〖音楽を辞めた少年は、少女達と共に夢を視る〗   作:Y×2

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嬉しすぎて死にそうです。


第八話 〖勿体無い…!!〗

篠崎 朧。御歳21歳にしてモテ期到来致しました。

 

 

 

俺がギターを弾いてから1週間。

数えるだけでも十数人の女の子から告白された。

 

 

いやね?嬉しくないと言ったら嘘じゃないけど、今はそれよりも大変な事が山積みなんだよ…。

 

特に…────

 

 

 

 

「ここがCIRCLEってライブハウスか…。こんな所にあったんだな。」

 

朧は先日、戸山 香澄がリーダーを務めるガールズバンド、Poppin'Partyの4人に音楽を教えて欲しいと頭を下げられた。

 

女の子4人に頭を下げられては朧も断りづらく、渋々だが了承してしまったのだ。

 

「とは言え、教えると言ったからにはちゃんと教えないとなぁ…。ま、取り敢えず入ってみるか。」

 

CiRCLEと書いてある看板を見上げながら、朧はその扉の前に立ち、覚悟を決めようと深呼吸をする。

 

が、扉が勝手に開いた。

…自動ドアだった。

 

 

なんの為の時間だ!などと自分にツッコミをかましながらも、受付の方へと歩いていく。

 

「あの〜、今日ここを予約しているPoppin'Partyってバンドが居ると思うんですけど…」

 

「あ、はい!伺っております。少々お待ちくださいね。」

 

 

朧はふと視線を腕時計に落とす。

 

「…ちょいと早く来過ぎたかな?」

 

時計の針は午前10時を指していた。約束の時間まであと1時間程度。

 

迷ったらと思い時間に余裕をもって来たものの、案外早く着いてしまった。

 

「お待たせしました。7番のお部屋をお使い下さい。」

 

そう告げられると、朧は7番の部屋の鍵を受け取り先に向かおうと振り返った瞬間、誰かと肩が少しぶつかる。

 

「あっ!すいません…!」

 

急いで謝罪を述べると、相手の女の人も頭を下げる。

 

「こちらこそ不注意でごめんなさい…!って、あら?貴方…あの子達が言ってた先生って人?」

 

 

20代半ば?の女の人が朧を見上げながらそう訊ねると、朧は驚きこちらも訊ね返す。

 

「え…なんで知ってるんですか?」

 

「香澄ちゃんから聞いててね?ここのライブハウス良く使ってくれてるからさ〜。香澄ちゃん、とても楽しみにしてたわよ?」

 

「はは…あんまりハードル上げられても困りますけど…。」

 

ポリポリと眉をへの字にしながら頬を掻く朧。

 

いや、ほんとに期待しないで欲しい…。最近責任が重いものばっか引き受けているような気がして身体とか頭が休まらないよ…ホント。

 

「あ、私は月島 まりな。貴方は?」

 

「俺は篠崎 朧って言います。」

 

「朧君ね!じゃあ、今日一日あの子達の事、宜しくね?あ、間違っても手は出しちゃ駄目よ?」

 

「出しませんよ!!」

 

まりなさんはふふっと悪戯っ気のある笑みを浮かべながら裏へと消えていった。

 

 

「ったく…。」

 

変わった人だな…などと思いつつ朧は7番の部屋へと歩みを進める。

 

部屋が近くなって来た時、ふと何処からか音が聞こえた。

朧は、音の方向に顔を向ける。

 

 

「…他のバンドも今日は利用してるのか。」

 

少し気になった朧は、その音の鳴る方へと歩いていく。

 

そこでは…

 

 

「あこ、今のところ少し音が遅れてたわよ。」

 

「ご、ごめんなさい!友希那さん!」

 

「リサも、楽しむのはいいけれど、音がブレる場所があるわ。もっと集中して。」

 

「OK!」

 

「じゃあもう一度行くわよ。3…2…1…!」

 

 

 

…いい演奏だ。特にあのボーカルの子。あの子は才能の塊みたいな子だな。

 

 

けどなんていうか…上手いだけだな。

歌と感情が混ざりあってないというか…2段構造のツインシューみたいにお互い調和していない様な…。

 

言わば、上手い素人だ。

 

 

…あー!!勿体無い!!あれだけ歌えるなら、もっと先を目指せるのに…!!

 

 

朧は一人で頭を抱えながら悶絶していた。

傍からみれば変人だ。通報されても仕方ない。

 

 

「…違う違う。今日はアイツらを教える為に来たんだから…。てか、いきなり部屋入って教えさせてくれ!とか言ったら社会的にお陀仏出来る自信があるわ。」

 

 

朧は悶々とした気持ちを抑えながら、待ち合わせ場所の7番の部屋へと向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…行きましたね。」

 

淡いグリーンの髪の毛を腰辺りまで伸ばしたギター担当の女の子が口を開く。

 

「あ〜!怖かったぁ〜…。入ってきたらどうしようかと思ったもん…。」

 

茶髪にカールをかけて、まさにギャルという言葉が似合いそうなベース担当の女の子が安堵の溜息を吐く。

 

「わ、私…怖くてちょっとミスとかしちゃいました…。」

 

綺麗な黒のロングヘアーで、引っ込み思案そうなキーボードの女の子が身体を震わせながら鼓動を早くしていた。

 

「あこ、泣きそうだったよ…」

 

バンドの皆より一回り幼いあこと名乗る女の子は、ドラムスティックを握りながら目尻な涙を浮かべている。

 

「確かに不気味だったわね。けど、そんな事に気を取られてる暇は無いわ。練習を続けましょう。」

 

灰色の髪のロングヘアーに、灰色の瞳。そして朧が一番気にしていたボーカルの女の子は、バンドメンバーに鶴の一声で再び緊張感を持たせる。

 

 

 

────Roselia。

 

このバンドもまた、朧の運命へと大きく関わって来ることになるが、それはまた別の話。




沢山の人に作品を見ていただき嬉しいです。

これからも作品をよろしくお願いします_(:3 」∠)_

新作のバンドリ小説を書くなら、どの様なものが良いですか?

  • シリアス系
  • ほのぼの日常系
  • 恋愛系( 全員√ を書きます )
  • ハーレム系
  • 努力&覚醒系
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