モンハンのゴア娘のフィギュアがリアル美少女になってた【完結】   作:屍モドキ

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 やっべぇですよ。
 どうも屍モドキです。
 書く時間が取れたのでここで転でもと思いまして。
 ではどうぞ。


6話 変わっていく彼女

 最近レシカの様子がおかしい。

 いつもならスキンシップ多めに接してくるのが最近は若干距離を開けられている気がする。飯の時もあまり表情が変わらないし、帰ってきたときも抱き着いてこなくなったし、暇そうにしている時はいつも本を読むか俺に話しかけてくるぐらいなのに、最近はソファーに項垂れてため息をついているだけだ。

 気になってもなんて声を掛けたらいいか分からず、もしデリケートなコトだったとしたら後が怖い。

 気休めに何かできればいいが、それも分からん。

 無知な自分が憎いぜ。

 

「ねぇ、シンジ」

「お、おう、なんだ」

 

 振り向かず、声だけ意識を向けてきたレシカに慌てながら返事を返す。

 

「アナタは、自分のカタチが変わってしまうことをどう思う?」

「えぇっと、そうだな・・・・・・」

 

 内容がアバウト過ぎて回答に困ってしまった。自分が変わる。要は成長するとか、趣味とかが変わるとかで捉えていいのか?

 

「そうだな、変わるのは別に嫌じゃないな。原因がどうあれ変わるのは自分だし、そもそも俺は多分気付かないと思う」

「・・・・・・そう」

 

 

 一週間後、レシカに変化が現れた。

 まず目に入ったのは服装の変化だった。いつものワンピースではなくシャツにスカートと、落ち着いた格好になっていた。

 

「お、服がいつものワンピじゃない」

「ちょっとね」

 以前より身体的な成長が見受けられ、身長も伸び発育が良いのでワンピースでは身に余っているな、と思っていたので、やはり今の体格に見あった服を着ると言うのは大事だ。

 

「これまでシンジの目付きヤラシクなってたから」

「ぐっ、そ、そうか?」

「ふふっ。図星ね」

「このやろ」

 

 あ、今笑った。

 久々に見たレシカの笑顔に、小さな安堵を覚えた。

 

 

 更に五日後。

 

 レシカの触覚がご起立していた。

 

「どうかしたのか?」

「何でもない、何でも・・・・・・」

 

 レシカ本人は何故か少々不機嫌で、いつものほうっとした表情はなく複雑な顔をしていた。

  眉間に少ししわを寄せ、頬杖を突く左腕を右腕で握りしめ、全身が力んでいるように見えた。

 

「えっと、コーヒー飲むか?」

「ありがと、一杯頂戴・・・・・・」

「おう」

 

 コーヒーを二杯淹れて、片方はミルク多めで少々ぬるくなるようにして、それを渡してやる。レシカは少しやつれた顔をしてマグカップをありがとう、と受け取って大事そうに両手で持ちながらちびちびと飲み始めた。

 彼女の横に座り、俺もテレビを見ながらコーヒーを啜る。

 

「なぁ、レシカ」

「なぁに・・・・・・?」

 

 疲労が見える目を向けて耳を傾けるレシカ。

 時折体を震わして息が荒くなっている。風だろうか。

 

「ちょっといいか?」

「な、なに?」

 

 レシカの額に手を伸ばして熱を確かめる。

 体温は平均よりほんの少しだけ低い彼女は今日は俺の体温よりも少し熱いぐらいだった。

 

「熱っぽいな、寝ておくか?」

「うん、そうする・・・・・・」

 

 あまりにおぼつかない足取りで部屋に行こうとするので思わず駆け寄って支えてやる。

 

「見てらんねぇよ」

「ん、ありがと・・・・・・」

 

 寝かしつけてやり、その日は気に触れないよう少な目の看病で終わらした。

 

 

 三日後。

 

 レシカの様態が悪化した。

 目の前には寝床に入り、肩で息をしながら全身から滝のように汗を流している少女。

 冷却シートを貼ってやってるがそれも意味がないように思えてきた。

 

「レシカ・・・・・・」

「ぁ・・・・・・シンジ・・・・・・」

 

 今にも消えてしまいそうなか細い声で俺を呼ぶ少女。

 触角は今日も隆起していてそれに続くように尻尾も伸びて、ベッドの上で疼くように這いずっている。

 

