「ええええええええええ!?」
「!?どうしたの!?」
「い、いやなんでもないよ」
そう言いつつもう一度鏡を見てみる。
輪郭も口も鼻もあの鋭い目も髪型も2次元から3次元にしたらこんな感じだろう。
うん、どう見ても七夜志貴です。本当にありがとうございました。
・・・じゃなくて!どうして俺が七夜の体に?
そうか!これが噂の憑依ってやつか!
元のあまり人気のなかった顔よりかは良いけどよ・・・
しかも憑依するだけならまだしも幻想郷とかいう妖怪とかがいる場所に放置しやがって神様マジ鬼畜。
まぁ退魔の一族である七夜に憑依できたことはありがたいかな。
こんなところに何も力のない俺がいたら何もできずに食われて死ぬのが妥当だろう。
・・・どうせ名前も思い出せないしここは思い切って七夜の名前を使ってみるか?
「・・・大丈夫?」
「あ、あぁ大丈夫だ。それより名前は思い出せたよ、俺は七夜志貴、よろしく」
「あら、よかったじゃないの。ええ、よろしくね」
アリスが続ける。
「これからのことを話したいけど・・・怪我人に無理はさせられないわね、その話は明日にして今日はゆっくり休みなさい」
「わかりました、お言葉に甘えて休ませせていただきます・・・」
言い終わると同時に思った以上に疲れていたのか俺の意識はすぐに暗闇に沈んでいった・・・
----ん?ここはどこだ?
あたりを見渡すと暗い森だ。
一瞬さっきまでいた森かと思ったが、この森はなんだか懐かしい感じがする。
「よう、俺に取りついた人間」
後ろから声が聞こえた。振り返ってみると---そこには立っていた「本物の」七夜志貴が。
「!!本物の七夜志貴か?・・・何の用だ」
すると七夜の雰囲気が豹変した。向かい合ってるだけで逃げ出したくなる。
これが殺気というやつか?
そんなことを考えていると、
「何の用だ、とはご挨拶だな。今ここでお前を殺してやってもいいんだぜ」
「っ!!」
それはわかりきってることだ、あいつが軽く力を出せば俺なんか赤子のように殺されちまう・・・
そこまで考えたとき七夜から殺気が消えて口を開いた。
「まぁそれは冗談だ、それより俺がお前の前に出てきたのはお前に七夜の体術を教えようと思ってな」
「七夜の体術だって!?あの現実にあったらチート級のやつを!?」
あまりの驚きに声が裏返る。だってあの七夜の体術だぜ?
七夜は少し間をおいてからまた話し出す。
「あぁ、チート・・・ではないと思うがそこら辺の魔なら一瞬で倒せるな」
やばい、興奮してきた。あの体術が使えるのなら幻想郷でも生きていける気がしてきた。
でもなんでだ?七夜にそんなことするメリットがない。気になって聞いてみた。
「えっと、七夜・・さん?どうして俺なんかに七夜の体術を?」
「それはな、まぁなんというかただの暇つぶしだ」
「は?」
俺はその答えにどう反応すればいいかわからず思わず一瞬固まってしまった。
「なんでもいいじゃないか、さぁ時間もないしさっさと始めるぞ」
まぁいいか七夜の体術が使えれば!そんな風にテンションが上がった矢先、
「ただし俺の体とはいえ全部教えてたら10年以上はかかるだろう。だから基礎といくつかの技を教える。まぁこれだけでも5年はかかるけどな」
と七夜から絶望的な宣言がされた。
それから数時間俺と七夜の特訓が始まった。
終わった時には疲れ果てていて指一本動かせなかった。
「はぁ・・はぁ・・はぁ・・」
「ふぅ、お前意外と物覚えが悪いな。明日から特訓量をもっと増やさないといけないな」
あれからまだふえるのかよ!?と心でつっこみつつ息を整えていた。
しばらくして七夜が
「今日はもう休むがいい、朝起きて疲れてましたじゃおかしいからな」
と七夜が言ったとき、俺は時間という概念を思い出した。
「俺の体内時計的にもう朝になるんじゃないのか?」
「それは大丈夫だ、現実ではまだお前が寝てから1時間経つか経たないかという時間だ。あぁそうだ言い忘れてた、ここでの疲れは現実とリンクしてるからな」
マジかよ・・・でももうつっこむ気力もないや。今は疲れた寝よう。
「なら俺は寝させてもらうよ、おやすみ」
「あぁ、おやすみ」
そうして俺の意識はまた暗闇に沈んでいった・・・
どうでしたか第2話
夜中に書いたものだから眠たくて最後のほうはよく覚えてません
間違っていたらご指摘などお願いします。
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