キリンちゃんとイチャつくだけの話【完結】   作:屍モドキ

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 ざっくり前日話


四十九話 男の水着を買いにいく

 その日、朝からスマホの着信音が鳴り、通話を開くと聞きなれた親友の声が通話口から飛び出してきた。

 

『村崎、海行こうぜ』

「唐突過ぎる」

 

 友人からのお誘いは嬉しいのだが、如何せん時間的余裕が全く存在していないと言うのも些か問題だと思われる。だがそれも加藤の良さとも言える。と信じたい。

 

「いいけど俺水着無いぞ」

『買ってこい』

 

 予定は明日。早々に用意しなければいけなくなった。

 

 家に置いておくのもいたたまれないと思ってシロも引き連れ、ここ最近でどれだけ通ったか分からないショッピングモールに辿り着いた。

 

 入店後、彼是眺めながら季節ものが置いてあるコーナーにたどり着き、男性用の水着を適当に眺めながら選ぶ。

 

「そういやシロは水着買ったの?」

「はい、この前山田さんたちとお出掛けしたときに、一緒に買わせていただきました」

「そっか」

 

 彼女の財布事情は俺のポケットマネーなのだが、殆ど使っていなかったので有り余っているから遠慮はしないでと伝えているが、やはりそうもいかないらしく、減りは少ない。

 

 兎も角今は自分の水着を選ぶのが先、適当に掴んで引っ張り出してみる。

 

「よし、これにしよう」

「選ぶの速すぎませんか?」

「いいんだよ適当で」

「えぇ……」

 

 自分が着るものは余り拘らない質なので安くて使いやすいなら正直自前の下着でもいいぐらいだ。

 しかしそれもあまり良いものではないので渋々買っている。

 

「私ばかり良いものを持っていてもいけませんからトオル君もちゃんと選んでください!」

「俺の金だし……」

「いーいーかーらー!」

 

 やんややんや言われながらシロに引っ張られて店の奥に連れていかれる。

 

「履けりゃなんでもいいんだが……」

「もう少し拘りましょう?」

 

 そう言いながらシロは目の前にあるところから適当に掴んで引っ張り出す。

 

 出てきたのはブーメランパンツだった。

 

「それは、無理がある」

「ごめんなさい!」

 

 よく見れば回りの水着はどれも競泳用等の丈の短いものばかりたった。

 そそくさとそこから離れて、あれよこれよと品定めからハンガーにかけられた水着を当てて、彼女の慧眼頼りに水着をやっと購入。

 青を基調にしたアロハ柄の海パンになった。

 

 ついでに日焼け対策に水着のパーカーを一つ買って店を出る。

 ここ数年夏場は殆ど出歩いていないので夏日の耐性がないから死にかねない。

 

「あとは、日焼け止め、それとパラソルとかっているのか……?」

 

 無料通話アプリで加藤にメールを送って必要物を確認する。

 

『何か要るものあるか』

『パラソルから遊び道具、果てはスイカやBBQ何でも揃ってるぞよ』

『( ・ω・)b』

 

 前日に誘ってくるだけあって殆ど揃えてやがるあたり用意周到である。

 

 しかしそれだけの量をどうやって運ぶのだろう。まぁあの藤ズで来るだろうし、そうなれば荷物の分担とかするだろう。

 

 たが、誘われて手ぶらなのも気が引ける。

 

「ついでに何か買っていこう」

「わかりました!」

 

 そうして透とシロは色々と準備を済ませ、明日に備えて早々に寝た。

 

 




 前座だからね、短いよね。
 次は盛り込みます。多分。

 ではでは。
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