「何か食べたいものとか、ないか?」

「今は、眠たいから、いいや・・・・・・」

「そうか・・・・・・」

 

 何かしてやりたいけど、病人には静かにしてやるのが一番だ。

 けど看病する側としては何かしてやりたくてもどかしい。

 

「ねぇ、シンジ・・・・・・」

「なんだ?」

「手、握って・・・・・・」

「分かった」

 

 じゃあと差し出された手は震えていた。しかし。

 

「あっ・・・・・・」

 

 レシカは怯えたように目を見開き、優れない顔色は青くなっていた。

 伸ばされた手は豹変していて、小さな少女のものでなく、怪物のように禍々しく歪んだものになっていた。

 

「ごめんなさい・・・・・・」

「いや、その・・・・・・」

 

 悲しそうな顔をしてすぐに手を引っ込めようとしたレシカの手を無理矢理掴み取り、強く握る。

 

「そんな、止めて・・・・・・」

「嫌だ」

「・・・・・・ありがとう」

「あぁ・・・・・・」

 

 彼女が消えてしまいそうで、喪失感を払拭しようにもどうしても目の前の出来事が大きすぎて、とても怖かった。

 暫く手を握っていたらいつの間にかレシカは眠っていた。

 

「・・・・・死なないでくれ」

 

 どうしようもないほどやるせない。

 

 握っていた手を見ると黒い破片が付着してた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日。

 

 

 大きな物音がした。

 思わず振り向いて無意識のうちに息が止まる。 

 短く重たげな騒音が断続的にドアを隔てた壁の向こうから聞こえ、近づいて耳を添わすとかすかにレシカの掠れた声が聞こえてきた。もう我慢が出来なくなった俺は躊躇なくドアを開くと、そこに広がっていた光景に絶句した。

 

「あ・・・・・・」

「おい大丈夫か! レシ、カ・・・・・・」

 

 倒れたり傾いたり、物によっては破損も見受けられる家具が散乱している部屋の中央で、レシカが泣きじゃくって上擦りながら俺を見上げていた。

 しかし様子がいつもと違う。

 所謂、狂竜化状態というやつを発動していたのだが展開されている怪腕の片方は膨張し、金色の外殻が肘部から爪先にかけて黒い外殻を突き破って露出していて、それに連なって片側の腕や脚に身に付けられている装備が変化している怪腕と同じようにゴアの禍々しいものから神聖的なものに形を変えていた。

 頭部も触角が隆起しているが片方はは反対の触角よりも太く、より強固そうなものへ変化していて流麗な長い黒髪には白金色の髪が一束ほど増えていた。

 何よりも、ルビーのように紅く美しかった瞳は、右目だけ変色していて、白目は黒く、瞳孔は赤い燐光を微かに灯していた。

 

 そんな状態のレシカは必死に変化した半身を抑えるようにもがき、苦しい嗚咽を漏らしながら呻いていた。

 

「うっ・・・・・・ぐぅぅッ・・・・・・! あぐぁ・・・・・・!! はぁッ・・・・・・!!」

「おいレシカ!! しっかりしろ!?」

「いやぁっ!!」

「どぉ!?」

 

 がむしゃらに振られた怪腕に薙ぎ飛ばされ壁に強く背をぶつけてしまい視界がちかちかして上手く息が出来ない。

 立ち上がろうにもまともに運動もしていない体は先ほどの一撃で根を上げてしまい身動きが取れない。

 

「あっ・・・・・・」

「ごふっ、レシカ・・・・・・!」

 

 床からの低い目線、暗幕をかけたような薄暗い視界。そんな景色で見えたのは恐怖や怯えの表情を浮かべる彼女の震える姿だった。

 

「ご、ごめんなさい・・・・・・!」

「あ、待てレシカ!!」

 

 やっと立ち上がれたと思った束の間、レシカは窓を開けてそこから飛び立ってしまった。

 

「嘘だろ・・・・・・」

 

 荒れた部屋、風の吹きこむ窓の向こうにどんどん小さくなっていくきらりと光る彼女の姿しか、今の俺の視界には映らなかった。

 




 飛んでっちゃった・・・・・・。
 マジでどうしよ。


 レシカちゃん飛んでっちゃいました。
 どこへ向かうのでしょうか、見当も付きません。

 感想評価お待ちしております。
 誤字脱字等ございましたらご報告願います。

 では。
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