モンハンのゴア娘のフィギュアがリアル美少女になってた【完結】   作:屍モドキ

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 やっと書けた。
 ダラダラやってたらもうこんなに期間があいてしまったことを謝罪します。



5話 見逃したのは不安の種

 あれから数日して、あの子、レシカは笑顔というか表情が増えた気がする。

 

「あら、おはよう、ご飯できてるわ」

 

「行ってらっしゃい!」

 

「お帰りなさい、疲れたでしょ。お風呂、入る? 一緒に・・・・・・なんてね」

 

「おやすみなさい、良い夢をね」

 

 

 

 

 惚気てなんかいない。

 決して惚気てなんかいない。

 

 いや、表情豊かなのはいいんだが、問題は別にあるのだ。

 

 スキンシップも増えた。

 

 何かにつけてキスやハグは当たり前。

 添い寝はしょっちゅうで酷いときはヨバーイだ。

 

 まだ守れているが俺の知らないところで奪われてるとか言われたら一週間は寝込むね。

 

 そんなわけで疲れている。

 

「なぁ、レシカ」

「なぁに?」

 

 声をかけると柔らかい笑みを浮かべて洗い台から顔を覗かせる彼女。

 ここ最近の食事はレシカが作ってくれている。

 パソコンを教えてみたら料理サイト等を覗くようになったようで、本人も楽しんでいるようだし止めさせる要因が何一つないので好きにやらせている。この前なんで料理にハマったのか聞いてみたら「ご飯が美味しかったから」とのことだった。

 美味しいからいっか。

 

「買い物行くんだけど、どうする?」

「付いて行くわ。待ってて、準備するから」

「わかった」

 

 そう言うとエプロンを外してお召し物の形を変えていつものゴスロリワンピに変えて小走りに近くに来た。

 

「じゃ、行きましょ!」

「おー」

 

 

 

 近所のスーパー。

 

 ふらふらと歩いて食品を覗き見る。

 カートに食品や調味料を放り込んでいき何か買ってないものはないか頭の中で数えていると、レシカの姿が見当たらない。

 

「っ!?」

 

 思わず辺りを見回すとどうやら即席麺のコーナーに釘付けになっていた。

 以前食べた先端を落とした円錐形のようなデザインのカップ麺をしゃがんで持ち、大事そうに眺めている。

 

「・・・・・・」

「欲しいのか?」

「っ! いえ、そうではない、ことも、ないんだけど・・・・・・」

 

 声を掛けられて慌てて商品をッ戻しながら勢いよく振り向いたレシカは羞恥に顔を赤くしながら俯きがちに小走りに駆け寄ってきた。

 しかしなおも恋しそうにインスタント食品コーナーを眺めているのであからさまに誘導してみる。

 

「なんかジャンクフード食いたくなってきたなぁ」

「へ、へー」

 

 ちらちらとこちらを見ながらチャンスを見つけたと言わんばかりに「じゃ、じゃあ」と言葉を切り出すレシカ。

 かかったな。

 

「レシカ、悪いけど適当に四つほどカップ麺取ってきてくれないか?」

「わかったわ!」

 

 食い気味に返事をしてすぐさまUターンして、インスタント食品の棚に戻た彼女は目を輝かせながらあれこれと吟味している。眉間にしわを寄せて選んでいるその姿は真剣そのものだった。

 カップ麺であそこまでなれるものなのか?

 

 そうして、やっと決まったのか花のような笑顔で手に持っている容器を大事そうに抱えて走ってきた。

 

「決まったわ!」

「そうか」

 

 シーフードと醤油が二個ずつ。シンプルだがそれが美味い二種類を選んでくるとは。

 と言うよりシーフードはレシカが初めて食べた食べ物だった。

 

「好きだなぁ・・・・・・」

「えぇ、とっても」

 

 料理を覚えてこう言ったものもあまり食べないかものかと思ったが案外そうでもないようだ。

 必要なものも揃ったのでレジに通す。

 会計の時に周囲の視線が集中していた気もするが気のせいだろう。

 

 帰りがけ荷物を二人で分担して持って店を出たら、屋台の車が止まっていた。

 香ばしい香りに誘われて電光板に集まる羽虫のように近くに行くとどうやらたこ焼きの屋台のようで、油のはじける音がする。

 

