Fate/Experiment site   作:もみあげ

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自分の好きなように書いているので分かりづらくなっていると思いますがご了承下さい


起点であり転換点

何気ない日常って言うのが実は凄く大切な事に気付いている人は少ない。

目覚ましで起こされて、眠気まなこで歯を磨いて、時間に追われながら朝食を食べる。

制服に着替えて家から飛び出すと今日も既に待ち人がいる

 

「遅い!今日もギリギリだぞ!」

「悪いねー毎日、待っちゃった?」

「待っちゃった?じゃない、分かってるなら5分早く行動しろ!」

「いやーそれが激ムズでさぁ」

「難しくないわい!」

「大丈夫だよ、カズ君はどんなにギリギリでも遅刻はしないって分かってるから」

「そう!それ!」

「褒めてないからな、当たり前の事だからな」

 

今日もそんな事をだべりながら登校する

問題なく学校に着いて、つまらない授業を受けて、昼は学食のAランチを選ぶ。

朝と同じ面子で食事をして、また何でもない事を話す。

午後は眠たさとの勝負を行いながら授業を受け、眠たさに負けて居眠りしているところを教師に叩き起こされる。

部活をやっている2人を尻目に帰宅部は帰路に着き、今日は寄り道でゲーセンにて小銭を浪費する

家に帰る頃は晩飯が出来ているので有り難く頂いた。

特に予習も復習もせずにゴロゴロと時間を潰して風呂に入り、湯上りに冷たい麦茶で喉潤す。

自室でテレビゲームして眠くなってきた頃にスマホに友人から連絡が入っていたりして、またぐだぐだ話したりする

気づけば夜も更けて明日の事を考えると寝なければならない時間だ、無理矢理布団に潜り込んで寝る事とする

そしてまた朝に目覚ましで起きるのだ

 

当たり前の日常、当たり前の日々

其れを大切なだと思う事は普通は無いだろう

自分にとって余りにも普遍的なそれらは一般人にとって「当たり前」なのだから

だけどそんな当たり前の日常は呆気なく壊れる事がある、それは地震や台風などの天災かもしれないし、事故や事件などの人災かもしれない、病気とかもあるだろう

そして当たり前を失った場合、其れを取り戻す事が非常に困難なのだ

 

正に今、目の前で起きてる事は当たり前の日常とは程遠い「何か」だ

 

昨日まで一緒に登校していた幼馴染みの2人が今夜には殺し合いを演じている、然もそれは喧嘩の延長戦の様な物ではなかった。

吹き飛ぶ地表、切り裂かれる建物、おおよそ理解不能の応酬が繰り広げられている。

余りに非現実的な光景だった。

相対する2人とは別の人物もいる、寧ろこの現実離れした殺し合いは、其奴らの仕業が殆どだ。

片方はフルプレートの鎧を着用した人物であり片方は鎧武者の様な男だった

普通ならこったコスプイヤーだと思うぐらい突飛な格好だが目の前の状況は、そんな事を思わせない本物の迫力があった。

 

「何なんだよコレ…」

 

目の前の状況を何一つ理解できなかった。

ファンタジーな殺し合いについて行けないし、2人が何で戦ってんのかも不明、そもそも2人が喧嘩をしているのを見た事すらなかった

 

「何でだよ…」

 

止めないと、そう思う

だが足が動かなかった

あまりに非現実的な状況に頭がパンクした。

自分に何が出来るのか分からなかった。

そして只々、怖かった。

巻き込まれれば死は免れない様な状況に。

物陰から覗き見ているだけの自分が酷く矮小に感じた、震えて怯える自分が余りにも惨めに思えた。

2人とは小学校の頃からの付き合いだ、2人は自分と同じ普通の人間だと思ってた。だけど2人は明らかに自分とは違った

漫画に出てくるカッコいい主人公なら何の迷いもなく目の前の摩訶不思議な殺し合いに介入できるんだろうが、余り普通な自分にはこの殺し合いに介入する勇気が出なかった

苛烈に極まる殺し合いは唐突な大爆発によって終わる、爆発で舞い上がった砂埃が晴れた頃には2人ともその場から居なくなっていた。

 

「ちきしょう…」

 

呟いてヘタリ込む

安心して腰が抜けてしまった感じだ

自分が目撃したものが現在だったのか分からなくなる、だが目の前にはさっきまでの戦いの後がくっきり残っている

まるで現実感が無いが現実なのは確かだった

思考がまとまらない、どうしたら良いのか分からない

2人に何があったのか知りたい、だけど知ってしまって大丈夫かとも思う

 

そして決断

帰ろう、現状を丸投げして、考えるのを放棄して一旦帰ろう。

 

無理矢理気味に立ち上がり振り向いて帰ろうと思った矢先に目の前に誰かがいる事に気付いた。

上から下まで真っ黒な服を着た男

異様な程に闇に溶け込んでいる男が何がを言っている、多分外国語だろう全く分からない。

男が手を前に出すと、ふっと意識が遠くなっていくのが分かる。抗えないままに倒れこむ、覗き込んできた男のが何かを言っているがやはり全く分からなかった。

 

 

この日から俺の平暮一絆(ひらくらかづつな)の当たり前の日常は終わりを告げる。

 

 

 

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