シロちゃんを好きになってくれてありがとうございます。
今回はシロちゃんはひどい目には遭いません(壮大なネタバレ)
どうも、
今回はお気に入り件数300突破を記念しまして、アンケートを実施したところ最多数だった「おねショタ」を書かせていただきます。
と言うことでわたくし今主人公くんの中に居ます。
現在時刻は早朝4時前でございます。
これからゆっくりこのお体をショタ化させ、彼が起きたころには心も体もショッタショタと言う寸法よ。へへへ。
では早速始めさせていただきます。
奇妙な半目を開く透の身体が徐々に徐々に、縮み始める。
膨らました風船の空気を抜く様に、手足は短く、骨の張っていたところは縮み、皮は厚くなり、幼子らしい瑞々しさを取り戻していった。
さて、夜明けが楽しみですがわたくしの出番はここまでです。
ではではもう抜け出して様子観察に勤しみましょう。
透の身体から何かが抜け出すと半開きだった瞳はくるんと白目を向いてすぐに瞼を落とし、何事もないように眠り出す。
その間も体は縮み、幼体化は進行していった。
⋯⋯⋯
⋯⋯
⋯
「マスター遅いですね」
朝の食卓。
シロは料理を終えて椅子に着いて頬杖を付き、透が降りてくるのを待っていた。
いつもなら先か同じ時間に起きていることが多い主。遅い時間に起きると言う事が滅多にないため、珍しいと思う反面、体調が優れないのではと不安に思う気落ちも一抹に感じていた。
お料理が冷めてしまってもいけませんし、流石に起こしに行きましょう。
そう思って席を立ち、透の部屋へ向かい階段を上がる。
「マスター、朝ですよー。ご飯できましたよー」
部屋の前に立ってノックをし、呼びかけてみるが、反応はない。
ドアに触れて
「入りますね」
一応の断りを言ってノブを捻ってドアを開け、中に入る。
閉められたカーテンを開けながらベッドの横に立ち、主の肩を軽く擦って呼びかけた。
「マスター、朝ですよー。起きてくださーい」
「んんぅ、まだねむぃよぉ⋯⋯」
「ん?」
違和感があった。
掛け布団を頭の先まで被って答えた彼の声が、いつもの彼の声に比べて妙に高く聞こえたのだ。
さらに、いくら朝に強くないとか寝起きだからとは言え、言動が些か若い。いや幼い。
それに伴って視線が掛け布団の膨らみに走る。
「んん?」
いつもなら、大人の人間より少し小さい人が入っているほどの大きさの膨らみがあるベッドの上だが、今あるその突起の大きさはいつもの半分ほど、つまり子供ぐらいのそれしかないのだ。
「んんん?」
冷や汗が腹部を伝って肝を冷やす。
そんなはずはない。
理性が、知識が、それは馬鹿な考えだと、絶対にありえないことだと否定してくる。
しかし、本能と視界情報が拍車をかける様に肯定してくるその間でシロは困惑していた。
「マスター、マスター? お、おお、起きましょう? ね?」
まるで縋るように呼び掛ける。
そんなシロの声にようやく起き上がったベッドの上の人物。
もそもそと這うように潜り出てきたその人物は。
「うそぉ⋯⋯」
オーバーサイズな成人用のTシャツが、線の細い肩から半分以上ずり落とし、その童顔に付いた開ききっていない瞼を手の甲で擦り、辺りを見回してこちらを視認すると、先ほどまでの眠たげた顔をえへ、と綻ばせて見た目通りの年相応な笑顔を浮かべた。
「くぁ~⋯しろー、おはよぉ~」
「おはよう、ございます⋯⋯」
目の前に佇む主は、何故か年端も行かない小さな幼子になっていた。
膝から崩れ落ちたシロは目の前に居る少年に向けた虚ろな視線が、何も信じたくない意思も消え去って呆然とするしかなかった。
ベッドから這い出た少年は服を引っ掛けてべしゃ、と落ちてしまい、慌てて駆け寄り立ち上がらせる。
「えっと、マスター? だ、大丈夫ですか?」
