キリンちゃんとイチャつくだけの話【完結】   作:屍モドキ

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五話 買い物

 次の日

 

 全然眠れなかった。

 あのあとシロは数秒で寝た。

 それは良かったが、そこからが問題だった。

 最初は添い寝をする形で寝ていたが、途中からシロが俺の腕に絡み付いてきて、その…む、胸が……当たって、もう寝るに寝れなかった。

 本人は無意識でやっているのだから余計質が悪い。

 

 本日は学校が休みで時間が結構ある、いつもならモンハンにほとんどを費やしているが今日はそうもいかない。

 今日はシロの服を買いに行く予定だ。

 何故なら多分シロの手持ちの服はほぼ全てが装備、もしくは民族的な衣装しかないと踏んでいる。

 取り敢えずは朝食を済ませてからにしよう。

 

「シロ」

「何でしょう、マスター」

「朝ごはんにしよう」

「はい!」

 

 軽い朝食を作り、二人で食べる。

 そのあと片付けと掃除を済まし、出掛ける準備をする。

 

「何処かへ行かれるのですか?」

「あぁ、ちょっと買い物に」

「そうですか、なら私はお留守番を……」

「お前も来るんだよ」

「へ…?」

 

 俺はラフな格好に着替える。

 防具のままで家の外に出すわけにもいけないのでシロには俺の服を着せる。

 丈が若干合っていなくて服に着られている。袖も余っていてブカブカしている。

 

「ぶかぶかぁ~」

「そうだな」

 

 ………

 ……

 …

 

 近くのバス停からバスに乗り、デパートに行く。

 出切るだけ目立たない格好にしたがやはり目立つ。シロの容姿や髪の色や目の色、そもそも俺が女の子と一緒にいるというのが目立つ原因だと思う。

 どうか知り合いに出会いませんように……。

 俺の思いなぞ知らないと言うように、シロは相変わらず俺に引っ付いてくる。

 

「~♪」

「はァ……」

「マスター、どうしました?」

「いや、困ったなぁって、思ってね…」

「?」

「あ、そうだ」

「どうしました?」

「外では俺の事をマスターと呼ぶなよ」

「では何とお呼びすれば?」

「名前、(とおる)って呼んで」

「トオル、マスターのお名前・・・」

「あぁ、そういや言ってなかったな・・・ごめん」

「い、いえ、私もお聞きしなかったのですから」

「じゃあ、まぁ、行こうか」

「はい!」

 

 遅くなったがシロに自分の名前を教え、デパート内の洋服店を目指す。

 

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・

 

 洋服店に着いた。

 今のところクラスメートや知り合いには遭遇していない、安全に進んでいる。

 早いところシロの服を買って帰ろう。

 一人決意をしてる横でシロは店のマネキンを見て目を輝かせていた。

 

「なかに入るよ」

「あ、はい!」

 

 店内には様々な服が並んでいた。

 とりあえず適当に選んで試着させよう。

 そう思い、近くにあるものから選び、シロを試着室に入れる。

 

「ここで着替えてみてくれ」

「わかりましたー」

 

 そのあと、シロに色々な服を着てもらい、本人が気に入るもの、似合うものなどを中心に購入した。

 あと店員さんにも見てもらい、服のコーデなんか分からない俺に変わって服選びをしてもらった。

 

 店を出て、帰るか適当に買い物でもしようか悩む。

 そうしていたら、シロが何やら気恥ずかしそうに俺の上着の袖を摘まみながら聞いてきた。

 

「あ、あの、ま、トオルくん・・・・・・」

「ん、どした?」

「その・・・下着を買ってはもらえませんか・・・?」

「あ・・・」

 

 忘れていた。シロは昨日から下着を着ていない。

 服を買うのに固執して気づかなかった・・・

 

「ご、ごめん。今すぐ買いに行こう・・・!」

「は、はい・・・・・・」

 

 まさかこの歳でランジェリーショップに行くなんて思いもしなかった。

 いや、そもそも男が行くような所ではない。

 コレに関しては俺は口出ししようもできないので全て店員さんに任せた。

 しかし気まずい。シロは店員さんに連れていかれて、俺は一人取り残された。見て回ろうにも見る対象物の刺激が強すぎる。試着室の近くの椅子で座ってよっと・・・・・・。

 

「あの、店員さん、ソレは危ないと思います・・・」

「なぁ~に言ってんのキレイな身体してぇ~」

「ひゃぁ!?」

「じっくり決めてあげるわ・・・」

「お、お助けをおぉぉぉ・・・」

 

 ・・・・・・

 ・・・

 

 赤面しながらシロが出てきた。

 隣の店員さんは良いモノを見たとでも言うようにツヤツヤしている。試着室で一体何が繰り広げられていたのだろうか、あまり知りたくない。

 

「なかなか可愛い()を彼女にしたわねぇ彼氏君!」

「は、はぁ・・・どうも・・・・・・」

「着せ替えててすっごく楽しかったわぁ~」

「・・・・・・」

 

 店員さんはとても楽しそうに話してくれているが、俺の理性がガリガリ削られているので止めていただけると嬉しい限りである。

 いや、そりゃ気になるけどね・・・?

 

「だ、大丈夫か?」

「あまり、大丈夫じゃありません・・・・・・」

「そ、そっか・・・」

 

 ほんとに何されたんだろう・・・?

 

 

 シロの下着を買い、近くのベンチでひと休みすることにした。

 

 店員さんにいくつか服を見繕ってもらい、靴屋にも行き、四つほど買った。

 下着もまぁ、何着か買ったので問題はないと思える。

 

 しかし、何かが足りない。

 必要物を買い、特にもう無いかとふとシロを視れば、何かが足りないように思えた。

 

 何が足りない、何が違う、一体どこがおかしいんだ・・・?

 

 そんな疑問を抱きながらシロを凝視する。

 

「あ、あの、トオルくん・・・?」

 

 こちらを不安そうに見つめてくるシロ。

 

 あ、そうか。アレが足りないんだ。

 

「シロ、もう一店行くぞ」

「へ? は、はいぃ」

 

 

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