追加
なんか初っ端から凄まじい誤字?をしてたんだけど。なにこれ恥ずかしい
フェン王国 首都アマノキ 軍祭
ㅤ数多の文明圏外国が集結するフェン王国主催の軍祭。
ㅤ5年に一度開催されるこの祭りでは各国の武官達は自らの力を示し、他国を牽制する。
ㅤ海上部門の会場となった湾に多数の帆船や小型船が停泊する中、幾隻か異色の船が停泊していた。
「あれが日本の戦船か・・・。まるで城だな。」
ㅤシハンの感想に、武将マグレブが頷く。
「いやはや・・・ガハラ神国から事前に情報は聞いていましたが、いざ見て見るとなんとも不思議なものです。
ㅤ特に・・・。」
ㅤと会話を一区切りしつつ日本船の近くに停泊する半分ほど海に浸かった船を見る。
「あの潜水艦という船。意図的に海に沈み、海中を進む船など聞いたこともありません。」
ㅤ彼等の視線の先では合計5隻の日本軍船と3隻のドイツ軍船が停泊していた。
「剣王。そろそろドイツ船に攻撃を始めてもらいます。」
ㅤ剣王シハンが直々に頼み込んだ『力を見せて欲しい』という依頼に対しての回答がされる時がいよいよ迫ってきた。
ㅤ先鋒はドイツ海軍の誇るUボートの中でも最高クラスの性能を有するUボートXXI型だ。
ㅤ軍船から2㎞程の所から目の前にある4隻の船の方に艦首を向けつつゆっくりと潜水するUボート。
「・・・むう。あれでどうやって攻撃するのだ?」
ㅤ双眼鏡のピントを合わせようにも合わせるものがないシハンが疑問を口にした。
「・・・?何だ、あの白い線は。」
「波・・・でしょうか?」
ㅤUボートが潜水した後、少し経ってから突如水中に出現した白い線。それはどんどんと廃船に向けて進んでいく。
ㅤシハンたちが疑問を口にした次の瞬間。
ㅤ突如として一隻の廃船が爆発し、中央から折れて沈む。
ㅤ誰かが驚きの声を発したと同時にさらに3本の白線が出現し残った3隻も爆発。辺りに木片を四散させた。
「・・・⁉︎」
「か、海中からの攻撃・・・⁈」
ㅤフェン王国の中枢、特に軍部は戦慄する。
ㅤもしも、あの船に海の中で待ち伏せでもされたら・・・考えただけでも身震いがする。
ㅤ再び廃船を見ると既に4隻とも完全に海に沈み海上にはわずかに木片が浮かんでいるだけであった。
「い、一体何だったのだ・・・?」
ㅤ少しドイツ軍の攻撃について考えて見るが、全く思いつかない。一体、ドイツはどのような攻撃をしたのだろうか。
ㅤ驚きのあまり水を打ったように静かになった会場が漸く息を吹き返したかのように騒がしくなった時、一隻の大きな大きな船が動きだした。
ㅤそれは、帝国海軍の象徴であり、世界のビッグセブンと呼ばれた超超弩級戦艦、長門。
ㅤ観客の注目を集めつつ悠々と会場内を進む長門。かの艦の8㎞程先には合計4隻のフェン王国の廃船が浮かんでいた。
ㅤ剣王シハンは望遠鏡を先ずは長門に合わせた。
「あの距離から攻撃するつもりというが・・・我が国最強の軍船、『剣神』ですらあの距離では届かんぞ。」
ㅤ剣王は部下と話をしつつ日本軍船の攻撃を待った。
日本海軍 戦艦長門 艦橋
「あ。」
ㅤこれから多くの国々の注目を集める中で砲撃をするということで艦橋要員の多くが興奮していた長門艦橋にて長野原艦長は呆けた声をだした。
「そうだそうだ、砲術長。内地の電探研究所からレーダー照準射撃の射撃データを持ってこいって言われてたから射撃はレーダー射撃で頼む。」
ㅤ当艦には今回の演習に合わせて仮称二号電波探信儀二型が配備されており、性能試験をするように開発の方から彼に言いつけられているのだ。
「了解。」
ㅤ砲術長は忘れんなよと思いつつもそれは言葉に出さず了解の返事を返す。
ㅤそして長門の重厚な41㎝砲は目標に向けて旋回を開始した。
ㅤそれは、まるで火山の噴火のようであった。
ㅤとある国の武官はそう手記に記していた。
ㅤ長門の41㎝の巨大な主砲は大轟音と共に巨弾を撃ち出す。
