空母の母   作:山田☆太郎

2 / 4
こんな自己満小説を読んでくださる方がいて,感激です.ありがとうございます.感謝の意も込めて今週は2話投稿します.短くてすみません.
今回はほぼ説明回です.

タグのガールズラブと強姦を外しました.やっぱり入れる予定がないので.


始まり

全ては一つの予言から始まった.

それによると,数年後に海底から出現する艦艇群により,人類は滅亡させられるというのだ.

 

増えすぎた人口.

破壊される自然.

消えていく生き物たち.

 

それに危機を覚えた地球という大きな意思による,言わば免疫反応である.

しかし,同時にそれに対抗する手段も予言された.

かつての大戦で戦った幾隻もの艦艇の力を人の身に宿す存在を創造するという物であった.

それを受けて各国政府はその存在の創造に取り掛かった.

もちろん日本政府もその存在を艦娘と呼称し,儀式による召喚を行った.

この儀式によって召喚される艦娘は6人.

戦艦,空母,重巡,軽巡,駆逐艦および潜水艦である.

また,召喚には依り代となるものが必要であったため,艦種ごとに提督と呼ばれる6人の適性のある青年が選ばれた.

 

戦艦 大間春幸(17)

空母 佐伯冬真(19)

重巡 渡邊秋奈(16)

軽巡 五十嵐夏海(18)

駆逐艦 斎藤進(16)

潜水艦 今井夕子(17)

 

人の寝静まった深夜,彼らは首都東京 江戸城跡地に集められた.

そして,儀式は予定通りに行われ,彼らの前に艦娘が姿を現した.

 

戦艦 金剛

重巡 古鷹

軽巡 天龍

駆逐艦 睦月

潜水艦 伊168

 

しかし,空母の艦娘だけがその姿を提督の前に表すことはなかった.

これにはいくつかの原因があった.

一つは,召喚に必要なエネルギーが足りなかったのである.

相手は地球の意思である為,もちろんそのエネルギーを召喚に利用することはできない.

では,必要なエネルギーはどこから得るのか.

答えは人の生への思いや平和の願いである.

この儀式を行うにあたり,日本政府は予言についての情報を国民には公開しなかった.

それは,混乱を避けるためという理由からであったが,これが裏目に出てしまった.

平和な日常を過ごす人々の中には,強い思いや願いが生まれなかったのである.

結果,召喚した艦種の中で最大の制圧力を持つ空母の膨大なエネルギーを賄えなかったのである.

なお,他の国家では召喚する艦種を戦艦と空母の2種に絞るなど消費エネルギーを抑えた為,このような不具合は起きなかった.

もう一つは,地球側の介入である.

前述したように,艦娘の中でも空母型は突出した制圧力を持つ.

また大戦時,最終的に最大の航空戦力を保持していたのはアメリカであったが,いち早く空母を完成させ,その有用性を示したのは日本である.

その為,地球側の介入が行われ召喚時の提督とのパスが接続不良を起こしたのである.

また,エネルギー不足により召喚自体が不安定になっていたことが,その介入を容易にした.

こうして,空母のみ正常な召喚が行われなかった.

しかし,他の5人の艦娘が正常に召喚されたため,日本政府はこのことを大きな問題とはとらえず,召喚された艦娘を礎にした更なる召喚と,その育成に計画を移行した.

故に,彼らは気がつくことはなかった.

遠く離れた沖縄の小さな島に現れた,一人の女性に.

 




読んでくださって,ありがとうございます.
次話は日曜日に投稿します.


しかし,平気で1話1万字とか書く人ってすごいなあ,と思う今日この頃です.
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。