大日本帝国と末期ドイツ召喚   作:鎌森

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今回はまたまた短めです。難産だったの。6話早めにするから許して。
10/13日
補足説明
艦政本部の各部について
第一部:砲熕部(大砲)
第二部:水雷部
第三部:電気部(無線、電探)
第四部:造船部
第五部:造機部(機関)
第六部:航海部
第七部:潜水艦部


艦政本部

ㅤ陸軍が戦車技術・航空技術で大きな敗北感をドイツに抱いていた頃。

ㅤ明治以降日本の心血を注いで築き上げられ、今や世界第3位とも呼ばれるまでになった巨大組織、大日本帝国海軍でも頭の痛い対独戦略について会議かおこなわれようとしていた。

 

 

 

海軍省 艦政本部

ㅤ帝都東京に位置する西洋風の美しい煉瓦造りの建物。

日本海軍の軍政を司る組織、海軍省。

その中でも日本海軍の造艦・造兵・造機に関する事務を取り扱う海軍省の外局、艦政本部。

この機関の各部の要人達が一つの会議室に集まっていた。

「では、会議を始めようでは無いか。」

ㅤ男たちの中で最も上座に座っている男・・・艦政本部長、田辺中将の号令の元転移後の建艦計画に関する会議が始められる。

 

 

ㅤさて、この会議ではまず何を議論するかというとドイツ海軍がどのような脅威となるかということである。

ㅤかねてより帝国海軍は太平洋の反対側に位置する後の超大国、アメリカを仮想敵としておりその建艦計画もアメリカを意識した物となっている。

その為、どのように建艦計画をドイツ向けに改定するかと言うことを会議しているのだ。

「・・・まぁまず、ドイツ海軍の中で最も脅威となるのは潜水艦でしょうな。」

集まった男の中の一人である第七部長、涼元少将が呟くと周りの男達もうんうんと頷く。

「まあ、見つけられなかったら話にもならんからなぁ・・・。」

第三部長、八意少将がうわ言のように話す。

彼らの頭の中ではとある出来事の記憶が反芻されていた。

 

今からおおよそ5日ほど前。

ㅤ日本近海において日独海軍合同演習が行われた。

ㅤこの演習はその名の通り日本海軍とドイツ海軍が合同で行なった演習で日本からは南雲機動艦隊や潜水艦が、ドイツからは潜水艦や数隻の駆逐艦が派遣され様々な演習を行った。

ㅤそして、最も大きな問題となったのは対潜演習の際の出来事である。

なんと、日本側は碌にドイツ海軍のUボートを探知できず空母・戦艦を含む3隻が撃沈判定、5隻が中大破判定を受けたのである。

一方で日本海軍の伊号潜水艦はやすやすとドイツ艦に見つかり撃破判定を受けてしまった。

ㅤこの出来事は日本海軍に大きなショックを与え、特に九三式水中探信儀がほとんど役に立たなかったことが問題視されるようになった。

ㅤそのため、今後は探信儀開発を急ぎつつ対潜を想定した改装・設計をすることが重要というのがこの会議内での一般的な意見であった。

だが、これ以外にも割と頭の痛い問題は存在するのである。

「それも考えねばならんが、戦艦と空母はどうする。」

ㅤそう、戦艦を作るか、空母を作るかという問題である。

ㅤ現在、井上成美や山本五十六を中心とした航空主兵論が駐ドイツ日本大使館より伝わった真珠湾攻撃の大戦果を受けて勢いづいており、海軍内でも戦艦廃止とまでは行かずとも空母を重視すべしという意見が少しずつ増えてきていた。

ㅤ特にドイツ国内で前世界の日本から一部技術協力を受けて建造中らしい空母、グラーフ・ツェッペリンが艦上機として改良型のMe262を運用するのではないか、という噂も立っていることが航空主兵論者の勢いを後押ししていた。

ㅤ艦政本部内でも第一部長、阿部少将を中心とした大艦巨砲主義者と第三部長、八意小将を中心とした航空主兵論者との間で激しい議論が行われている事は艦政本部の人間では当たり前の常識である。

ㅤ最近は航海部や潜水艦部といった元々は余り議論が盛んではなかった部の人員も飲み込み、議論は拡大の一途をたどっている。

ㅤ彼等によって行われる議論は相手が何かを言うと『陸軍としては海軍の提案に反対である!』と言わんばかりに相手の意見を否定するいたちごっこが続き、はっきり言って不毛な争いと化していた。

「やはり空母を重視すべきでしょうな。」

「いや、戦艦を重視すべきだ!」

ㅤやはりというか何というかこの場でも少々雲行きが怪しくなっており、このままでは舌戦が始まり会議どころではなくなるかもしれないい。

ㅤこの議題は諸々が決まってからにするべきであると判断した田辺中将は急いで話題の転換を図る。

「ま、まぁまだ他にも問題はある。」

ㅤと言って雲行きがあやしい阿部少将と八意少将を落ち着かせる。

「電探、ですな。」

ㅤ先程から黙って聞いていた第六部長、蒲生少将が議題を提起する。

ㅤそう、次の頭がいたい問題とは電探についてだ。

ㅤ史実における日本海軍では上層部の無理解もあり電探技術は陸軍に比べて遅れており、西欧諸国とはお話にもならない。

ㅤだが、この演習時に使用されたドイツ海軍駆逐艦の対空監視レーダーが日本海軍上層部の度肝を抜いた。

なんせ、そのレーダーは航空隊が200キロ以上離れていても探知が出来ると言うのだ。

ㅤただでさえドイツ空軍の戦闘機に対して零戦が遅れをとっているというのに200キロも先で待ち伏せをされたらどうなるか。

ㅤこれを想像した海軍上層部は急遽電探の価値を見直せざるを得なくなったのである。

 

 

 

 

ㅤ結局、会議は長々と続けられG14型航空母艦の4隻建造、改秋月型の建造、対潜装備・電探の研究などが決定された。




難しかった・・・。無理矢理感半端ないけど許してください。こうでもしないと夢の八八艦隊実現しそうなんです。
だけどこれで三式ソナーとかの開発フラグは立ったはず。あとは回収するだけだ!
10/13日
余りにも酷かったので大幅に加筆修正。
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