出し、そこを木々が生い茂り始めたという設定のエリアである。しばらく西に行くと森林地帯となり、大きめの河を抜けると人工衛星の墜落地点というグロッケンに転移できる安全地帯がある。
このあたりはキモイ生物が結構強く、木々が生い茂っているせいで射線も通りにくいわ、湿気が多いせいで光学兵器も威力減衰が早いなど悪いことづくめのエリアだが、アタックと称してスコードロンが探索にやってくることも多い。
遺跡という名の軍事基地からは銃火器の製造データやら素材やらが落ちているし、ダンジョンのボスを倒せば結構いい装備が出ることも多いからだ。
最近はPKが流行っているからこの辺りで人が減ってると聞いて、せっかくだし覗きに行くかとやってきたのが間違いだったか、むしろ凸侍がきたからあんな全力で襲いかかってくるのか。なんか殺意高すぎてヤバかった。
「しっかしあいつ等何人いるんだ、あきらめてくれないっかなぁー!」
後ろから追いかけてくるので光剣で木を切り倒し進路妨害しつつ、一発ぶっ放す。木を易々と貫通したが障害物に当たった影響で進路がズレ、追跡者には命中しなかった。
お返しと言わんばかりにアサルトライフルをまき散らしてくるのでそのまま木を蹴って立体的に走り回りながら逃げ惑う。
普段の経験から言って、ここまでやる前にいつも諦められるのだが、というか速力のごり押しで逃げられるのだが、進行方向を完全に把握したみたいに回り込んでくる。
「ん? スモークグレネード?」
進行方向からスモークグレネードの煙が流れてきたため進路を変更する。さすがに煙の中でこの木の密度の中を全力疾走する自信は無い。
「……これ誘導されてね?」
木々が切れて少し開けた空間に出る。前方に二人、手に持つアサルトライフル下部、放物線のバレットラインが発生し、グレネードランチャーからポンと小気味良い音でグレネードが発射された。
「まじか!!」
今から止まれば逆に爆発の餌食だ。逆に身を屈めトップスピードに乗る。二人がアサルトライフルを連射し、バレットラインが先を塞ぐ。地面を思いっきり蹴り、そのままスライディングで地面を滑り、グレネードとバレットラインの下を抜ける。背後の爆発をそのままに、滑ったまま一発撃ち、相手のマントを爆ぜさせ片腕を切り飛ばした。ついでに持ってた銃も.50BMGの威力で破損しポリゴンに帰った。
そのまま驚異的にキモイ速度で横にローリングしバレットラインを躱しそのまま立ち上がって逃走を再開する。
「うひょー! 死ぬかと思った!! もう勘弁してくれな!!」
これでも闇風の顔写真に落書きしてグロッケンにばら撒いた時の鬼の形相で追いかけてくる闇風よりはマシである。サングラスの奥が赤く輝いてるように見えるレベルだった。
しかししつこさはその闇風レベルらしく、すでに5人くらい欠損か爆散させているのにあきらめる気配がない。突然プラズマグレネードが降ってきたりもするから油断でき無さ過ぎる。安全地帯に向かうのを妨害されているからこのままだと集中力が切れてそのうち負けるか、相手が全滅するか、だが。
「ボス、なんか一人に対してめっちゃ執拗じゃありません? というかあの動き相手じゃ訓練にならないんじゃ」
「フ……黙っていろ」
「アッハイ」
また15分ほど逃げ回りながら、グレネードの爆発や襲撃で進路を変え続けた。
結局森の中に突っ込んでしまいどうするんだという感じである。追いかけてくる奴も徐々に速度に慣れてきたのか、結構危ういタイミングで回避することもある。というか予算どうなってるんだ。と凸侍は言いたい。
途中飛んできたプラズマグレネード、あれグレネードランチャー用のクッソ高い弾頭じゃなかったか。どれだけ恨まれてるんだ俺、と凸侍は思った。
PKされた時、PKした奴の特定は難しいのだが、スレッドなどだと手法が分かりやすすぎて凸侍だと速攻でばれる。ちなみに特定スレッドではBoB上位者にPKされた時は自然災害扱いされる。
前方になんか居た。何かを探しているようだがそれどころではない。
「だ……だれかしらんけどすまん―――!!」
「えっ何!? 凸侍!?」
ドップラー効果を残しプレイヤー、シノンの脇を高速で抜けて行った凸侍にシノンが呆気にとられていると、後ろから銃撃で襲われた。完全な擦り付けである。凸侍、ぐう畜である。
そのままシノンを置いて走っていく様はモンスタートレインならぬピーケートレイン。すこし広がった広場を抜け段差を超え、一気に安全地帯に向けて走る。
と、脳裏にあの銃、シノンでは? という疑問が凸侍に浮かんだ。水色の髪にヘカートⅡ、シノン以外いないだろう。
「しまった、凸砂の卵を置いていくのはサムラーイとして駄目だろ!」
大切なことを思い出した凸侍は急ブレーキをかけて方向転換する。シノンが若干涙目で走ってきている。振り向きざまに腰のグロックではなくヘカートⅡをそのまま撃つ凸砂ムーブに凸侍は感動した。擦り付けて逃げようと思った自分を恥じた。
故に、木々をぶち抜いてくる車に気が付かなかった。
というか森の中から車が出てくると思ってなかった。
というか、もう1時間近く追い回されていて疲れていた。
大切なことをこの瞬間その場にいる皆が思い出した。
車 は 急 に 止 ま れ な い
悪路で跳ね上がった車のバンパー部分に凸侍がめり込んだ。強化ガラスでつくられたフロントガラスに叩きつけられ頭にもダメージエフェクト。そのまま屋根上のM2に引っ掛かるも既にHP全損しているのでそのままM2に防弾服をランダムドロップで引っ掛けてポリゴンとなって消えた。
「あっ誰か轢いた」
「PK野郎轢いた!? お仲間もあの世に送ってやるー!」
「うりゃりゃりゃー!」
憐れ、防弾服は引っかかったM2の射撃でズタズタにされ耐久値を喪失させ、破損アイテムとして残るのだった。
「そういえば撥ね飛ばした奴、そいつからどんな奴か特定できないんか?」
「撥ね飛ばした奴?」
「そうそう、ランダムドロップでこれ落っことして行ったんだけど」
リズがポンと出したのは耐久値を全損した防弾プレートだ。シノンにはすごく、見覚えがある。
「……そのアイテムの持ち主知ってる」
「なにぃ!?」
「ほんとぉ!!?」
「アッハイ俺のです」
「「「んんんんんんん!!?」」」
そこにはシノンにグループチャットで呼ばれ傷心のままやってきた上半身裸のインパクト抜群の凸侍が居るのだった。
2か月ぶりくらいに会ったがクラインと仲良くなった。
アリシゼーション1話を見るとGGOのバレットラインってかなり避けやすいのではと変な錯覚を起こす