約3週間前 クワ・トイネ公国 東部
ㅤ透き通るような青い空。雲ひとつない快晴の空の中を一つの影が進んでいた。
猛々しい体。固そうな鱗。厳つい顔。
現代人が見たらドラゴンと言うであろう生物、ワイバーン。
ㅤその生物の背中に取り付けられた鞍にまたがる1人の男。
竜騎士マールパティアは愛騎の上で首を傾げていた。
「・・・あれ?おかしいなぁ・・・そろそろ海に出るはずなんだが・・・。」
手に持った地図をもう一度見直す。
位置や見方を間違えてないか念入りにチェックするが、どう見てもここは海のはずである。
しかし、眼下には綺麗な草原が広がっていた。
「どうなってんだ?」
と、声を漏らした時。彼の目に一つの黒点が映った。その点は凄まじい勢いで大きくなっていく。
「何だあれは・・・まさか、敵騎か⁉︎」
ㅤ身構えるマールパティア。しかし、段々と点の形が鮮明になるにつれて彼の予想がはずれていることが分かってきた。
「あのワイバーン・・・羽ばたいていない?」
ㅤゴォォォォと不思議な唸り声をあげながらこちらに向かってくるワイバーン。よーく見てみると胴体から突き出た二つの大きな羽は動いていない。
『我、未確認騎を発見。これより要撃し確認を行う。現在地・・・。』
ㅤ考察するよりも取り敢えず報告するべしと断じたマールパティアは即座に司令部に報告する。
報告が終わると再びその謎のワイバーンをの観察を始めた。
ㅤこちらに向かってくるその不思議なワイバーンはまるで木の葉のような色をしており、とても大きい。
その羽ばたいていない大きな羽には2つ高速回転する謎の部位が付いている。
ㅤその数秒後には未確認騎は彼の予想をはるかに超える大きさになっていた。
「ッ!こりゃあ想像よりもでかいぞ・・・!」
いよいよ未確認騎とすれ違うぞ、という時。彼の驚きは最高潮に達した。
なんと、未確認騎の
「ッッッ⁉︎」
ㅤ彼は驚きのあまりに愛騎から滑り落ちそうになった。なんせ、まさか頭の中に竜騎士がいるとは想像できなかったのである。
「しまった!」
体勢を立て直している間に未確認騎は遥か遠くに進んでいた。
慌てて未確認騎を追いかけるが、その差は小さくなるどころかどんどんと大きくなり未確認騎はマイハーク方面へと消えた。
ㅤそれから数日後。謎の飛竜が来襲した東方の陸地を調査するために組織された騎士団が旧海岸線付近で魔獣を引き連れた謎の軍団と遭遇。
ㅤ『大ドイツ国』と名乗るその軍団に敵意がないという事がわかった公国はドイツ側の希望もあり会談の場を設けることとなった。
クワ・トイネ公国 首相官邸
ピリッとした空気の中、多くの男達が一つの部屋に会していた。
片方は見慣れない黒くてパリッとした民族衣装。もう片方は見慣れた服。
公国の外交官、コンダイは目の前のドイツの外交官を観察していた。
(外務局内じゃあワイバーンを知らない、魔法を知らないという王道の蛮族国家だと聞いたが・・・。)
パリッとした民族衣装は少し窮屈そうだが清潔そうな見た目の男達。
態度も良く行儀もいい。
(俺にはどうにも蛮族に見えないんだけどなぁ・・・。)
ㅤ武官らしき男が身につけている装飾品も美しい。
ㅤ昔見たことがある本物の蛮族は農夫が着ているようなボロ切れを着ており、装飾品も質素なものだったが・・・。
「では、会談を始めましょうか。」
顔にはおくびにも出さずに頭の中でそんなことを考えているとクワ・トイネ公国首相、カナタの声が応接室に響いた。
体がキュッと引き締まる。
ㅤそれまでは静かだった部屋が少しずつ動き始める。ドイツの外交官もキビキビと動いており、とても優秀であることが伺える。
1人の外交官として情けない行いをしないように気をつけなければ!
ㅤこうして執り行われたドイツとクワ・トイネ公国の会談と総統閣下からの手土産を受けてドイツの力を知ったクワ・トイネ公国はドイツと国交を樹立後安全保障条約を締結。
ㅤそれから少し後にドイツが仲介をした日本とも国交と安全保障条約を締結するのであった。
「そうか!頭の中に竜騎士が!」
「マールパティア博士、お許しください!」
『頭の中に竜騎士が』という文を書いた3秒後ぐらいに思いついたクソみたいなネタ。
面白く無いですね。すみません。
後、描きだめが無くなった為半失踪みたいになる可能性が高くなります。お許しください。