まぁそんなことは気にせず第11話どうぞ!
「それでは俺がこの石を投げて落ちた瞬間スタートでいいですね?」
そう言って地面から手ごろな石を拾う。
「えぇ、わかりました。いつでもどうぞ」
彼女がどこからか取り出した扇を持ち腕を組んで構えたのを見て俺は上に石を投げる。
そして俺も右手を後ろに構えたクラウチングスタートのような構えを取り石を見ていた。
辺りがシンと静まる。石が降ってきた。
地面に石がついた瞬間先手必勝と思い、足に思いっきり力を入れて地面を蹴った。
---気が付いたらいつの間にか彼女の後ろにいた。
「は?」
射命丸が後ろに回り込んだのかと思い彼女のほうを向いてみるが、彼女も何故か半身でこちらを見て呆けていたのでその可能性はないだろう。
じゃあ何が起きたんだ?夢の中では普通に動けたんだけどなぁ・・・
!・・・まさか、夢の中と現実では動体視力が違うのか?
そう考えると辻褄が合う。
うわー・・・どうしよう。七夜曰く「魔に真正面から挑んでも今のお前では万が一にも勝ち目はないだろう」と言って教えてくれた動きの大半が敵を錯乱するためだけの技なのだ。
つまり射命丸を錯乱させてから近接攻撃をしようと思ったのだが、さっきの移動技---閃走・水月を使った時のように自分の目が自分の動きについていけなかったら意味がないのだ。
俺が困惑してると射命丸がにやりと笑い
「どうやら貴方は普通の人間ではないみたいですねぇ。これが終わったらそのことについても話してくださいね?」
と言ってきた。
射命丸にこの体術のことを教えるのはいいが今はそれどころじゃない。
いまからどうしよう・・・
こっちは早く動くと目がついていかない。かといって真正面から挑んでも勝てる気がしない。
もうこれはムリゲーとしかいいようがないな。
というかこれは組手なのだから勝ち負け関係ないじゃん。
そう思った瞬間体が軽くなった気がして動いていた。
自分の目がついていける範囲の速さで彼女に迫りまず足払いを仕掛けるが片足を上げて回避された。
そしてその勢いのまま逆足で上段に回し蹴りを放ったがこれも一歩身を引くことでかわされた。
いったん距離を取り間髪入れずに懐に潜り込む。
これには射命丸も驚いたのか少し目を見開いていた。
これは好機と思い習ったばかりの技を試してみることにする。
左足を軸に右足で斜め上に勢いよく後ろ蹴りを放つ。
「蹴り穿つ!」
普通の蹴りならば1回しか当たらないがこの技---閃走・六兎は6回当たるらしい。
らしいというのは俺はまだこの技を使い慣れなくて2~3回しか当てられないのだ。
これに反応して直撃を防いでくるあたりはさすがは妖怪といったところか。
だが勢いまでは殺せなかったらしく上に吹き飛ばされていく。
ここで普通なら攻撃は終わりだがゲームをしていた俺は派生技を知っていた。
吹き飛ばされてく射命丸の襟を掴み勢いを完全に殺してから後方に投げ飛ばす。
そしてドンと音を立てて地面に落ちた。
俺は地面に着地して射命丸が落ちたところを見てると、ゆっくりと起きあがってきた。
その表情はさっきと同じ笑顔だが目が笑っていなかった。
「油断していたとはいえ志貴さんがここまでやるとは思いませんでしたよ。おかげでお気に入りの服も汚れ髪も砂だらけになってしまいました。・・・ちょっと本気で行きますよ?」
うわぁ・・・めちゃくちゃ怒ってるよ、これはもう死なないように頑張るしかないな。
そう思ってると目の前から射命丸が消えた。否、消えたのではなくそう思わせるほど早く動いたのだ。
幻想郷最速の名は伊達じゃないらしい。
落ち着いて回りの気配を探っていると右に気配があったのでそちらに蹴りを放つも空振りに終わってしまった。
「甘いですね」
後ろからそう聞こえたと思ったら背中に激痛が走り空を飛んでいた。
どうやら後ろから殴られたようだ。
地面に落ちてしばらくは立てなかったが思ったより早く痛みが引いたので本気を出すとはいってもほとんど出していなかったのだろう。
立ち上がると射命丸が先ほどとは違い普通の笑みで
「これでおあいこですね。どうします?まだやりますか?」
まぁこれだけやれば目的は達成かな。
「いやいや流石にもう遠慮しますよ」
この世界に来て初の戦闘?は負けで終わった。
どうでしたか第11話。
水曜日には投稿しようと思っていたのですがね書いてる途中に寝落ちしてしまって投稿ができませんでしたよ。
前書きにも書いた通り明日からテストなので来週の水曜日ぐらいまで投稿はないと思います。
最後に感想や意見、質問などあればお待ちしております。