俺は......鉄華団団長......オルガ・イツカだぞ......
火星でよく分かんねえ暗殺者たちに殺されちまった後、俺は数々の異世界を廻っていた。
冬夜の「異世界はスマートフォンとともに」の世界......
カズマの「この素晴らしい世界に祝福を!」の世界......
バエル、......じゃねえ、マクギリスの「ナイツ&オルガ」の世界......
その他にもたくさんの異世界にいったかな。
俺は最初の異世界に行く前に神を殺しちまった。そして、俺は神殺しの呪い(しょうもねえことですぐに死んじまうっていう呪い)と、「止まるんじゃねえぞ」の呪文(何度でも蘇ることのできる呪文)を得てしまった。
さて、前の世界での俺の役割は終わったようだし、次はどの世界に転生するんだろうな?
例の神の部屋が見えてきたぜ......
「あなたが、オルガ・イツカですね。」
いつもの神の部屋にいたのは、金髪のショートカットの女。
いつもは茶のおいてあった机の上には、大量の紙束が散らかっている。
世界神の爺さんがいねえじゃねえか。とりあえず聞いてみるか。
「誰なんだよあんたは?」
「私は次にあなたが転生する世界を管理する神の一人です。」
「俺は......鉄華団団長、オルガ・イツカだぞ......」
俺もつられて挨拶しちまった。
「んで、次に俺が転生するのはどの世界だ?爺さんはいねえのか?」
どうせろくでもない世界だろうがよ......
「世界神のおじ様は今お忙しいのです。なので、私が世界神の代理を務めています。さて、あなたには私の『鉄血のオルフェンズ』の世界に転生してもらいます。」
「『鉄血のオルフェンズ』?なんだそりゃ?」
正直ピンと来ねえ。まあいいか。
「転生特典は、ミカと俺の獅電、ってことで頼んだぜ。ミカももうじき来る。」
「分かりました。では私も転生の準備があるので......」
「オルガ。」
ミカが神の部屋に入ってきた。
「おう、ミカ。次は『鉄血のオルフェンズ』の世界に転生するんだとよ。」
「へえ。」
......あまり興味がなさそうだな。
「オルガ・イツカ様、転生の準備ができました。」
さてと、あっちの準備もできたようだし、そろそろ行くか。
「......」
ミカの目がおかしい。
「おい、どうしたんだ?ミカ?」
「あいつ......消えろよ!」
目をギョロつかせて拳銃を抜くミカ。おい、何やってんだ!また神を殺すのか!
「なっ......!?」
女は慌てて机の上に置いてあった紙束を盾にするが無駄だ。
パンパンパンパン
ミカの拳銃が紙束を貫き、女は倒れた。
「何やってんだミカ~!また神殺しの呪いが増えるんじゃねえのか?」
勘弁してくれよミカ......
「大丈夫。だって、こいつは死んでいいやつだから。」
は?どういうことだ?
「ミカ、こいつを知っているのか?」
「名前は知らないけど、俺たちの世界にいた敵だよ。」
「ん?どういうことだ?こいつはこれから転生する世界の神だ、って言ってたぞ。なんで敵がこんなところにいる?」
「知らないよ。まあそれは......」
......と、神の部屋の景色が歪み始める。転生が始まったようだ。
俺達にはたどり着く場所なんていらねえ。ただ進み続けるだけでいい。
止まんねえ限り......道は、続く!