St.ヒルデ生徒会の日常   作:St.ヒルデ生徒会

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この物語は短編の集まりみたいなものですので、休憩がてら三分ほどでお読みください。


〜この物語の登場人物紹介〜

『生徒会長』
新暦81年度St.ヒルデ魔法学院中等科生徒会生徒会長。容姿端麗、才色兼備だが思春期真っ盛りの残念な男の子。妹がいる。中等科一年。

『高町ヴィヴィオ』
新暦81年度St.ヒルデ魔法学院中等科生徒会副会長。生徒会長とのコンビは『完璧超人コンビ』と言われている。長年ツッコミを担当している。

『コロナ・ティミル』
新暦81年度St.ヒルデ魔法学院中等科生徒会書記。学年トップクラスの成績をほこり、おしとやかで人気がある---が、思春期で残念な女の子。お嬢様でもある。

『リオ・ウェズリー』
新暦81年度St.ヒルデ魔法学院中等科生徒会会計。元気ハツラツ、男女問わず友人が多い。ヴィヴィオを支える第二のツッコミ担当。いろいろ小さい。




St.ヒルデ生徒会 -春の陣-その1

 

 

 生徒会長は変人だが 、なかなか人望が厚い。

 

「会長、おはよー」

 

「会長おはようございます!」

 

「かいちょーおっはー」

 

「うん。おはよう!」

 

 廊下を歩いていれば、下級生上級生構わずあいさつをする生徒が多い。St.ヒルデの生徒はよくあいさつが出来ると教育委員会などではもっぱらの噂となっている。

 会長の隣りで荷物を運んでいるヴィヴィオも会長同様によくあいさつをされ、生徒からの人望も非常に厚い。このSt.ヒルデ二大有名人とも言える二人が歩いていれば、それはどんな生徒もあいさつしてしまう。

 

「みんな、よくあいさつするようになったよね」

 

「ふっふっふ、これこそ私達の努力の成果とも言えるさ」

 

 嬉しそうなヴィヴィオと得意げな顔の会長。一見凸凹コンビに見えるこの二人こそ、生徒会になくてはならぬ存在なのだ。

 生徒会室までの道のりをしばらく歩いていると、また向こうから生徒が三人ほどやって来る。ヴィヴィオはいつでもあいさつできるようにスタンバイする。なんだかんだで充実?している中等科生活にこれからもよいことがあるのを願って。

 

「---あ!会長、副会長!【ピー】!」

 

「おはようございます。副会長、今日も【ピー】ですね!」

 

「会長、【ピー】よう【ピー】ます」

 

 

「本当にみんなよくあいさつするようになって・・・・」

 

「なにを広めやがった」

 

 St.ヒルデは個性豊か。

 

 

 

 

 

 

 中等科生徒会室---生徒会役員共の会議の場であり交流の場。もっぱらこのメンバーは後者の目的で使用することが多い。

 

「コーヒーはいったよー」

 

 放課後、いつものように集まる生徒会メンバー。リオが人数分のコーヒーを淹れ、各々に配る。すると会長に渡すときにふと、手が止まる。

 

「会長ってなんか入れるっけ?」

 

「む?私はブラックでいいぞ」

 

「あ、なら私に会長のミルクちょーだい」

 

 コーヒーをブラックで飲むのが苦手なヴィヴィオはミルクを多めに入れたいため会長に頼む。「いいよー」と、小さな瓶に入ったミルクをヴィヴィオに手渡す。

 

「ねぇ会長」

 

「んー?」

 

 コロナは胸ポケットをごそごそいじり、あるものを取り出す。

 

「さっきのヴィヴィオの声、偶然録音したんだけど!」

 

「今すぐ消そっか」

 

 一瞬で削除された。

 

「ぶー、ヴィヴィオったらいけずー」

 

「いけずってねぇ・・・・だいたい、自分がやられて嫌なことはしないのが常識でしょ?」

 

「え?」

 

「え?」

 

「噛み合ってないな」

 

「いつものことじゃん」

 

 首を傾げ合うヴィヴィオとコロナ、特に気にせずコーヒーをすするリオと会長だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「みんな!これは由々しき事態だッ!」

 

 会長がバンッ!と机を強く叩く音が生徒会室に響く。ヴィヴィオ達生徒会メンバーは何事かと目を丸くする。

 すると会長はどこからともなく30cmほどの青い正四角形の箱を机の上に置く。その箱には大きく『目安箱』と書かれていた。

 

「それって、一ヶ月前に設置した目安箱?」

 

 比較的記憶に新しい出来事だったので生徒会メンバーもそんなものもあったなぁ、という感じで思い出す。全校生徒の意見を聞いてより良い学校にする!を目的に中等科生徒会が設置したものだ。なんの音沙汰もなかったのでみんなして忘れかけていたところだった。

 箱の蓋を開けてみると中身は---。

 

「見ろ!ティッシュとティッシュとエロ本の切れっ端と消しゴムと『ヴィヴィオたそprpr』って書いてある紙しか入っていないっ!」

 

 このようにゴミしか入っていなかった。生徒会長はこの現状を非常事態と判断し、メンバーに呼びかけたかったようだ。コロナは「あらあら」と言って困った表情をし、リオは「あちゃー」と残念そうに、ヴィヴィオは「書いたやつ出てこんかいィッ!」と半ギレ状態。

 さっそく混沌としてきてしまったため、会長が手を叩き「静粛に!」と静かにさせる。

 

「見てもらった通り、この目安箱はただのゴミ箱になりつつある。そこでだ、どうすれば生徒達が意見を入れてくれるかを考えてもらいたい」

 

「はいはーい。会長、意見いいですか?」

 

「おぉコロナ!さっそくいい意見があるのか!なんだ、言ってみろ」

 

 真っ先に手を上げたのは書記のコロナ。学年トップクラスの頭脳からいったいどんな考えが生み出されたか、注目が集まる。

 

「えっとね、目安箱の紙を入れる投入口があるでしょ?そこを女の子の【ピー】みたいにすればいいんだよ!」

 

「待たんかコラ」

 

「ヴィヴィオ、ある程度の諦めは必要だよ?」

 

 ツッコミのプリンセスと呼ばれるヴィヴィオとて、このペースのツッコミでは精神が持たないことを察したリオがヴィヴィオに悟ったように話しかけている。

 

「それはいい考えてだが・・・・それでは女子生徒からの意見が減ってしまうのではないか?」

 

「そっかぁ・・・・・・なら、このマジックで・・・・・・・・よしっ!」

 

※←投入口

 

「そうか!ア◯ルなら男女両方にあるものな!流石だコロナ!」

 

 

「離してリオ!このバカ共にはスターライトブレイカーくらいがちょうどいいんだよっ!!」

 

「ここでやったら生徒会室が吹き飛んじゃうから!外でやって!」

 

 

 

 

 

 

 結局設置されました。

 

 

 

 

 

 

「これで意見が増えるといいな!」

 

「・・・・・もうヤダこの生徒会」

 

 改造された目安箱が会長とヴィヴィオの前で、静かに主張するだけだった。

 




わかる人はわかるはず。これはある漫画を参考にしてることを。

意見感想をくれると幸せになれます。

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