キリンちゃんとイチャつくだけの話【完結】   作:屍モドキ

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 今回は筆休め回です。





 作者にとってのなぁー。

 


二十九話 柔らかいものを心行くまで

 一難去っての休日。

 

 カロリー消費が激しいのと理性の削れ方が尋常ではないのでリラックスがてらソファーに深く腰を下ろし、惰性の極みのような持ち方で無線コントローラーを握って平行四辺形の断面が特徴的な据え置きゲーム機でゲームをしていた。

 

「マスター、起きてますか?」

「あぁーうん」

 

 ソファーの上から顔を覗かせるシロを目線だけ向けて一言返事を返してまた画面に向き直る。

 シロはソファーの前に回って隣に座りいつも通りの攻略(どんき)本を読み始めた。

 俺はガチャガチャとボタンやレバーを操作しながら画面の中の自機をを動かして敵キャラを倒していた。

 

 RPGなのでエンカウントとイベントを数重ねればクリアするのでゲーム性は易しいのではないだろうか。

 アイテム取り逃ししてセーブすると詰んだりするのが稀にあるけど。

 

「・・・・・・ふぁ」

 

 思わず欠伸(あくび)が出てしまった。

 ゲームは面白いけどもレベル上げとなるとやはり作業的になってしまうのがつらいよなぁ。

 モンスターを倒して、経験値を稼いで、キャラを育成、ストーリーを進める。

 うん、清々しいほど王道で素晴らしい。

 皮肉じゃないよ。

 

 ふとシロを見ると本でなくゲーム画面をまじまじと見ていた。

 会話シーンや戦闘シーンで「ほうほう」とか「へぇー」とか小さく声が漏れている。

 

「・・・・・・・・・」

 

 細かく動くその表情や肩をじっと見つめていると疲れていたのか柔らかそうという謎の感想が(よぎ)った。

 スタートボタンを押してメニュー画面を開き、チラ見どころかガン見しているとこちらの視線に気が付いたシロが向き変え、微笑みを浮かべながら首を傾げる。

 

「どうしました?」

「あ、うん。柔らかそうだなって」

「柔らかそう?」

 

 はて、と更に疑問符を浮かべるシロの顔にコントローラーをテーブルに置いて手を伸ばし、そのマシュマロのような頬を持ち上げるように包む。

 

「ひゃみゅ」

「ほおぉ」

 

 もにもにと手の中で転がすと、スベスベで柔らかい頬が申し訳程度の反発を残しつつも形を変えて、されるがままに弄ばれる。

 

「おぉー」

「んぁうなぁー」

 

 変な声を出すシロを気にも留めず軽くつまんで上下左右に引っ張ったりしてみる。

 

「あいひゃひゃひゃひゃ、あふは(マスタ)いはいえふ(いたいです)いはいえふ(いたいです)

「あっ、あぁ、ごめん」

 

 ふと我に返ってぱっと手を離すと、少し赤くなった頬をさするシロが軽く涙目になっていた。

 それすらいつのまにか無心で眺めていて、また手を伸ばしてしまった。

 

 もにぃ。

 

「やおい・・・・・・」

「ぬぅー」

 

 もにもにもにもに。

 

 

「・・・・・・」

「ま、まひゅたぁぁぁぁ?」

 

 むにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむに。

 

「あ、あお、まひゅはぁぁぁあああああ」

「・・・・・・・・・」

 

 むいむいむいむいむいむいむいむいむいむいむいむいむいむいむいむいむいむいむいむいむいむいむい。

 

 

「あぅあぅあうあぅ」

「ふぅー・・・・・・」

 

 心行くまで堪能し、満足したと同時に手を離す。

 燃焼後の静寂のような気持に満たされて悦に浸る。

 シロはソファーに項垂れてぐったりしていた。

 

「満足・・・・・・」

「私は全然納得してませんーー!!」

 

 その後仕返しとばかりに抱き着かれて今度はシロが満足するまでぎゅうぎゅうしていた。

 




 脳死で書いてました。
 キリンちゃんのほっぺをむにむにしたい。
 なんかアブナイ路線に足を突っ込んでいるのではないかと思いましたが突っ切ろうかと思います。

 ご感想、評価、お願いします。
 
 では。

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