「んー⋯⋯、うん⋯⋯」
透が不意に立ち上がったことで、ただでさえ心許なかったTシャツがずり落ち、かろうじて隠されていた肢体がさらけ出されてしまった。
「あっ」
「ぅえ?」
目の前に突如現れたそれに、シロはぴしりと固まってしばらく動かなかった。
⋯⋯⋯
⋯⋯
⋯
「はいマスター、あーん」
「あー、んむ」
隣に座る少年に、朝食を打っては口に運んでやる。
別段してくれと頼まれたわけではないし、彼が零すわけでもないのだが、何故か私はこうして彼に食べさせていた。
「美味しいですか?」
「ん~。うん!」
「そうですかそうですか。良かったです」
なんかもう、どうでもいいです。
それが今の心境だった。
いや、どうでもいいわけではない。第一主がこんな有様になって居る時点で大事だし、早急に対処もしくは解決向けてどうにかしなければいけないのだが。
「しろ~」
「はい、なんですかマスター?」
「抱っこして?」
「はい♪」
しばらくこのままでもいいかな。
どうせ事の発端はあの
「だっこー」
「はいはい、どうぞ」
食事も食べ終わったころ。
つまらない憶測なんて放っておいて、今は目の前の主が最優先です。
小さな彼を椅子から抱き上げ、膝の上に乗せて抱き寄せる。
落ちないように身体を密着させ、優しくしっかりと抱き締め、少しだけ前後に身体を揺すり、彼の背中をぽんぽんと軽く、ゆったりとしたテンポで叩く。
その動作で彼は私に身を預ける様に引っ付き、心地よさそうに胸の中で目を細くしている。
「……マスター。一つお願いしてもいいですか?」
「なぁに?」
少しだけ深く息をしながら腕のなかの少年に頼み事をするシロ。
目が座っているのが何処か恐ろしいものがあったが、今の透はそんなこと露知らず、じっとシロを見つめる。
「お姉ちゃんと、呼んでみてください」
「う? わかった」
よく分からないと顔で表しながらも、言われた通りにシロの名称を変える透。
「しろおねぇちゃん、でいい?」
少しだけ恥ずかしそうに、上目遣いにシロの顔を見ながら、ぽつりと呟く姿にシロは得も言えない感情に包まれた。
「くふぅっ!」
「しろおねぇちゃん?」
「なんでも、なんでもありません。ましゅたぁ……」
これ以上は持たない、と確信して逃げるように食器を片して台所に逃げ込むシロ。
「それじゃあ、私洗い物片付けてきますので、少し御一人でいい子にしててくださいますか?」
「じゃあぼくもお手伝いする~」
「っ⋯⋯! ありがとうございます、マスター!」
なんていい子なのでしょう。
幼子の意を無碍ににするのも憚れるし、ここは快く快諾して手伝ってもらいましょう。
もちろん簡単な作業をしてもらいますが。
「洗った食器を拭いていってくださいますか?」
「うん!」
元気のよい返事を返しながら主は台所に向かうが、身長が届かずシンクに顔を出すだけだった。
「しろおねぇちゃん、とどかない⋯⋯」
「あらら、踏み台か何か用意します」
とは言えそんなものはどこの家庭にも常備されている訳でもなく、何か代用品はあったかな。
何かないかと見回しても特に目ぼしいモノは無かったので、食卓の椅子で代用することにした。
シンクの前に椅子を置き、その上に透が膝立ちをすればある程度は安定して作業できる、と思う。
「どうですかマスター?」
「うん、ありがと~」
「いえいえ。それではパパっと終わらせましょう!」
「うん!」
そんなこんなで食器洗いを済ませる。
身体が覚えているのか動き自体は手慣れていたが、何分齢一桁ぐらいまで落ちたその体では体格のギャップがあったのか最初はなんとなく拙かったが、すぐに順応して手際よく皿を拭いていた。
「はい、終わりましたよ」
「おわった~!」
