「なぁ、力が伴わないと救う事は出来ないのかなぁ」
少年が 力なく呟くように、それでいて目の前のもう一人の少年に訴えるように声を絞り出す
「俺はどうしたら良かったのかなぁ」
「さぁな、ソレを俺に聞いてどうする?」
「救いたいって思ったんだ、助けたいって!だから行動した。だけど俺は弱かった、だから…」
うずくまる少年を尻目にもう一人の少年はつけ離すように言う
「そんな事を言ってる限りは変わらない、アレは止まらないし、止めたいなら動くしかない、力が無いと嘆いていても始まらない」
「う、うぅぅ…」
ドカンと二人の後方から火の手が上がる
気づけば周りは火の海だ
昨日まで何のこともなく普遍的な日常があったこの場所は見るも無残に焼失されて行く
燃え盛る炎の中心にアイツがいる
「俺は行くよ、元々俺は止まれない。この聖杯戦争に関わった段階でどうしようもないんだ」
「待ってくれ!俺も行く、行かなきゃならないんだ!助けないと救わないと!!」
決意は述べるがそう意気込んだ少年は動けない
「でも分からないんだ、どうすればこの状況をひっくり返せるのか、3人共無事に聖杯戦争を終わらせるのか」
「ぐだぐだ考えてる時間はもう無い、俺は行く。」
そうこうしている間に火の手は広がっている
熱波で火傷でもしてしまうのでは無いかと思わせる程に周りを焼き尽くしていた
「俺には力がある、サーヴァントって力が」
「でもそれだけじゃ変わらない、ただ聖杯戦争が継続するだけだ、この亜種聖杯戦争は元々の聖杯戦争からかなりかけ離れてる、でも聖杯を手にするのは最後の1騎なのは変わらない、聖杯戦争を終わらせる為には結局殺し合わなきゃならないんだ!」
「そうだな…」
「それじゃ助けられない、そんな形で聖杯戦争を終わらせる訳には行かない。3人共無事に聖杯戦争を乗り越えて、元に戻る為にはサーヴァントで戦う選択肢は選べない。」
「ならどうする、悩んで悩んで足を止めてココで焼け死ぬか?」
「それは…」
「考えたってまとまらないさ、考えてまとめられたんだったらこんな状況にはなってなかった。遅すぎたんだよ全部、最初から」
握りしめた拳の中にある宝玉の感触を感じながら少年は炎中心を見上げる
「力はある、どうにか出来るのはこの
うずくまった少年は決断出来なかった。力の無い自分になにができるのか
行かなきゃならない炎の中心を見据え、歩き出した少年は言う
「実験も最終段階だ、どうするかはお前が選べ!」
今後は1話ずつ最初から書いて行く予定です。
思い付きで書き始めてしまったのでどうなるかわかりませんが頑張ってみようと思います。