モンハンのゴア娘のフィギュアがリアル美少女になってた【完結】   作:屍モドキ

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エピローグ

 いつもと変わらない朝。

 目覚まし時計のアラームを上に上げた手の重力でばたんと止める。

 

「もう少し・・・・・・」

 

 伸ばした手を布団の中に引き戻し、外気に触れて少し冷たくなった腕を労わって布団の中で暖める。

 まだ眠気が覚めない。こんな時は目が冴えるまで寝るのが一番なんだ。昔からそうだ。偉い人も春の朝は眠いと言ってるぐらいだしそうなんだ。

 

「朝よ、起きなさい」

 

 部屋の扉が無造作に開かれて、女性の声がした。

 声の主は分かっている。寝ぼけた頭でも分かるぐらいいつも聞いているのだから、当たり前だ。

 

「もう少しだけぇ・・・・・・」

「だーめ、ご飯冷めちゃうでしょ」

「んうーぅ・・・・・・」

 

 掛け布団をずらされてひやっとする外気が温まった体を撫でる。

 ぞくりと体を縮こませるが、、その小さくなった体を声の主がぐらぐらと揺さぶってきたので仕方なく上体を起こす。

 

「やっと起きた、おはよ」

「んー、おはよ」

 

 

「レシカ」

 

 

 

 美しい白金色の長髪とそれに似合うフリルの付いたカチューシャのような飾りに、飾りの両端から小さく飛び出る二本の黒い角。

 その体格は出会ったころよりも大きくなり、身長は十代か二十代の平均的な身長と同じくらいだろうか。そしてそれに釣られてか発育も良い。出るところは出ていて締まるところも締まっている。

 腰のあたりから髪の色と同じ色をした細長い怪腕が伸びていて、フライパンと調理器具を握っている。尻尾も本来の物より細いモノが伸びていて、するすると揺らめいていた。

 瞳だけは以前と変わらず明るい紅色で、それだけは変わらないんだと感心していた。

 

「どうしたのよ、そんなにじっくり見ちゃって」

「いや、きれいだなーって」

 

 働かない頭でその一言を言い放てからちょっとやらかしたかな、と思う。

 証拠にレシカは顔を真っ赤にしながら「なな、な、なに言ってんのよバカっ!」と言って部屋から出て行ってしまった。

 しかしすぐに扉を開けて顔を覗かせる。

 

「ご飯、早く食べにきなさいよ・・・・・・」

 

 可愛い。

 毎日とは言わないがだいたいこんな調子なので惚気てしまってもいいだろう。

 せっかくの朝食が冷めてしまってもいけないので早く身支度してテーブルの席に着く。

 

「やっときた」

「あぁ、ごめん」

 

 エプロン姿のレシカがまだほんのりと赤い顔で頬杖を突いて待ってくれていた。

 自分も座って目の前に用意されている料理に手を付けようとしてレシカに叩き落とされた。

 

「いただきますがまだでしょう」

「ゴメンナサイ」

 

 結構目力強めに言われて尻込みしながら謝る。

 「分かったなら良し」と力んだ力を緩めてテーブルに乗せ上げていた上体を下ろして、二人揃って手を合わせる。

 

「「いただきます」」

 

 黙々と食べ進め、半ば口に運んだところで本日の予定を改めて見直す。

 最近引き受けていた仕事が一段落したので納品と報告、その他諸々で今日は会社に行く。

 

「今日はどうするの?」

「ちょっと出かける」

「ん、わかった」

 

 最後の一口を口に運んで手を合わせる。

 

「ごちそうさま」

「うん」

 

 レシカはまだ食べている。自分は洗面所で歯磨きやら髪を整えたりした後、部屋に戻って身支度をして荷物をまとめ、玄関に向かう。

 

「じゃ、行ってきます」

「あ、ちょっと待って」

 

 リビングの方でレシカが制止の声をかけるので止まると、彼女がパタパタと走ってきた。

 なんだろうと思っていると、するりと首に手を回されてぎゅう、と抱き締められた。

 

「ん」

「んふー」

 

 半目で向けられた微笑みはまさに女神のそれのような錯覚に陥ってしまう。朝日の日差しも相まってまさにそれだった。

 それほどまでに彼女は美しく、優しく、なにより愛おしかった。

 

「うふふ」

「楽しそうだな・・・・・・」

 

 スキンシップは相変わらずのようで、たまにこういうことが良くある。

 以前から変わらない彼女のこの癖に、遅いとは思うがやっと慣れ始めてきた。

 

「あぁそれと」

「なに?」

 

 ふふ、と笑うレシカは少し頬を染めて、また手を伸ばしたと思うと今度は顔をしっかりとホールドして、細めた唇を俺の口に当てた。

 

「んっ」

 

 数秒そのまま動けず、振りほどくことも出来なかった。そもそもやる理由もないか。

 あっと言う間の数秒で離れた唇は何だか火照っていた。

 

「いってらしゃい」

「あぁ、行ってきます」

 

 振られた左手には、その煌めく長髪にも負けないほどの輝きを放つ指輪が填められていた。

 




 ゴア娘終わりました。
 見切り発車で書き始めたゴア娘ですが元々短めで終わらせようと思っておりました。
 短編で十話前後にする予定だったのでおおよそ予定通りと言うことで。
 
 書いていて思ったのがゴア娘以外でもゴア系の擬人化を出したいというものでした。
 当初は姉妹親子にでもして隣に引っ越してきた怪物親子とか考えていたのですが、そうなると確実に自分の処理能力の幅を超えてしまうのでゴア系擬人化の全てを本編ヒロインのレシカちゃんに担ってもらいました。
 シャガルが成体なのでどこぞの人妻、レシカが下の娘でお姉さんに渾沌ゴア(中二病)が入るとか考えていました。無理でした。

 そんなこんなで終了した本編いかがだったでしょうか。
 途中から出てきた黒式とかは私が書いている別の小説のキャラクターなのでこの小説だけを読んでくださっている方にとっては少々分かりづらかったかと思います。その点については私の勝手な行動によって混乱させてしまい申し訳ありません。
 言い訳をさせてもらうと黒式は私のキャラクターの中で唯一? 作中でも見せた異世界移動をする手段が確立している存在なのです。ほかのキャラクターも移動したりしていますが方法が不明、しかも話の展開的にシャガル(龍)と対峙することになったので必然的に異世界に行かなければならない。
 ではどうするか。黒式しかいない。こんな流れで出しました。
 扱いがちょっと雑なのは許してください。
 
 何故シャガルと戦ったかにつきまして、ゴア系の生態をご覧になればだいたいのことは掛れていますのでそこからお調べになってください。
 なんで異世界までその波動が来たのかは存じておりません。

 最後に、稚拙で煩わしい文ではありましたがなんとか終了までもってこられて満足しております。
 皆様の応援のお陰でめげることなく書ききれたと思います。
 ありがとうございました。

 この最終回に賛否はあろうかと思いますが、この話はこれで終わりました。
 渾沌も成体も入れたいと入れていった結果、病み描写が入り、戦闘描写が入り、てんやわんやになっていきました。

 それでもちゃんと締めくくれたので良かったです。
 重ねて御礼申し上げます。
 本当にありがとうございました。

 感想、評価お願いします。

 では。 


 追記:誤字修正しました。報告感謝致します。しまらないなぁ!
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