Vivid小説はギャグが少ないので。
生徒会---それは、全校生徒を代表して選ばれし者だけが所属できる組織。生徒会---それは、学校の推薦がちょっぴり有利になる組織。生徒会---それは、真っ当な人格を持つ者がいるべき組織。
この体育館のステージの上で今、中等科生全員に対して日頃の交通安全について語っているメンバーこそ、その生徒会役員と呼ばれる人物達。
「---我が校の中等科生は四月上旬から五月の中旬の間に、既に五件の交通事故を起こしています。そのうち四件が自動車と自転車の接触事故によるもので、これは生徒達の危険感が薄れていることを表しているものだと思われます」
ごく普通の言葉と内容をたんたんと並べているのは、新暦81年度中等科生徒会会長だ。13歳の平均的な身長に、ミッドチルダではちょっと珍しいクセのない黒髪と鋭い目。クールな外見にパリッとノリの効いたシャツを第一ボタンまでしめている姿は、まさに出来る生徒会長を演出している。
「(・・・・・スカート短い人多いなぁ。勃つかもしれん)」
こんなことを考えていても立派な生徒会長に見える不思議。
「(あの人、今絶対ろくでもないこと考えてる・・・・!)」
生徒会長の後ろ、生徒会役員席に座る三人の女の子のうち一人が戦慄する。
生徒会副会長、高町ヴィヴィオ。金色の髪を背中まで流し、一部分だけ青いリボンでちょこんと縛っている学院のアイドル的存在。彼女は生徒会長に無理矢理副会長に任命させられてこの生徒会に所属している。だが満更でもない様子が普段の生活から見て取れる。
副会長ヴィヴィオの両隣りに座っているのは書記コロナ・ティミルに会計リオ・ウェズリーの二人。どちらもヴィヴィオとは長い付き合いの友達なのだ。
ヴィヴィオがそんなこと思っているうちに生徒会長の話し終わり、生徒達が散り散りに教室へ戻って行く。生徒会役員は体育館の片付けをしなければいけないので、各々が仕事に移る。
「いやぁ、皆結構真剣に話しを聞いてくれてよかったよ」
「よかったね。でも君、変なこと考えてなかった?」
ガチャガチャと先生達が座っていたパイプ椅子をたたんで運んでいた会長の横にひょっこりヴィヴィオが現れる。なにかを疑うかのような眼差しを向けられ困った顔をする会長。やれやれ、と言う。
「ただヴィヴィのパンツは今日何色かなーって考えてただけ。あとはあの状態ならどんな背徳プレイができるのかを!」
「なんだ平常運転か」
「それにそれに!ヴィヴィが【ピー】で【ピー】なことされて【ピー】だったらとか!」
「なんだただの思春期か」
拳を握りしめて興奮気味に語る会長を華麗にスルーしつつ、ヴィヴィオは一度に六個のパイプ椅子を片付ける。伊達にストライクアーツをやっているわけではないらしく、軽々と持ち上げている。
クールな見た目とは裏腹に思春期真っ盛りな会長に深いため息をついていると、向こうからコロナとリオが椅子を運んで来る。近くまで来ると立ち止まり汗を拭う。
「ふぃー・・・・重かったぁ」
「本当にねー」
灰色の髪をキャンディの髪留めで二つに下ろしているのはコロナ。黒い髪をよく分からない形に整えてるリオ。二人は椅子を定位置に収納して一息ついた。
「コロナもリオもお疲れ様」
「いやいや、私は全然疲れてないよー。どっちかっていうと二回くらい絶頂を迎えていたコロナの方がお疲れだと思うね」
「・・・・・・んんっ?」
労いの言葉をかけたヴィヴィオの表情が凍りつく。横を振り向けば顔を赤くして小さく震えているコロナの姿が。
「緊張したなぁ・・・・いつロー◯ーの音が聞こえちゃうかって考えてたら興奮しちゃって」
「ん?あのヴィィィンって音、コロナのロー○ーだったのか。通りで静かだと・・・・」
「改良したからねー。あ、パンツ濡れちゃったから変えてくる!」
コロナは小走りで体育館から出て行った。なお内股で。
それを見送った三人はヴィヴィオを残してまた仕事に移る。取り残されたヴィヴィオは一言。
「もう、どうにでもなーれっ!」
St.ヒルデ生徒会の日常。始まります。
あくあで序章。次回からは文字数も増えていく。
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次回→あるの?