横を向けば飛んでしまったのか鼻の頭に泡を付けた主がにぱ、とはにかんでいたので、頭を撫でてやりながら顔に付いた泡を掬い取る。
「はい、これで大丈夫です」
「ありがとう、しろおねぇちゃん」
朗らかに笑う彼は次は遊ぶと言ったので、私も付いて行っててれびげーむに興じているのを横から眺めていた。
リビングのソファーは彼の背丈には少し大きいようで、背もたれに預けれていないし、脚はつま先が床に擦れるか擦れないかの高さだった。
「マスター、私の上に乗りますか?」
「んー、うん。そうする」
ふと提案すれば何となしに承諾した彼はコントローラーを一度置いてソファーの上を這いながら私の膝の上まで登ってきて、ぽすん、と収まり良く座った。
何の考えもなく彼の腹部に腕を回して落ちないように抱き締めたが、不意に嗅いだ彼の匂いに意識してしまった。
お、おぉ、おぉぉ⋯⋯。可愛い⋯⋯。
柔らかくて小さくて、温かい。
いつもの無表情ながらも微妙に口角を上げたり視線を緩ませて嬉しそうにしている彼も愛らしいが、こう幼くなって感情豊かに笑う彼と言うのもそれはそれで愛くるしい。
「ふふ⋯⋯」
「おねえちゃん?」
思わず笑みが零れ、もう少しと少年を抱き寄せて後頭部に顔を埋める。
それが気になったのか彼はきょとんとしながら振り向くが、抱きかかえられているのであまり動けないので気にしない様にして画面にまた戻る。
そんな様子で暫くシロの膝の上でコントローラーを弄っていた透が、次第にこくりこくりと船を漕いでいた。
「マスター、おねむですか?」
「うぅん⋯⋯」
瞬きをしたり瞼を擦ったりとするが、それでも眠気が収まらないのだろう。彼は諦めて画面を切り、体の向きを前後逆にしてきた。
「ねむ⋯⋯」
「ま、ますたあぁぁ!?」
所謂対面座位。
先程はお姫様だっこに近い態勢だったのに、今度はおもむろに体の前面を密着させて背中に腕を回される。
しかも、既に半分寝ている透は体重をほとんどシロに預けているので、接触面積が尋常じゃなく、子供らしい重さと体温でシロは蕩けそうだった。
何ですかこれ。
マスター、小さくなったからと言って大胆になりすぎやしませんか?
何時もなら気恥ずかしいのもあって密着なんてあまりしないのに今はこんなにも素直と言うかなんと言うかあぁぁぁ!
「ひゃああ⋯⋯」
顔を赤くさせ、思考がおかしくなりそうになりながらも気合いで踏ん張り、小さな寝息をたてる彼をゆっくり抱き上げ寝床に向かう。
「お昼寝と言えども、お布団で寝かせないと」
気力を振り絞って抱き上げ立ち上がる。
何時もの彼ならいざ知らず、今は幼くなってしまっているので温かくしていないと風邪を引いてしまうかも知れない。そう思って彼の自室まで運び、ベッドに横たえる。
「これでよ、し?」
透をベッドに運んでさぁ離れようとしたところ、透がシロを掴んだ腕が一向に離れない。しがみつかれてそのまんま。
「あ、ま、マスター。離してください~」
「んんん⋯⋯」
しかし離さない。
無理に引き剥がすことも出来なくはないが、それで起きてしまってはいけないし、憚られる行為だ。
もう諦めて私も寝ちゃいましょうか⋯⋯。
「失礼、します」
掛け布団を捲って自分もベッドに潜り込み、小さな少年の隣に横になる。胸にくっついている彼の頭の下に腕を通し、腕枕をしてやって抱き締めるように腕を這わす。
彼もぎゅうとくっつき、更に体を擦り合わせてくる。
そんな透の髪を掬い上げ、微かな寝息をたてる彼の頭を撫でると気持ち良さそうに表情を崩し、撫でる手に頭を埋めてくる。
「おやすみなさい、マスター」
優しく、静かに言葉をかけ、自分も瞼を閉じる。
もう少し、あと少しで眠りに落ちそうと言うとき、胸のなかで透が何かもごもごと喋っているのに気がつき、半目を開いて何事かと耳をたてる。
マスター、どうしたんでしょう?
