キリンちゃんとイチャつくだけの話【完結】   作:屍モドキ

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 半ば完成してたので連続的になるだろうとは思いますが出来るのならやっておこうと言うことで投稿しませう。

 



三十一話 くだらない探求心

 学校。

 休憩時間。

 

「母性とは一体何かッ!!」

「オッパイですッ!!」

「やかましい」

 

 一体こいつらを突き動かしているのはなんなのだろうか。女子からは物凄い視線に晒され、男子からはある意味尊敬の眼差しで見られている。

 

 何故乳房について熱く熱弁しているかはさておき、気がつけば額を蒸らす汗を軽く拭って次の授業の準備をしてぼんやり過ごす。

 

 それにしても、おっぱいねぇ。

 

 

 帰宅。

 村崎家。

 

「ただいま」

「おかえりなさいませぇ~」

 

 少し間延びした声でシロがパタパタと玄関まで小走りで出てくる。背の半ばまである長い白髪を後ろで纏め、服装も少し緩いロンTとジーンズを着用している。

 

「ふむ」

「どうかしましたか?」

「いや何でもない」

 

 女性の胸について考えてました、なんて真面目な顔で言っても困惑させるだけだろう。

 

 しかしそれだけでなくうなじも良いのではないだろうか。

 

 活発で健康的なイメージを持たせつつ、ショートヘアーでいいんじゃない? と言わせない確固たる強みがある、と思う。それでいておみ足が覗いていると言うのも乙ではないだろうか。

 

 けど今ここでズボン脱いでなんて言ったら流石に傷害沙汰になりかねない気がするので控える。

 

「あの、私になにかついてますか?」

「え? いや、何もないよ」

 

 いかん、流石に見過ぎたか。

 けれど女性の胸が気になって仕方ない。

 悟られないように、しかし確実に触れ合うにはどうすればいいのか・・・・・・。

 

 そうだ。

 俺に良い考えがある。

 立ち上がって背筋を立てて、腕を少し広げながら少し恥ずかしい気持ちを押し殺してシロにふわっと声をかける。

 

「シロ、おいで」

 

 突然そんなことを言われたシロは一瞬目が点になってその後瞬く間に顔が赤くなりほんの少しにやけた口が開いて閉じなくなっていた。あたふたしてどうしようどうしようと唸っていたシロは少しして、おずおずと近寄ってきてゆっくりと密着し、しゅるっと腕を後ろに回してほんのり強めに抱き返してきた。

 

「お、お邪魔、しま、します」

 

 おずおずと小動物のように近寄ってきたシロを真正面からぐっ、と抱き締める。

 特に言葉は発さず、力み過ぎないように脱力した状態をそこはかとなく心掛け、背中に向かって垂れる長い白髪をゆっくり、ゆっくりと優しく撫でる。

 

 自分の薄い胸板に、シロの柔らかい夢の山が押し当てられ、ふわりと形が崩れて服越しにぴたりとくっついてくる。ぴくっと体が無意識に跳ねて、シロの体に回している腕が少し緩んでしまったが、すぐに落ち着いてきたので再度抱き締めなおす。

 

「あ、あの、マスター?」

「ん?」

 

 突然の俺の行動に動揺を隠せないシロがあたふたしながら聞いてきた。

 

「今日は、急にどうされたの、ですか?」

「んー。何となくだよ」

「そ、そうですか・・・・・・」

 

 少し赤らめた顔を俺の肩にぱす、と伏せて背に回した腕に力が入っていくシロにおっかなびっくりな気持ちでいる反面、可愛らしく感じてしまい、愛くるしい感情が勝る。

 

 それからお互い無言で暫く抱き合ったまま、満足するまでそうしていた。

 

 その後、自分がしでかしたことを思い出して寝る前にベッドの上で悶絶していた。

 

 

 翌日学校。

 

 こっそり藤ズに胸の感触の感想を述べたところ、ひっちゃかめっちゃかにされた。

 




 ハイ、願望です。
 詳しく書こうとか一瞬でも考えましたがそんなのやりだしたら色々と引っ掛かりそうな気もしたし、メインはそこじゃないと思ったのでこんなかたちになりました。

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 では。

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