流星の射手になりました   作:Ajisai

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アーラシュ人気に恐怖している今日この頃。




世界は今、不況の波にのまれている。

 

世間の風潮として男尊女卑から女尊男卑となった。

ISを動かせる女性は有能で動かせない男性は無能。

その風潮からか女性権利団体の声が大きくなっていった。

 

その流れからか多くの企業で男性職員のリストラが起こった。

人手が減少することで残った女性社員にいままで以上の仕事量が重くのしかかる。

そうすると、女性社員でも退社する人が現れる。

男性職員を多くリストラしたきっかけに経営が傾き、倒産の危機に瀕していった。

日本だけでなく女尊男卑の風潮が広まっている国の多くにみられ世界的な大不況となった。

 

流れに逆らい、リストラされた有力な男性職員を引き抜いた企業またはリストラをしなかった企業は、倒産を免れこの大不況に耐えしのいでいるが新しく人を雇う余裕はない。

IS武装開発の企業もこの不況の影響からか開発の停滞がみられた。

 

これはいかんと数年前に政府も重い腰を上げ、あれこれ政策を掲げたかいがあってか不景気から少し回復した。

だが、回復すれど不況はまだ続いている。

 

世はまさに大就職氷河期である!?

 

 

俺は、今窮地に立たされている。

 

・・・就職先がまだ決まっていない。

 

一夏くんたちに勉強を教えていくにつれ、教師になりたいと思うようになった。

自分の得意科目は何かと考え、国語教員になろと切磋琢磨。

そのため大学では、教育課程を受講していた。

 

母校への教育実習での授業やレポートのまとめを提出し仕事の一端を感じた。

卒業論文も提出し単位認定をもらった。

教員採用試験もパスしさあ後は、配属先の学校が決まるかのところでストップ。

 

教員の空きがなかったり、男だからと突っぱねられたりした。

企業への就職活動は早いうちにするものそして不況でどこも締め切ってしまっている。

大学の卒業がまじかに迫っていた。

 

・・・絶望である。

 

そんなある日にドイツから帰郷した千冬が訪ねてきた。

新設されたIS学園の新人教員募集とともに。

 

泣いた。喜びのあまり抱き着いた。そしてお返しに拳が飛んできた。

 

何でもこの不況の発端となった女尊男卑的な考えを緩和するため男性教員の採用を進めているらしい。

 

それから数日、試験を受けにIS学園にきていた。

すぐに筆記試験、面接試験、論文試験と進んでいく。

最後の実技試験。

ISとの戦闘である。

もう一度言う、ISとの戦闘である。

暴走したISに対して対処できるか。

 

正直何を言っているのやら。

 

貸し出しのジャージ着る。

特技披露のために弓を持ってきていてよかった。

足ばやにアリーナに向かう。

 

あれ、ISに乗っているの千冬じゃない?

 

轡木十蔵はアリーナ内にいる青年に目を向けていた。

先ほど面接でひとのよさそうな性格が感じられ青年、一条流星に。

 

ゴォーン

 

世界最新鋭の技術によって作られたアリーナがゆれ、えぐれ、亀裂が走る。

IS操縦者最強である織斑くんと生身で対等に戦っている。

アリーナの修繕費を考えると頭痛がしてくる。

彼の採用は決まりだ。彼の教師になる熱意と実力は本物だと判断した。

しかし、これからの彼に突っかかる女子生徒との試合でアリーナが今の惨状になると考えると胃が痛くなる。

今からでも胃薬を買っておこうか。

 

そうして試験終了の合図が鳴り響くのであった。

 

 

全ての試験が終了し帰り支度をしていた。

採用されるか不安であるが出し切ったと思う。

そうしていると先ほど面接官だった人にあった。

轡木十蔵さんというらしく「君、合格ね」と言われた。

歓喜の涙に打ち震え喜びを噛み締めた。

父さん母さん就職決まったよ、俺。

 

そうして浮かれていると一枚の紙を渡された。

請求書である。

 

「補助金や予算で賄いきれないから、しばらくは給料から天引きね。」

 

どうやらしばらくただ働きらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、閲覧ありがとうございます。

ステラに関してですが、させようかさせまいか。
またそのステラの対象はどうするか。

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