「ん、しろぉ⋯⋯」
寝言でしょうか。
夢の中でも私がいるのだとしたら、これほど嬉しいことはありません。
私は夢見心地な気分でマスターの頭を撫でながら、身を寄せ合う。
少しそのまま微睡みに浸って、もうひと眠りしようとあくびを一口出してマスターを改めて抱き締め、再び目を閉じる。
マスターを抱き締めると、彼もそれに乗じて私の服の裾を摘まみ頭を胸に埋める。
それに愛らしさを感じていたら、マスターがふわ、と寝言を漏らした。
「しろぉ、しゅきぃ⋯⋯」
目が覚めました。
くだらない眠気なんぞ掘り捨てて熱い感情が身体の奥から疾走してきました。
伴って体が熱くなってきて、じわ、と汗が噴き出てきて、思わず「私もです!」と叫びそうになるのを必死に堪えながら、眠るマスターの邪魔にならない様に努めました。
「マスター、卑怯ですよ⋯⋯」
何食わぬ顔で寝息を立てる彼を恨めしそうに、それでいて慈愛を持って抱き締めて、昂る気持ちを落ち着かせて自分も目を閉じた。
寝れません~!
⋯⋯⋯
⋯⋯
⋯
目が覚めると目の前にシロの胸があった。
柔らかそう。
いや違う。
どういう状況に陥っているのか思考を巡らせ記憶を遡ってみるが、何故こんなことになっているのか全く持って検討がつかなかった。
「⋯⋯あれ、ますたぁ?」
「お、おはよ」
俺に腕枕をしているシロがようやく目覚めたようで、ぴくりと目を開いてこちらを見据える。
と言うか俺なんでシロに腕枕で抱きかかえられながら寝てたの。
ほんとどういう状況なのか。
ぼんやりと考えていたらシロも意識が覚醒したのか、目を見開いて飛び上がった。
掛け布団が飛んで行ったので外気に触れて寒いが、それで目が覚める。
「マスター!? あぁマスター、やっと戻ったぁ~~!!」
「うっ、何をする。やめ、はなひへ」
目尻に涙をためて慌てるシロが俺の頬をぐにぐにと揉んで何か確認している。
「何かあったの?」
「それは色々⋯⋯あ、そうだ、マスター」
あ、と思い出したシロ。
「マスター、寝ている時、何か夢を見てませんでしたか!?」
「え、夢?」
ずずいと顔を寄せて妙なことを聞いてくるシロにたじろぎながらも、目線を上げて思考する。
しかし数時間ほどの記憶がぽっかりと抜け落ちているような、ずっと寝ていたような気しかしないのでいいや、と答えると、シロは分かりやすく肩を落として落ち込んだ。
「そ、そうですか……」
「何、俺なんか言ってた?」
「何でもありませんっ!」
落胆するシロは顔を赤らめて逃げるように、早足に部屋を出て行行こうとしたが、不意に出た俺の言葉にシロも俺も固まった。
「待ってよしろおねぇちゃん!」
「え?」
「は?」
突如零れた姉呼びに、どういうことかとポカンとしたが、何よりそんな呼び方をしてしまったことに対する羞恥心が半端じゃない。
「ま、マスター。それもう一回言ってみてらっても」
「呼ばない! 絶対に呼ばないからな!」
「後世ですから!」
「呼ばないぞ!」
ちくしょう。何があったんだ、本当に。
おねショタ、やりました。
アンケートやってる最中にもう書き始めていて、途中おねショタ抜かされてどうしようかとひやひやしましたがまぁなんとかなりました。
如何でしたか。
それなりに甘々にできましたでしょうか。
やりたかったことをそれなりにい詰めてみましたが、これぐらいが限界です。
評価はお任せします。
ではでは。