〖音楽を辞めた少年は、少女達と共に夢を視る〗   作:Y×2

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多少のキャラ崩壊はお許し下さいorz

感想、評価お待ちしております( ´△`)


第七話 〖ガールズバンド〗

「…俺に音楽を教えて欲しい!?」

 

篠崎 朧は、突然のお願いに目を丸くしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

遡ること数時間前、朧はいつも通りに音楽の授業を行っていた。

 

と言っても、クラスメイトを交えた適当な雑談みたいな感じである。

 

 

「先生!先生っていっつも喋ってるけど、音楽出来るんですか〜?」

 

一人の女子生徒が、小馬鹿にしたように朧に質問を投げる。

 

「そりゃ勿論。じゃないと音楽の教師なんてしてないさ。非常勤だけどな?」

 

ははっと笑う朧に、女子生徒達は次々と質問をぶつける。

 

「じゃあ、なんか弾いてみて下さいよ!」

 

「いつから音楽してるんですか!」

 

「そんなこと言いつつ本当は弾けないんでしょ〜?」

 

 

「ちょ、ちょっと待てお前ら!俺は聖徳太子じゃないんだから一気には答えられないっての…。じゃあ…君、質問あればどーぞ。」

 

「はい!先生は、どんな楽器を弾けるんですか!」

 

勢い良く手を上げ選ばれたのは、髪型が猫……?みたいな女の子だった。

 

名前は確か…戸山 香澄、だったかな?

 

「そうだな〜。ピアノ、ギター、ベース、ドラム…まぁ他にもあるけど、これらが一番得意だな。」

 

教室の中がどよめくと同時に、すぐに疑いの目が朧に振りかかる。

 

そりゃ一人でバンド組める様な楽器全部できるなんて言ったら、誰だって疑うであろう。

 

 

「じゃあ、弾いてみてくれませんか!おたえ、今ギターある?」

 

「うん、あるよ〜」

 

戸山は、友人である花園 たえに提案する。花園は呑気に返事を返し微笑んでいた。

 

人に楽器を貸すのに抵抗がある事が普通だが、大丈夫か…?

万が一壊されたり雑に扱われたりしたら、と考えると妥当な判断である。

 

「先生が弾くところ見たいよね!ね!」

 

「と、戸山…。別に俺もそこまで弾ける訳じゃないから無理して…」

 

「はい、どーぞ。」

 

 

花園ギターケースを持つと、朧の前に差し出した。

 

渡すんかい!と心の中でツッコミを入れながらも、花園のギターを受け取る。

 

 

「…悪いな、花園」

 

「いえいえ〜、期待してますよ〜?」

 

「プレッシャーかけるのやめてくれないか…?」

 

花園が席に戻るのを確認すると、ギターケースを開ける。

 

中には、青色のギターが入っていた。

相当使い込まれている様に感じた朧は、いよいよ丁重に扱わなければならないと身体を強ばらせ、小さく唾を飲むとギターを手にする。

 

 

「…いいギターだ。あ、曲のリクエストがあれば聴ける範囲で聞くぞ。」

 

「じゃあ、私がギターを貸したので私でいいですか?」

 

「異論は無い。どうぞ?」

 

「この楽譜ですけど…。先生は初見弾き出来ますか?」

 

「まぁ、ある程度はな?」

 

 

花園から手渡されたのは────

 

 

 

「…夢見るSunflower、か。」

 

「はい。この曲は私たちのバンド、Poppin'PartyがSPACEっていうLIVEで使った曲です。」

 

「えっ。そんな大層なものを、俺が弾いて良いのか?」

 

「初見弾き出来るって先生が言ったんですから大丈夫ですよ〜!」

 

「…まぁ頑張るけどよ。」

 

花園は席へ戻ると、朧を見詰める。

 

 

 

朧がギターの弦に手を添えた時、花園は目を見開いた。

 

花園 たえは6年間ギターを弾き続けているので、ギターの構えなどを見ればある程度弾けるかなどは分かる。

 

 

 

 

…あの人は、私なんか手も足も出ない。そんな次元に居る。

 

 

 

と、一瞬で悟ったのだ。素人目には分からない。花園だからこそ、それを理解した。

 

 

ジャラン、と弦を鳴らすと朧は楽譜を見ながらギターを弾き始めた。

 

その瞬間、教室全体が耳が痛く成程の静けさになる。

そこには朧が奏でる音だけが、空間を満たしていた。

 

 

 

なんて綺麗な音色だろう。この意見はきっと満場一致だ。

 

 

けど、綺麗だけどどこか儚い…。なんだろう…この感じ。

 

花園は、音色に込められた感情を全て読み取る事はが出来なかったが、確かに伝わるものはあった。

 

 

 

 

 

朧が曲を弾き終わる頃には、誰一人として朧を馬鹿にする者など居なかった。

 

教室の妙な静寂を切り裂いたのは、朧の声だった。

 

「えっと…みんなどうした?」

 

その声にハッと皆は意識を戻すと、一斉に拍手を送る生徒達。

 

その光景に驚くも、同時に照れ臭くもあり小さく頭を下げる。

 

 

「先生凄い!!」

 

「カッコイイ〜…!!」

 

などと黄色い声援を生徒達が飛ばす中、その中の4人だけは反応が違っていた。

 

戸山 香澄、花園 たえ、そして────牛込りみ、山吹沙綾だ。

 

 

そして、授業の終わりを告げる鐘が鳴り教室を出ようとすると、朧の服を誰かが掴んだ。

 

 

「…先生、私達に音楽を教えて下さい!!」

 

4人は、深々と頭を下げた。




今回からポピパメインの話です。
どこまで行くかは不明ですが、なるべく時系列考えて書いていきたいと思います。


因みに余談ですが、この事があってから朧はめちゃくちゃ女の子から告白されまくったそうです( ´_>` )

新作のバンドリ小説を書くなら、どの様なものが良いですか?

  • シリアス系
  • ほのぼの日常系
  • 恋愛系( 全員√ を書きます )
  • ハーレム系
  • 努力&覚醒系
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