大日本帝国と末期ドイツ召喚   作:鎌森

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本格的な戦闘は(多分)次次回
戦闘シーンまでは書き溜めしてるから近いうちに戦闘に入れるんでもう少し!もう少しお待ちください!


戦争に向けて

クワ・トイネ公国 ギム 西方方面騎士団

ギム基地司令部

「圧倒的不利では無いか、我が軍は。」

ㅤ後の世ではこの時のクワ・トイネ公国軍の状況を端的に、正確に表した言葉として歴史書に乗る言葉を呟きながら頭を抱える西方方面騎士団騎士団長、モイジ。

ㅤ先程から退去を呼びかけているロウリア王国軍からの返答はなく、総司令部に援軍を要請しても『高度な柔軟性を維持しつつ臨機応変に云々』という曖昧な答えが返ってくる。

「くそっ!このままじゃあギムは放棄することになるぞ・・・!」

ㅤ敵の大戦力が目の前にいながらも何もできない虚しさと苛立ちがどんどんと溜まるモイジであった。

 

 

 

 

ㅤその後、彼の言葉は現実となりギムはアデム率いる東方征伐軍先遣隊により蹂躙される事になる。

だが、その惨状を聞いた日本・ドイツ国民は憤慨しロウリア討つべしという気概が高まることにもなるのであった。

 

 

 

 

 