ㅤ電波探信儀により定めらた照準に従い前部連装二基四門の主砲は圧倒的な爆発を生み出し、4発の砲弾は廃船に向けて飛んで行った。
ㅤ砲弾が廃船に接触したその次の瞬間には廃船は粉砕されそれまで船が存在したところは巨大な水柱と水飛沫に覆われた。
ㅤ・・・それから少しの時間が経ち。
ㅤ水飛沫が晴れた頃にはそこに4隻あった筈の廃船は僅か1隻を残してその存在を消し、瞬く間に3隻の木造船は海に漂う木片と化したのであった。
「・・・。」
「・・・。」
「これは・・・。」
ㅤ剣王シハンを含めフェン王国の中枢はあまりにも自分達の攻撃とはかけ離れた威力にもほどがある破壊を目の当たりにして只々呆然としていた。
ㅤたった一隻で一体何門の大砲を斉射すれば良いのかわからないほどの爆発を生み出す。
ㅤフェン王国の船ではあの水柱の余波だけで船が転覆しそうだ。
「直ぐにでも大日本帝国及びドイツ国と国交樹立に取り掛かろう。不可侵条約は勿論、できれば安全保障条約も取り付けたいな・・・!」
ㅤシハンは日本とドイツの力を認め、満面の笑みで方針を口にした。
クイラ王国海軍 戦艦『クイラ』
「やはり日本とドイツに全てもっていかれたな。」
ㅤ苦笑いしながら副艦長に話しかける男。
ㅤ一見して普通の人間の男に見えるが、彼の帽子の下には狼の耳が付いていた。
ㅤ狼の獣人であり、クイラ王国海軍大佐のディラマは王国最強の戦艦、クイラの艦長である。
ㅤ現在、クイラ王国海軍は戦列艦や装甲艦の技術を日独の資料を基に独自研究中であるが今より数ヶ月前、それこそロウリアと開戦したての頃。日本からとある一つの艦を購入した。
ㅤその名も、日本海軍特務艦『敷島』である。
ㅤこの頃、大日本帝国ではクイラが襲われるたびに参戦して出撃していては金がかかるという事である程度ロデニウス2カ国が自衛できる戦力を持たせるべきという意見が出ていた。
ㅤ一方、クイラ王国側も日本に装甲艦の輸出を求めていた。
ㅤこれにより大日本帝国は装甲艦輸出に乗り出すのだが、経済的にも国力的にもクワ・トイネ公国を上回るクイラ王国が妥当と判断。
ㅤそして輸出艦として白羽の矢が立ったのがこの敷島であった。
ㅤ佐世保に係留されていた特務艦敷島は駆逐艦や航空母艦の建造でどこも満杯の中奇跡的に空いていた三菱長崎造船所のドッグに曳航された。
ㅤそこで取り外されていた艤装が取り付けられ、諸々の整備が行われた後『戦艦敷島』として8月の28日にクイラ王国に引き渡されたのである。
ㅤ現在は戦艦クイラと名前を変えてクイラ王国海軍に就役しドイツの軍港を借りて訓練中だ。
「ですね。・・・まぁ、あの2カ国は常識外れもいいところです。感覚が麻痺してきましたが当艦だってパーパルディアの戦列艦よりも強いんですよ?」
「まぁそうだな。」
ㅤ副艦長と会話をしつつ、主砲の射撃用意をさせる。
ㅤそして、文明圏外国最強の艦はその巨砲からただの鉄球ではなく大規模な火炎を生み出す榴弾を撃ち出すのであった。
ㅤ戦艦クイラの砲撃は長門の後であったため各国の武官はある程度それを冷静に見ていた。
ㅤ・・・しかし、
『日本やドイツと国交を結べば列強など目ではない兵器が手に入る』
ㅤと、文明圏外各国に希望を持たせるには充分なのであった。
クイラ王国が超絶強化されたでござるの巻
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作中登場兵器紹介
・長門
メジャーだから割愛
・UボートXXI型
水中高速性や潜航時間が2倍になったりした凄い艦。電気Uボートなどと呼ばれた。
戦後、ソ連・アメリカ・イギリス・西ドイツ海軍でも運用された。
・クイラ級戦艦
かつての帝国海軍敷島型戦艦の1番艦敷島。
日本で管理されていたアームストロング 1912年型 30.5cm(50口径)を二基四門と副砲として50口径三年式14cm砲を25基、7.7㎜機銃30挺を有する。