「美味そうだな、レシカもいる?」

「えぇ、お願い」

「あいわかった。店主さん、たこ焼き二皿下さい」

「あいよー」

 

 慣れた手さばきで焼けたたこ焼きをひょいひょいと皿に盛りつけ、ソースにマヨネーズ、鰹節と青のりをふさっとまぶして即座に完成。流石職人。

 

「はいお待たせ」

「ありがとうございます」

 

 受け取って近くのベンチに座って食べる。

 一口で放り込むと熱すぎて火傷してしまうこともあるので一個目は半分ほどかじって中の熱を逃がす。

 熱に慣れてきだしたら唾液で舌を守りつつ二個目三個目と頬張り、順調に食べ進める。

 

「あう゛っ!?」

「あちゃー」

 

 横を向くと一口目でいきなり一タマ丸ごと口に入れたレシカがつま楊枝を持っている手で必死に溢さない様に押しとどめているがそれでもジタバタ暴れて熱に耐えている。

 涙目で肩を上下している姿は何かと危ない気がするのは俺の気のせいなのか。口抑えてるし。

 何とか熱に慣れてのか落ち着きを取り戻して咀嚼し始めたくし始めた、が。

 

「んん~~~~~ッ!!?」

 

 目を見開いてまた口を閉じて今にも泣きそうな表情でんーんー呻きながら縋るように何かを訴えかけてきた。

 

「水?」

「んー!」

「ちょっと買ってくるから待ってろ」

「ん」

 

 すぐに水を買い与えるとペットボトルをひったくって栓を開けてごくごくと中の適度に冷やされた透明な液体を飲む。ぷはー、と一息ついて肩で息をする彼女の背中をさすって宥める。

 

「大丈夫か?」

らい(だい)(じょ)うぶなわへらいえひょ(うぶなわけないでしょ)!!」

「悪かった」

 

 すっごいデジャブ。前にもこんなことがあったがまるで成長してない・・・・・・。

 

 先に食べ終えた俺は一個一個ふーふー冷ましながらそれでもあふあふ言いつつ食べる彼女を眺め、ノスタルジックな感情に浸っていた。

 水を途中に挟ませつつやっと食べ終えたレシカの口元を拭ってやり、舟をゴミ箱に捨てて帰路に着く。

 

「美味しかったか?」

「えぇ、すっごく!」

「そりゃ良かった」

 

 空いてる腕で左腕に絡みついてくるレシカを振り払おうとも思ったが荷物の重さで振るのも一苦労しそうだったので諦めてそのままにして帰る。

 

 

 自宅。

 

 荷物を置いて袋の中身の物を整理して一段落つき、ソファーに座り込みまったりする。

 荷解きをしてソファー近くで屈伸をするレシカを眺めていたら、上げられた肩に釣られてか若干、ほんの少しだけレシカの黒い下着が見えてしまった。

 慌てて視線を外して冷静になって考える。

 はて、いくらミニスカートとは言え腕を上げた程度でパンツが見えるものだろうか?

 

「レシカ、お前ちょっとでかくなったか?」

「な・・・・・・セクハラ!?」

「いやそうじゃなくて、身長伸びた?」

「身長? さぁ、測ったことないからわかんない」

「そうか」

 

 本人に自覚無しか。まぁ短期間で身長が伸びると言うのもなぁ。成長期ならあり得るだろうけど。

 

 立ち上がってトイレに向かう。

 その時、パキッと足の裏で音がして、軽いものを踏む感触がした。

 

「なんだ?」

 

 足の裏を見ると黒い欠片が見つかった。

 光沢のない、光を飲み込むような黒色をした欠片は指で潰してみると簡単に砕け、散り散りになった。

 

「なんだろ、まぁいっか」

「どうしたの?」

「いや何でもない」

「そう」

 

 何かあったのかと聞いてきたレシカに適当に答えてトイレに駆け込む。

 けどその時は気が付かなかった。

 

 レシカの頭の触角の、先端がほんの少しだけ金色になっていたことに。

 

 




 ゴアは脱皮してシャガルになるんですよねぇ。
 
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