大ドイツ国 首都ベルリン 総統大本営

ㅤかつての世界、地球においては70年後でも世界最大の戦争と言われた独ソ戦を含む第二次世界大戦の傷跡から徐々に復興しつつある千年帝国こと大ドイツ国の首都ベルリン。

ㅤ整備された街道では人々が歩き回り、アウトバーンでは車が颯爽と駆け抜ける。

ㅤそんな大都会ベルリンにおいても一際大きな建物。

ㅤ地下から再び地上に移された総統大本営において今回の作戦がヒトラーに説明されていた。

「では、今回の作戦計画についてご説明いたします。」

参謀総長のハンス・クレープスが地図と駒を使いながらヒトラーに作戦を説明する。

「まず、今回我が軍は日本軍、クワ・トイネ公国軍の支援に徹します。」

「何故だ?」

「わが国は未だ連合国軍の攻撃から立ち直り切れておりません。

ㅤハンブルクの様な激しい爆撃にさらされた街や工場では未だ復興が進んでおらず瓦礫の山となっております。

ㅤ地球での戦争から立ち直りきれていないのは軍部も同じで多数の部隊において兵員・物資が不足しております。

現在の状況では大規模作戦は自粛せざるを得ないでしょう。」

ㅤクレープスの説明を若干不満そうに聞くヒトラーだが彼の言うことは間違っていない。

ㅤ現在、ドイツは連合国の攻撃で荒廃した都市・工場の修復に全力を傾けており、戦時徴兵部隊の解散はもちろん常備軍の軍縮まで行っていた。

ㅤ戦時急造部隊が使っていたものが流用できるため旧式だろうがなんだろうが糸目をつけなければ装備は数を揃えられる。

ㅤしかし、何よりも問題なのが軍人の数だ。

ㅤ例えどんなに強い兵器があったとしても操る人がいなければ鉄製の複雑な置物でしか無い。

ㅤだが、ドイツ軍では度重なる大戦争の結果正規軍人が大幅に不足していた。

ㅤしかし、だからと言って徴兵しようにも流石に漸く家に帰れたと思った瞬間にまた戦争に行けと言われたら国民も反感を抱くはずだ。

ㅤヒトラーもその辺は理解しているのか渋々と納得していた。

「その為、クイラ王国に駐屯している第六装甲師団が現地の同盟軍の支援に当たる予定です。」

ㅤクレープスが広げられた地図に配置されている第六装甲師団の駒を移動させる。

「現在、クワ・トイネ公国の都市ギムを落としたロウリア王国軍は勢いに乗り要塞都市エジェイに迫りつつあります。」

ㅤロウリア王国軍を示す駒が地図に載っているエジェイなる都市に移動する。

「そこで我が軍は日本軍、クワ・トイネ公国軍の支援をします。」

ㅤエジェイに置かれたクワ・トイネ公国軍・日本軍を示す駒と共にドイツ軍を示す駒がロウリア軍を迎え撃つ。

「そしてこの場で一気にロウリア王国軍の侵攻部隊を撃破しその勢いのままギムを奪還します。」

「うむ・・・。」

「また、ロウリアの大船団がクワ・トイネ公国のマイハークを目指して出航したとの情報が入りましたが・・・。」

「いや、まて。確かマイハークは我が国との国境地帯に位置する内陸都市ではなかったか?」

ㅤヒトラーが普通ならば抱くと思しき疑念を唱える。

ㅤその疑念にクレープスもよくわからないというような雰囲気を醸し出しながら解答する。

「えー、恐らくですがロウリア王国はまさか数ヶ月前まで港湾都市だった場所がいきなり内陸都市になったとは思ってもいないのでは無いかと・・・。」

「成る程な。」

ㅤ確かに、ヒトラーもいきなりキールが内陸都市になりましたと言われてもまずはその報告をした部下の頭の心配をするだろう。

「話を戻しますが、こちらに関しては日本軍に一任します。

ㅤ現状の我が国の海軍ではあまり活躍できないでしょうし、木造船をUボートで迎え撃つのははっきり言って燃料の無駄です。」

「何っ⁈」

ㅤ海側に置かれたロウリア軍の駒を日本軍を示す駒が迎え討つ。

ㅤクレープスの説明に心外だと言いたげな顔をする某レーダーさんもいたが誰もそのことには突っ込まない。

「・・・わかった。作戦の実行許可を出そう。」

こうしてドイツ軍はこの世界初の戦争に向けて動き出す。

 

 

 

 

クワ・トイネ公国 エジェイに続く街道

ㅤこれより始まろうとしている血なまぐさい争いなど全く知らぬと言うように綺麗に澄み渡る青空。

ㅤ四月に突入したクワ・トイネ公国は寒さも和らぎ、綺麗な花や新緑の草木が芽吹いている。

ㅤそんな綺麗な大自然の中を無骨で物騒な一団が進んでいた。

ㅤ地面を揺らしながら進む鋼鉄の巨大な後ろ姿。

ㅤ大きな車体に載せられた重厚な砲塔から飛び出す太く、力強い大砲。

ㅤドイツ国防陸軍に所属する4号戦車H型の一団はクワ・トイネ公国の街道をエジェイを目指して進んでいた。

「長閑だなぁ・・・。」

ㅤ第六装甲師団第六戦車連隊第一中隊中隊長、シュトロハイムはクワ・トイネ公国の風景を見つつそう呟いた。

ㅤ穏やかな陽光がほんのり暖かく、何処からか小鳥の囀りが聞こえる。

ㅤその景色はこれから戦争が始まろうとしているとは全く思わせない、正に平和そのものであった。

「車長、のんびりするのはいいですけどちゃんと指揮はしてくださいね?」

「はいはい、わかったよっと。」

ㅤ砲手のディータの諫言を軽く聞き流してから今回の作戦概要を反芻する。

「えーっと、確か今向かっているエジェイという街で日本軍、クワ・トイネ公国軍と共にロウリア軍と戦うんだったよな。」

ㅤ頭の中に地図を思い浮かべる。

ㅤ確かさっき連隊本部から今はテポトの森近辺だと聞いたから・・・。

「まだまだか・・・。」

ㅤ未だ長いエジェイへの道のりに若干飽きた彼は体重をキューポラに任せて後ろに振り向く。

ㅤ自車軸の後ろからは自らの指揮下にいる4号がお行儀よく付いてきていた。

ㅤ結構実戦経験の多いシュトロハイムからすれば見慣れた光景だが戦車が戦車だけにかなり壮観な光景である。

ㅤだが、そんな堂々たる力強さに満ち溢れた戦車も砲身に小鳥が止まっていれば平和に見えてくるから不思議であるる。

「やっぱり長閑だなぁ・・・。」

ㅤなにやら車内から声が聞こえる気がするが何も聞こえなかったことにしてぼーっと戦車隊の周りを飛び交う蝶々を見る。

ㅤ空は相変わらず澄み渡っていた。




ローマ‼︎(挨拶)
はい、前回次次回には戦闘シーンに入れるとか言っときながら延長しちゃいました。すいません。
ですが、本当に戦闘シーンは今絶賛執筆中なので近いうち(多分18日まで)には戦闘シーンに入れたらいいな・・・。
後、前書きと後書きを書き終えてプレビューしてたら本文に直したいところ見つかるのなんなん?嫌がらせ?
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作 中 用 語 解 説
・第六装甲師団
その名の通りドイツ国防陸軍の装甲師団(要するに機甲師団)
多分というか実在するがこの作品では名前以外全て架空。
・TigerⅢ
TigerⅡの上位互換。第六装甲師団以外にはマトモに配備されていないレア装備。
多分SSホロ+。
詳しくはロウリア戦後の閑話で。
注:閑話まで出番なしに変更
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